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【第1回|単発聴講】佐々木敦による「批評の学校」

【第1回|単発聴講】佐々木敦による「批評の学校」

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こちらは「批評の学校」第1講の単発聴講ページです。
11月25日(水)開催の第1講を、配信+アーカイブでご視聴いただけます。
お申込みは、このページのチケットからお願いいたします。

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批評は今、どこにあるのか?
批評家は今、どこにいるのか?
そもそも批評とは、いかなる営み/試みなのか?
全身批評家、佐々木敦が、40年に及ぶキャリアの全てを注ぎ込み、新たに立ち上げる「批評」の「学校」。
佐々木いわく「地獄の淵を見た」――「批評王」の帰還。

はじまります。

「私(わたくし)の批評」宣言 /佐々木敦


批評とは何か?

当然ながら、その答えはひとつではない。
それどころか「批評とは何か?」と百人に訊ねてみたら、おそらく百通りの定義が返ってくるのではないか。
しかし、にもかかわらず私たちは、批評という言葉を知っている(つもりになっている)し、ごく普通に使っているし、使えている。
だが、たぶん間違いなく、私の批評とあなたの批評は、同じではない。

私は長い間「批評家」を名乗っていた。2020年の始めに複数の理由により「批評家卒業宣言」をして、そう名乗るのを辞め、それでも批評は書いていたが、昨年(2025年)からほぼ5年ぶりにふたたび「批評家」を肩書きに使用することにした。この(多少とも私を知ってくれている人にとっては不可解な、そして私を全然知らない人には誠にどうでもよい)それなりに込み入った事情については、それをなるべく誤解の怖れなく記そうとすると非常に長くなってしまうし、書きたいことと書けることと書かないほうが良いかもしれないことと書けないことなどがあり、それらの峻別もまだ完全にはついていないので、こことは別の場所で、出来るだけ早い時期に「批評家復帰宣言」を用意することにしたい。ここでは単に、批評家を名乗ることを辞める必要があったから辞めたのだし、ふたたび看板に背負う必要を感じたからそうした、とだけ述べておきたい。

まずここで肝心なのは、ならば私という存在は、どのような「批評家」なのか、ということである。このことを説明するには、当然ながら、私にとっての「批評」の定義、すなわち「私の批評」とは何か?を説明しなくてはならない。なぜならば私は、ずっと昔から、自分はちょっと(かなり?)変わったタイプの「批評家」だと感じてきたし、それは自分の「批評観」に由来すると思ってきたからだ。

「私の批評」は、ごく簡潔に定義することが出来る。「○○についての言説」である。

○○が批評対象で、原理的には何でも入れることが出来る。重要なのは、○○がなければ批評は、少なくとも「私の批評」は始まらないということだ。○○は「作者」と呼ばれる他者が産み出した「作品」でもよいし、「作者」自身でもよいし、複数の、多数のそれらを含んだ現象や運動でもよいし、「作者」や「作品」とは別の事象や環境、状況でもよい。

兎も角、批評家の視線の先に何かがあって、あるいは批評家が自らの目でそれを見つけ出し、あるいは向こうから出会い頭にぶつかってきて、それは何なのかと問い、自分の頭で思考し、なぜそんなものが世界に誕生したのか、それは一体何をしているのか、それが在る/有ることによって、世界に、他者たちに、「私」に、何が起こったのか、起こり得るのか、などなどを、自分の言葉(や振る舞いや活動)で記述する、そしてそのことによって○○に対峙し、自分とは別の、自分を通して○○と出会う他者たちと関係し、対象と批評と他者の三者のあいだに動的なコミュニケーション・ループを形成する、そうしてこの世界を、より複雑で豊かなものへと変えていく、すぐにはそうならなくとも、その努力をする、しかもジョイフルに。これが「私の批評」の要諦である。

「私(わたくし)の批評」宣言 全文を読む → note

第1講|それぞれの「批評」の入口

佐々木敦/つやちゃん/西村紗知/矢野利裕/山本浩貴
「批評の学校」の第1講には、佐々木敦と4名の専任講師が全員集合します。
批評は、どこから始まるのか。
何を対象に、何を問い、どこから書き始めるのか。
それぞれにとっての「批評」の入口をめぐりながら、これから始まる「批評の学校」の最初の一日を、5名で始めます。

佐々木敦(ささき・あつし)/主任講師
批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。多目的スペースSCOOL共同オーナー。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。早稲田大学非常勤講師。立教大学兼任講師。著書多数。2020年から2025年まで書肆侃侃房の文学ムック「ことばと」の編集長を務めた。

つやちゃん/専任講師
文筆家。音楽やカルチャー批評を中心に執筆する。著書に『わたしはラップをやることに決めた』『スピード・バイブス・パンチライン』『星野源論』など。監修に『オルタナティヴR&Bディスクガイド』。

西村紗知(にしむら・さち)
1990年鳥取県生まれ。批評家。音楽や文化産業などを主な関心領域とする。東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻(美学)修了。「椎名林檎における母性の問題」で「すばるクリティーク賞」を受賞しデビュー。著書に『女は見えない』(筑摩書房)。

矢野利裕(やの・としひろ)
1983年東京都生まれ。国語教員として中高一貫校に勤務するかたわら、文芸・音楽を中心に批評活動をおこなう。2014年「自分ならざる者を精一杯に生きる──町田康論」で第57回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞。著書に『学校するからだ』『今日よりもマシな明日 文学芸能論』『コミックソングがJ-POPを作った』『ジャニーズと日本』など。

山本浩貴(いぬのせなか座)(やまもと・ひろき)
1992年生まれ。制作集団・出版版元・デザイン事務所「いぬのせなか座」主宰。小説や詩歌の執筆、芸術批評、書籍のデザイン・編集・出版、上演作品の制作など、幅広い領域で活動する。アートスクール「東京大学アルスノーヴァ」パブリッシング部門担当。批評に『新たな距離』『フィクションと日記帳』、演出作品に『インポッシブル・ギャグ』など。


「批評の学校」について

「批評の学校」は、2026年11月から2027年9月まで、全20回にわたって開催します。
実際に批評を書き、講評を受ける「受講生」と、全20回をオンラインで視聴する「通期聴講」があります。
全20回の詳細・通期聴講・受講生へのお申込みはこちら

批評を書くこと、批評家になること。
佐々木敦と、さまざまな領域で表現と批評を実践する人たち。そして、これから批評を書こうとする人たち。

ここから、「批評の学校」が始まります。


デザイン:山本浩貴(いぬのせなか座)
写真:三野新

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出演者佐々木敦
つやちゃん
西村紗知
矢野利裕
山本浩貴(いぬのせなか座)

出版社

開催日時19:00~22:00 (18:30オンライン開場)

開催場所本屋B&B
世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F
+オンライン配信

入場料【第1講|単発聴講】オンライン聴講 4,500円(税込)