HR(Human Resources)ほど、バズワードの多い部門/業界はないのではないでしょうか。
ソーシャルリクルーティング、ダイレクトリクルーティング、リファラル採用、ティール組織、エンゲージメント、みんなが口にしているものの、話されているのはツールの話。ツールはWHAT。HOW(施策)どころかWHY(課題)の話はなく、ツールが流行っては消えていっています。
最近目立つのが〇〇採用、採用〇〇という言葉です。
採用マーケティング、採用ブランディング、採用PR……。
採用という「言葉」に、他の部門が守ってきた「言葉」を付けて消費し始めました。
このイベント開催の発端は、西村創一朗さんが「採用PR」という言葉を用いた際に、PR Tableの菅原弘暁さんがツッコミを入れた言葉にあります。
菅原さんの主張はこうです。
「Public Relationsは、自分たちの業界が大切に大切にしてきた概念だ。他領域のプレイヤーが参入するのは大歓迎だが、”手法・パッケージ”扱いして、生半可な気持ちでバズワード化するならやめておけ。扱うからには覚悟と愛を持って、必ずやりきって欲しい」
それは、警鐘とエールでした。
一方で西村さんはこう考えます。
「これまでの日本の採用市場・採用文化では、採用活動は原則受け身だ。求人を掲載して、エージェントに求人を依頼して、後は応募や紹介を祈って待つのみ。でも、今やそのスタンスでは採用市場では勝てない。採用にこそ、PRの視点が必要だが、採用市場にはPR視点を持った人事は極めて少ない。だからこそ『採用PR』というコアワードを広めることで、PR思考を持った採用担当を増やしたいと考えている」
今一度、この言葉が消費され続けるバズワードだらけのHR部門/業界で、「言ったことをやる」ということを始めませんか。
これはHR部門/業界が、他の部門/業界に対して、信頼を得るための第一歩。単発ではなく、このイベントがきっかけになって、「言ったことをやる」を促進、激励し合えるようなムーブメントを起こしていければと考えております。
まずは、HR側とPR側の主張を手加減なしでぶつけ合い続けます。ガチです。
同じような課題感をもっているHR/PR部門、業界の方々へ。
まずは、採用PRという言葉を発する前に、Public Relationsとはそもそも何か。どうすればこの言葉を消費せず守っていけるのか。共に議論して、実行のスタート地点に立ちませんか。
【出演者プロフィール】
西村創一朗(にしむら・そういちろう)
株式会社HARES CEO複業研究家/HRマーケター・ランサーズ株式会社複業社員・NPO法人ファザーリングジャパン理事
HRマーケター。1988年神奈川県生まれ。大学卒業後、2011年に新卒でリクルートキャリアに入社後、法人営業・新規事業開発・人事採用を歴任。本業の傍ら2015年に株式会社HARESを創業し、2017年1月に独立。独立後はHRテクノロジーの専門家として、企業人事やHRテクノロジーツールを提供している大手企業やスタートアップを対象にコンサルティングを行う。HR Technology Conference2017@LasVegasに視察に行き、報告会を開催。2018年11月に中国の上海・深センにHRテクノロジーカンパニーへの視察を予定。講演・セミナー実績多数。2017年9月〜2018年3月「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」(経済産業省)委員を務めた。
プライベートでは10歳長男、6歳次男、2歳長女の3児の父、NPO法人ファザーリングジャパンにて最年少理事を務める。
菅原弘暁(すがはら・ひろあき)
株式会社PR Table取締役/共同創業者。1988年生まれ。2011〜2015年、大手総合PR会社(株)オズマピーアール、内1年間は博報堂PR戦略局に在籍し、外資スポーツメーカーから官公庁、リスクコミュニケーションまで、幅広い広報業務を担当。その後、国内最大級共創プラットフォームを運営する会社でPR・ブランディングに従事し、2015年9月より(株)PR Tableに参画。採用広報や社内広報のセミナーに多数登壇。福岡市が実施するスタートアップ企業向けアクセラレータープログラムのメディアメンターも務める。2018年11月27日に、Public Relationsをテーマにした国内初の大規模カンファレンスを実施予定。
