※本イベントは新型コロナウイルス感染防止のため、リアルタイム配信のみの開催となります。当日ご来店いたいてもイベントをご観覧いただくことはできませんので、ご注意ください。
編集者、クリエイティブ・ディレクター、アートプロデューサー、京都造形芸術大学教授として多岐にわたる仕事に取り組む後藤繁雄さんが主宰するG/P+abpで、FUJI XEROXとコラボレートした「NEOTOKYOZINE」というプロジェクトを2020年にスタートさせました。「NEOTOKYOZINE」は、オンデマンドデジタル印刷に新たな表現力をもたらしたゼロックスの最新鋭機Iridesse(イリデッセ)を駆使して制作するphoto/art bookのプロジェクト。本年は20冊を超えるアイテムがリリースされます。第一弾として1月に大館現代美術館で開催された香港アートブックフェア「BOOKED」でローンチした3冊、港千尋のPHOTOZINE「香港2049」、岡田佑里奈の「BLINDSPOT」、小林健太「DAYDREAM」は、世界各地から訪れた来場者より大好評を博しました。
4月から6月にかけては、続く第二弾が数冊予定されており、注目は写真家・鈴木親さんが撮りためた東京を、90年代から現在にいたるまでリミックスしたシリーズ『新東京NEWTOKYO』です。エレン・フライスが手がけたフランスの雑誌『Purple』をきっかけに、1990年代半ばから現在まで、ファッション、ストリート、アートなどの分野を横断しながら国際的に活躍している親さんですが、近年、「晴れた日,東京」(2018年)、「わたしの、東京」(2019年)といった個展を開催し、同時代の東京を記録し続けています。
本イベントでは、新型コロナウィルスによって全世界が突然停止し、オリンピックが遅延された空っぽな東京で、あらためて「東京と写真」、そしてこの時代に何をなすのかを考えます。デジタルトランスレーションによって、社会からアート/写真が変容する時に、何を考え、何をなすのか。2人のフィルターを通して、赤裸々に「東京と写真」を、オンラインで語られるまたとないトークにどうぞご期待ください。
【出演者プロフィール】
後藤繁雄(ごとう・しげお)
1954年生まれ。編集者、クリエイティブ・ディレクター、京都造形芸術大学教授。坂本龍一、細野晴臣、篠山紀信、荒木経惟、蜷川実花、名和晃平らのアーティストブック、写真集を数多く編集。また、展覧会のキュレイション、ギャラリー運営、若手アーティストの発掘・育成・サポート、キュレイターの育成などにも力を入れ、幅広く活躍している。著書に『超写真論 篠山紀信 写真力の秘密』(小学館)、『現代写真アート原論 「コンテンポラリーアートとしての写真」の進化形へ』(共著・フィルムアート社)『アート戦略/コンテンポラリーアート虎の巻』(光村推古書院)、『独特老人』(ちくま文庫)、『独特対談』『五感の友』(ともにリトル・モア)ほか多数。https://www.gotonewdirection.com
鈴木親(すずき・ちかし)
1972年生まれ。千葉県出身。独学で写真を学び、98年に渡仏。雑誌『Purple』の表紙で写真家としてのキャリアをスタートさせた後、『i-D』『DAZED & CONFUSED』『CODE』『Hobo』『IANN』『GQ』『commons & sense』『LIBERTINE/DUNE』など、国内外の雑誌で活躍。作品集に、風姿花伝をコンセプトに手がけた『Shapes of Blooming』(treesaresospecial、2005)、女優・菊地凛子とのドライブの様子をとらえた『Driving with Rinko Kikuchi』(THE international、2008)、人と都市の美しい光景からなる『CITE』(G/P gallery、treesaresospecial、2009)、安藤サクラの日常からヌードまでを収めた『SAKURA!』(リトル・モア、2014)などがある。
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