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藤野可織×木原善彦
「分断と対話の狭間で紡ぐ
クリスマス・ストーリー」 アリ・スミス『冬』(新潮クレストブックス)刊行記念

藤野可織×木原善彦
「分断と対話の狭間で紡ぐ
クリスマス・ストーリー」 アリ・スミス『冬』(新潮クレストブックス)刊行記念

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※本イベントは配信と2週間の見逃し配信でご参加いただけるイベントです。詳細につきましてはページ下部をご確認ください。

イベントのご予約はこちらから!

現代イギリス文学を代表する作家の一人、アリ・スミスの『冬』(新潮クレストブックス)の刊行を記念して、オンライン配信のトークイベントを開催します。

『冬』の主な舞台となるのは、イングランド南西端に位置するコーンウォールの小さな村。ロンドンで働いているアートは、冬至の日に恋人シャーロットと大喧嘩し、クリスマス休暇で母に紹介するはずだった彼女の代わりに、街で見かけた若い移民の女性ラックスを「恋人」として雇って帰省します。一方、実業家を引退し孤独に暮らす母ソフィアは、近ごろ見知らぬ子供の頭が視界に現れ、すっかり塞ぎ込んでいる様子。そこでアートは、母とは30年間音信不通で正反対の性格の伯母アイリスを呼び寄せることに——。犬猿の仲だった姉妹の再会と、偽りの恋人が見せる率直なふるまいが引き起こす化学反応は、クリスマスの夜にどのような奇跡をもたらすのでしょうか。

物語の進行する2016年は、国民投票によってEUからの離脱が決定し、イギリス国民のあいだに大きな混乱と社会の分断を引き起きした年であり、作品全体の大きな背景になっています。また、本作は『秋』に続く季節四部作の冬編でもあり(原書はその後『春』『夏』が刊行し完結)、ゆるやかにつながる大きな物語のひとつでもあります。

本イベントでは、これまでにアリ・スミスの『両方になる』と『秋』『冬』を翻訳されてきた木原善彦さんと、『冬』のカバーに推薦文を寄せられ、また書評(「波」2021年12月号)も執筆された小説家の藤野可織さんに、『冬』ならびにアリ・スミスの作品と作家としての魅力について存分に語っていただきます。どうぞご期待ください。

【出演者プロフィール】

藤野可織(ふじの・かおり)
1980年生まれ。小説家。2006年、「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞受賞。2013年「爪と目」で芥川賞受賞。他の著書に『パトロネ』『おはなしして子ちゃん』『ドレス』『ファイナルガール』『私は幽霊を見ない』『ピエタとトランジ〈完全版〉』『来世の記憶』などがある。
木原善彦(きはら・よしひこ)
1967年生まれ。翻訳家。大阪大学教授。訳書にトマス・ピンチョン『逆光』、リチャード・パワーズ『オルフェオ』『オーバーストーリー』、アリ・スミス『両方になる』『秋』、オーシャン・ヴオン『地上で僕らはつかの間きらめく』など。ウィリアム・ギャディス『JR』の翻訳で日本翻訳大賞を受賞。著書に『実験する小説たち――物語るとは別の仕方で』『アイロニーはなぜ伝わるのか?』など。

【配信での参加につきまして】
・配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用いたします
・インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからのご視聴が可能です
・イベント中、お客様の顔や音声などは配信されませんのでご安心ください
・配信はリアルタイムと2週間の見逃し配信でお楽しみいただけます。見逃し配信での視聴方法につきましてはイベント終了後、準備が出来次第ご案内いたします
・視聴は登録制です。1名分のチケットで複数人がご登録されている場合はご連絡もしくは配信の停止を行うことがございます。ご注意ください
・ご利用の通信環境により配信の遅延が起こる場合がございます。ご了承ください

【書籍付きチケットにつきまして】
・書籍を、イベントの配信チケットとセットで販売いたします
・ご記入いただいた住所は、書籍発送以外の目的には使用しません
・書籍はイベント後、B&Bからの発送となります
・保管期間は1年間とします
・海外発送は行いません

【キャンセルにつきまして】
・ご購入直後にイベント配信用のURLが送信される都合上、お客様都合によるキャンセルは承っておりません。何卒ご了承ください


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出演者藤野可織
木原善彦

出版社新潮社

開催日時19:00~20:30 (18:30オンライン開場)

開催場所リアルタイム配信

入場料■配信参加:1,650円(税込)
■書籍付き配信参加:1,650円+『冬』2,530円(税込)
※イベント後の発送となります