※本イベントは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、リアルタイム配信のみの開催となります。当日ご来店いただいてもイベントをご観覧いただくことはできません。
また本イベントは生配信のみでの開催ですので、録画でご視聴いただくこともできませんのでご注意ください。
<視聴環境につきまして>
インターネット接続が可能なPC、スマートフォン、タブレットでご視聴いただけます。事前の登録、ダウンロードなどは一切不要です。
配信のURLは開演の一時間前までにご予約いただいたチケットサイトを通じてお送りいたします。お送りしたURLをクリックしていただくと自動的にアプリケーションのダウンロード、そして配信の視聴が可能となります。
普段のイベントと違う形になってしまうこと、たいへん心苦しく思いますが、なるべくたくさんの方にお楽しみいただければと考えております。
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新しい自然観や環境観を提示する現代美術の最新動向に迫る、美術手帖6月号「新しいエコロジー」特集。
本号の刊行を記念して、特集に論考を寄稿した、環境哲学に関する著書やティモシー・モートンの翻訳を手がける篠原雅武さんと、著書『現代美術史』で注目を集める気鋭の文化研究者・山本浩貴さんとのオンライン対談イベントを開催いたします。
地球温暖化や災害、そして新型コロナウイルス感染症が、世界中の人々の暮らしに大きな影響を与えている現代において、地球環境と人間の新たな関係性を模索することは、国際社会において喫緊の課題となっています。
本特集では、人間が自然を利用し搾取する近代的・資本主義的なあり方を見直し、新しい「環境観」「自然観」「生命観」を提示する現代アートの動向を紹介しています。
インタビューに登場するオラファー・エリアソンやピエール・ユイグといった国際的に活躍するアーティストたちに多大な影響を与えているのが、環境哲学者ティモシー・モートンの思想です。篠原さんが翻訳した著書『自然なきエコロジー 来たるべき環境哲学に向けて』(以文社、2018年)をはじめとするテキストにおいて、モートンは詩や音楽、そしてアートについて言及しながら、「とりまくもの」としての独自の自然観・環境観を提示しています。世界の知をリードする思想・哲学の新たな潮流とアートとの相互的な影響関係とは、どのようなものなのでしょうか。
また環境をテーマに扱うアートを考えるうえで、「社会と芸術」という視点も外すことはできません。資本主義や植民地主義による環境破壊や、人知を超える災害にも、各時代のアーティストたちは対峙し、想像力を駆使して力強いメッセージを打ち出してきました。
今回の対談では、哲学者の篠原さんと、芸術と社会の関係について研究する山本さんのおふたりに、この危機的時代におけるエコロジーとアートについて議論してもらいます。
世界のあり方に疑問を投げかけ、私たちの「生」を照射するアーティストたちの実践とはどのようなものなのか? いま、エコロジーを語り、表現する先に、どのような未来をつくることができるのか?
おふたりのお話しは、きっとポスト・コロナにおける文化・芸術の可能性を探ることにもつながるでしょう。
【出演者プロフィール】
篠原雅武(しのはら・まさたけ)
1975年生まれ。京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。著書に、『複数性のエコロジー』(以文社、2016年)、『人新世の哲学』(人文書院、2018年)他。訳書に『自然なきエコロジー』(ティモシー・モートン著、以文社、2018年)他。
山本浩貴(やまもと・ひろき)
文化研究者、アーティスト。1986年千葉県生まれ。一橋大学社会学部卒。2018年、ロンドン芸術大学博士課程修了。2013~18年、ロンドン芸術大学トランスナショナル・アート研究センター博士研究員。韓国のアジア・カルチャーセンター、香港理工大学を経て2020年1月より東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科助教。著書に『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』(中央公論新社 、2019年)。
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