本屋B&Bのある下北沢という街は、小さな建物が密集していて、
ごちゃごちゃした賑やかなイメージをお持ちのかたもいらっしゃると思います。
しかし、昔は茶畑や雑木林など、いまとはまったく違った風景が広がっていました。
このワークショップでは、そんな下北沢の街を歩きながら、
足もとの草花や頭上の木の葉を観察し、土地の来歴をさぐっていきます。
先生は、造園家、樹木医、ネイチャーガイドとしてお仕事しながら、
「みちくさ部長」として多くの道草愛好家から慕われている、佐々木知幸さんです。
佐々木さんが部長をつとめるFacebookグループ「みちくさ部」には、こんな文章が添えられています。
……………………………………………
「雑草という草はない」
そういったのは昭和天皇でした。
どんな小さな草にも名前があって、踏みつけられても、誰の目に触れなくても、あるがままに、粛然と生きています。
みちくさ部は、そんな草、そして樹木、花、植物だけでなく昆虫、野鳥、そしてそれらが合わさった風景、さらにさらにその中にある文化も、歴史も、それによったできた狛犬のような建造物も、ただただ身近にあるものを愛でて語り合うグループです。
//中略//
実際の社会で、生き物のこと、自然の理がもっともっと浸透して、世界が多くの人にとって幸福で住みやすくなるよう、少し大げさですが祈っています。
そして、それは決して世のため人のためというような立派なものではありません。ただ、自分と自分の大切に思う人くらいは、心安らかに生きられる世界であってほしいと、切実に願うからです。
そして、それを実現するためにはこうして、ひとつひとつ、世界の美しさについて言葉を重ねていくしかないと考えています。
めいめいが重ねた言葉が、周りに伝わり、新たな種を蒔き、芽を出していけば少しずつ世界は変わっていきます。
もしよかったら、一緒に種を蒔いていただければありがたいです。
(一部抜粋)
……………………………………………
冬のはじめ、木々の葉も色づき、街の風景も秋らしさをまとうこの時期に、それぞれの参加者のなかに自然への新しい発見や思いが生まれる時間を、ご一緒できましたら幸いです。
B&Bの店内には常設の自然科学書のコーナーもございます。
また、佐々木さんのご著作や推薦図書も揃っています。
これらの本には、書き手、つくり手が様々な形で言葉で表現した、自然の姿がつまっています。
土曜の朝の長い散歩のあとは、そんな本に囲まれた場所で、一息ついていただければと思います。
一緒にみちくさ、しませんか。
みなさまのご参加を、お待ちしております!
佐々木知幸(ささきともゆき)/みちくさ部長
1980年埼玉県生まれ千葉県育ち。千葉大学園芸学部卒。
幼い頃から野草に親しみ、大学では植物生態学を専攻。
植物同士の繋がりを専門とする。北鎌倉たからの庭で小さな観察会「みちくさ部」を主宰。各地で観察会を行う。
専門性を活かして、野草や雑草を生かした庭づくりも手がける。
著書『散歩で出会うみちくさ入門』(文一総合出版)
【概要】
定員 :10名
参加費 :3500円
※当日現金でお支払いいただきます
集合 :9:45(受付 9:30〜)
集合場所:本屋B&B
※控室に貴重品以外の荷物を置いていただけます
予定 :2時間程度の散歩、12:00頃〜座談、13:00頃までに解散
飲食 :座談の時間に、番茶・野草茶・焼き菓子を提供します
※雨天決行、荒天中止
ご予約はこちらのフォームから。
追って担当よりメールにてお返事いたします。
企画担当:寺島
2019/11/30 Sat -
佐々木知幸
「本のまわりで自然をみつける――
下北沢みちくさ歩き/2019冬のはじまり」
- 04/23 Tue 室橋裕和×佐野亨
「街を歩いて見えてきたもの 新大久保と横浜」
『ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く』(KADOKAWA)刊行記念 - 04/24 Wed 秋草俊一郎×戸塚学×阿部公彦
「国語教科書の潜在力――これからの文学教育」
『教科書の中の世界文学 消えた作品・残った作品25選』(三省堂)
『文章は「形」から読む ことばの魔術と出会うために』(集英社)W刊行記念 - 04/25 Thu 村瀬秀信×池松舞
「阪神タイガース二大奇書対談~短歌を詠んだら日本一となって、老人監督の謎が明らかになった」
『虎の血』(集英社)『野球短歌』(ナナロク社)W刊行記念 - 04/26 Fri 桜林直子×星野概念
「【連続対談シリーズ】 つまり、“生きづらい”ってなんなのさ vol.1 〜精神科医からはどう見えてるか教えてよ〜」 - 04/27 Sat 柴田紗希
「柴田紗希のたびものがたり“anything is goods”」 - 04/28 Sun 山階基×古賀及子
「暮らしをまなざす言葉」
『夜を着こなせたなら』(短歌研究社)刊行記念 - 05/01 Wed 太田省一×水道橋博士
「”いいとも!”とは何だったのか?」
『「笑っていいとも!」とその時代』(集英社)刊行記念 - 05/02 Thu 藤井青銅×石井玄
「”面白い企画”はどのように生まれるのか」
『トークの教室』4刷&「玄石」設立W記念 - 05/03 Fri なかしましほ × omo!