寺口浩大(てらぐち・こうだい)
株式会社ワンキャリア経営企画室/採用。1988年、兵庫県生まれ。京都大学卒業。リーマンショック直後、三井住友銀行に入行。企業再生、M&A関連の業務に従事したのち、デロイトで人材育成支援に携わる。現在、株式会社ワンキャリアで経営企画・採用を行う。社外活動として、HRに関する複数のコミュニティをプロデュース。3月よりライターとしても活動を開始。noteでのエッセイ執筆。匿名質問サービス「ワンキャリQA」のPR、BUSINESS INSIDERでの連載や多数のイベント企画/登壇を行う。直近では、人事のソーシャルでの実名顔出し情報発信や#就活をもっと自由にのムーブメントを牽引。
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2018/12/05 Wed -
西村創一朗×菅原弘暁×寺口浩大
「『採用〇〇! イエーイ!』ってダサくない? 人事はどこまで『言葉』を消費するのか」
- 07/04 Fri 富川岳×ドミニク・チェン×桜井祐
「懐かしい異界へ。人ならざるものと共に生きる」
『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)刊行記念 - 07/05 Sat 岡本敬子×岡本仁
「ふたりへの質問エクストラ 」
『私のふたり暮らし』(光文社) - 07/05 Sat 武田砂鉄×石村博子×舛友雄大
「ノンフィクションの現在地」
Presented by 講談社本田靖春ノンフィクション賞 - 07/06 Sun あきやあさみ×竹村優子
「服と仕事と私~制服化スタイリストと編集者の場合」 - 07/09 Wed 緊急開催!香田有希×田上智子×YOM YOM PR CLUB
「カンヌライオンズPR部門審査員と考える、変化を起こすPRパーソンとは」 - 07/10 Thu 星田英利×フルーツポンチ村上健志×日下怜奈×トット桑原雅人×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
第13回公開収録 - 07/11 Fri 星野文月×竹中万季×野村由芽
「それぞれの日記のなかにある、人との距離や関係性」
『不確かな日々』(ひとりごと出版)
刊行記念 - 07/12 Sat 西尾康之×斎藤環
「『不死』の時代とは?:アーティストと精神科医が語り尽くす」
『不死』(くま書店)刊行記念 - 07/13 Sun 柴田元幸×惠愛由
「あなたをみている」
『体の贈り物』(twilillight) 復刊記念 - 07/13 Sun 服部円×長崎訓子
「身近なネコをよく知り、
イラストにするワークショップ」
『ネコは(ほぼ)液体である』
(KADOKAWA)刊行記念 - 07/14 Mon 【全6回】連続講座 鈴木涼美「夜の読書室」Vol.3
- 07/15 Tue 松尾潔×丸屋九兵衛
「90年代R&Bとは何だったのか? 」
『松尾潔のメロウなライナーノーツ』(リットーミュージック)刊行記念 - 07/16 Wed 三宅陽一郎×清木 昌
「ゲームデザイン、人工知能、数学――レトロゲームから未来まで」
『数学がゲームを動かす!』
(日本評論社)刊行記念 - 07/18 Fri 阿部恭子×インベカヲリ★
「家族という密室で何が起きているのか」
『近親性交―語られざる家族の闇』(小学館)刊行&重版記念 - 07/19 Sat 滝口悠生×佐々木敦
「ことばの即興力
ーーいかに書き進めていくか?」
『「書くこと」の哲学 ことばの再履修』
(講談社)刊行&重版記念 - 07/21 Mon 沢山遼×山本浩貴×岩渕貞哉
「岡﨑乾二郎、そしてモダニズムをいま、考える」
『美術手帖 2025年7月号 特集「岡﨑乾二郎」』(美術出版社)刊行記念 - 07/22 Tue 周司あきら×杉田俊介
「語られにくいミサンドリー(男性嫌悪)から『男』の話をしよう」
『ラディカル・マスキュリズム』(大月書店)
『男性学入門』(光文社)W刊行記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるために」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念