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『彼女の名前は』。本書は、韓国で130万部突破、映画化された『82年生まれ、キム・ジヨン』著者チョ・ナムジュの次作短編集。自分のためだけでなく「次の人」のために立ち上がる女性たちの28編。セクハラや貧困や、さりげない日常の差別に立ち向かう。
『キム・ジヨン』や本書に勇気づけられてきたと公言し、最新作『魯肉飯のさえずり』では自分らしい人生を模索する女性の姿を描いた作家の温又柔さん。ふたつの物語に共通する「名前」「母娘」、「結婚」、「仕事」、「シスターフッド」などのキーワードをもとに、訳者二人と本書の魅力を語りつくします。
ネタバレには注意したトークイベントなので、未読の方もぜひ!
【出演者プロフィール】
温又柔(おん・ゆうじゅう)
1980年、台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2009年「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。15年『台湾生まれ 日本語育ち』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞、17年『真ん中の子どもたち』で芥川賞候補となった。その他の著書に『空港時光』『魯肉飯のさえずり』、エッセイ集『「国語」から旅立って』などがある。最新刊は、木村友祐との往復書簡『私とあなたあいだ――いま、この国で生きるということ――』。
小山内園子(おさない・そのこ)
東北大学教育学部卒業。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ。訳書に、『韓国の自然主義文学』(姜仁淑、クオン)、『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』(キム・シンフェ、竹書房)、『四隣人の食卓』(ク・ビョンモ、書肆侃侃房)、『女の答えはピッチにある』(キム・ホンビ、白水社)、共訳書に『北朝鮮 おどろきの大転換』(リュ・ジョンフン他、河出書房新社)、『私たちにはことばが必要だ』(イ・ミンギョン、タバブックス、すんみと共訳)などがある。
すんみ
早稲田大学大学院文学研究科修了。訳書に『あまりにも真昼な恋愛』(キム・グミ 晶文社)、『屋上で会いましょう』(チョン・セラン、亜紀書房)、共訳書に『北朝鮮 おどろきの大転換』(リュ・ジョンフン他、河出書房新社)、『私たちにはことばが必要だ』(イ・ミンギョン、タバブックス、小山内園子と共訳)などがある。
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