「辛くない韓国 私が大好きなお店と人たち」
『なかしましほ ソウルのおいしいごはんとおやつ』(KADOKAWA)刊行記念 - 05/06 Mon 上岡陽江×信田さよ子
「生きのびてくれて、ありがとう!」
『増補新版 生きのびるための犯罪(みち)』(新曜社)刊行記念 - 05/08 Wed 飯田朔×小山美砂
「“自分軸の人生”から“おりない”ために」
『「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから』(集英社)刊行記念 - 05/09 Thu 黒木あるじ×天野純希
「ドロップキックと武士(もののふ)と」
『破壊屋 プロレス仕舞伝』『もろびとの空 三木城合戦記』(集英社)W刊行記念 - 05/10 Fri pato×田中泰延
「おっさんの私たちが書くことで得られるもの」
『文章で伝えるときいちばん大切なものは、 感情である。』(アスコム)刊行記念 - 05/11 Sat 塩谷舞×岡本真帆
「書いて生きていくための創作術」
『小さな声の向こうに』(文藝春秋)
『あかるい花束』(ナナロク社) W刊行記念 - 05/11 Sat 崔盛旭×岡本敦史
「見える歴史と、見えない歴史を繋ぐために」
『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史』(書肆侃侃房)刊行記念 - 05/12 Sun 小津夜景×山本貴光
「本という地図、読むことと書くこと」
『ロゴスと巻貝』(アノニマ・スタジオ)刊行記念 - 05/13 Mon 白根智彦×吉澤清太×片寄雄太
「あなたが(意外と)知らないハンバーガーの世界」
『ハンバーガーとは何か?』(グラフィック社)刊行記念 - 05/16 Thu 千葉佳織×国山ハセン
「話して伝えるためにプロがやっていること」
『話し方の戦略』(プレジデント社)『アタマがよくなる「対話力」』(朝日新聞出版)W刊行記念 - 05/17 Fri 鈴木涼美×三宅香帆×原カントくん
「源氏フリークの文芸評論家・三宅香帆が読み解く『YUKARI』と、AV時代全く本を読めなくなったスズミが『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読み解く会」
『YUKARI』(徳間書店)『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社)W刊行記念 - 05/18 Sat 伊藤桃
「てっけん!1周年記念」 - 05/19 Sun Sundayカミデ×奇妙礼太郎
「QUESTIONS」
question3刊行記念トークショー - 05/20 Mon 岡室美奈子×柚木麻子
「私たちの体はテレビドラマでできている!」
『テレビドラマは時代を映す』(早川書房)刊行記念 - 05/21 Tue 牧村憲一×高野寛
「”Tonoban in wonderland” 不思議の国のトノバン」
『あの素晴しい日々 加藤和彦、「加藤和彦」を語る』(百年舎)刊行記念 - 05/22 Wed 丸山幸子×田代親世
「韓流取材歴25年の猛者たちが語る〜過去、今、未来」
『韓流前夜』(東京ニュース通信社)刊行記念 - 05/27 Mon 麻田浩×松山猛
「麻田浩が松山猛にずっと聞きたかったこと~麻田浩の聞かずに死ねるか」
映画『トノバン 音楽家加藤和彦とその時代』公開記念 - 06/01 Sat 南信長×トミヤマユキコ
「あのキャラはなぜ〈メガネ/デブ/ブサイク〉なのか?」
『メガネとデブキャラの漫画史』(左右社)刊行記念 - 06/22 Sat ganshu×くどうれいん
「スナックレイン出張版 in 下北沢」
岩手県青年醸友会 〈ganshu〉 発売記念