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富山で生まれ育ち、大学で大阪へ、就職で上京。29歳になる年に地元富山へ戻った藤井聡子さん。
去る10月に、藤井さんは外の人から中の人になっていく過程を通して、地元の閉鎖性や再開発などに憤りながら、自分の生きる場所を愛し、育てていく10年間の軌跡を綴った初のエッセイ『どこにでもあるどこかになる前に。〜富山見聞逡巡記〜』(里山社)を刊行しました。
本書には、平板化する街に抗うように、個性的な富山の場所や魅力的な富山の人が描かれています。
かたや、東京で生まれ育ち、サラリーマン時代にはさまざまな地方への居住経験もあり、地方都市を舞台にした小説も数多く書かれている絲山秋子さんは、『不愉快な本の続編』(新潮文庫)や、新作『まっとうな人生』(河出書房新社・『文藝』にて連載中)などで富山を舞台に小説を執筆。
また富山のブロック紙、北日本新聞で富山を巡る紀行エッセイも連載するなど、富山はゆかりの深い土地です。
そして、現在居住する土地、群馬県高崎市も、『ラジ&ピース』(講談社文庫)、『ばかもの』(新潮文庫)、『薄情』(河出文庫)など、何度も小説の舞台として登場しています。
富山という町の魅力について、また、地方のリアリティを見つめるお二人に、その土地について描くことについて、
そして、地方都市で暮らすとは?「よそ者」とは? またお二人の著作に共通して登場する、
外からやってきた人を指す「旅の人」という、富山人ならではのメンタリティを表す言葉について思うことなどを、語っていただきます。
【出演者プロフィール】
藤井聡子(ふじい・さとこ)
1979 年富山市生まれ。近畿大学文学部芸術学科卒業後、東京で雑誌編集者として勤務。09年富山へ帰郷。ピストン藤井のペンネームで、フリーペーパーやブログで、富山ならではの個性の強い場所や人を探るライター活動を開始。2013 年ミニコミ『文藝逡巡 別冊 郷土愛バカ一 代!』を刊行。話題を集め、地元テレビやラジオへ活動を広げる。「まんまる」(北日本新聞社) で映画コラム連載中。本書が初の単行本となる。
絲山秋子(いとやま・あきこ)
1966年東京都世田谷区生まれ。早稲田大学卒業後、住宅設備機器メーカーに 入社し、福岡、名古屋、群馬、埼玉に赴任。2001年退職。2005 年より群馬県高崎市に移住。2003年「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞、2004年「袋小路の男」で川端康成文学賞、2005年『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2006年「沖で待つ」で芥川賞、2016年『薄情』で谷崎潤一郎賞を受賞。『小松とうさちゃん』(河出文庫)は12月4日発売、『御社のチャラ男』(講談社)が2020年1月22日発売予定。
『小松とうさちゃん』(河出文庫)
発売日:12月4日
ページ数:192ページ
本体価格:720円(予価)
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9月30日までにチケット購入の場合…
前売1500円+ドリンク500円(共に税込)→2000円
当日2000円+ドリンク500円(共に税込)→2500円
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10月1日以降にチケット購入の場合…
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