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子どもを傷つける“適切でない指導”について考える
昨年、杉並区立済美養護学校教諭の川上康則先生による書籍『教室マルトリートメント』が刊行され、教育関係者のあいだで大きな話題となりました。
同書では、教室内で行われる指導のうち、体罰やハラスメントのような違法行為として認識されたものではないけれども、日常的によく見かけがちで、子どもたちの心を知らず知らずのうちに傷つけているような「適切でない指導」を取り上げています。
例えば、事情を踏まえない頭ごなしの叱責、子どもたちを萎縮させるほどの威圧的・高圧的な指導などは分かりやすい例です。しかし、本書ではもう少し掘り下げて、褒めるべき時に褒めない、「子どもにナメられるから」という理由で笑顔を見せないといったことについても、教室内を重い空気感で包んでしまう指導として取り上げています。
「マルトリートメント」という概念は、海外ではチャイルド・マルトリートメント( child maltreatment )という表現で広く知られています。mal(マル=悪い)+treatment(トリートメント=扱い)で、マルトリートメント。「不適切な養育」「避けたい関わり方」「行われるべきでない指導」などの意味で使われます。
昨年、杉並区立済美養護学校教諭の川上康則先生による書籍『教室マルトリートメント』が刊行され、教育関係者のあいだで大きな話題となりました。
同書では、教室内で行われる指導のうち、体罰やハラスメントのような違法行為として認識されたものではないけれども、日常的によく見かけがちで、子どもたちの心を知らず知らずのうちに傷つけているような「適切でない指導」を取り上げています。
例えば、事情を踏まえない頭ごなしの叱責、子どもたちを萎縮させるほどの威圧的・高圧的な指導などは分かりやすい例です。しかし、本書ではもう少し掘り下げて、褒めるべき時に褒めない、「子どもにナメられるから」という理由で笑顔を見せないといったことについても、教室内を重い空気感で包んでしまう指導として取り上げています。
「マルトリートメント」という概念は、海外ではチャイルド・マルトリートメント( child maltreatment )という表現で広く知られています。mal(マル=悪い)+treatment(トリートメント=扱い)で、マルトリートメント。「不適切な養育」「避けたい関わり方」「行われるべきでない指導」などの意味で使われます。
川上先生は、それらの教師による不適切な関わりを「教室マルトリートメント」と名付け、それが子どもに与える悪影響について、発信を続けてきました。
2023年８月、この『教室マルトリートメント』の続編となる書籍、『不適切な関わりを予防する教室「安全基地」化計画』を刊行いたしました。同書は、書籍『教室マルトリートメント』の刊行記念イベントを1冊にまとめたもので、臨床心理士で一般社団法人ジェイス代表の武田信子さん、臨床心理士で公認心理士そして『〈叱る依存〉がとまらない』の著者である村中直人さん、評論家でNPO法人ストップ!いじめナビ代表の荻上チキさんという3名の論者とともに、子どもたちへの不適切なかかわりを予防するための処方箋を具体的に提案する書籍です。
本書では「こうあるべき」「これが当たり前」という枠組みから解き放たれ、子どもが安
心して過ごせるような信頼関係を結ぶことの重要性を述べています。
安全な公教育のためにできること
本書の刊行を記念して、子ども個人の権利を尊重する社会の実現に向けて発信を続けてきた、ライターで保護司の風間暁さんをゲストにお招きし、対談を行います。お二人は、今年７月に刊行された『助けてが言えない 子ども編』（日本評論社）でも、執筆陣として名を連ねていますが、今回が初対面。
【子どもたちが「生きたい」「行きたい」と思える学校と社会にするために私たちができること】をテーマに、これからの学校像を考えます。
みなさまのご参加をお待ちしております。
【出演者プロフィール】
川上康則（かわかみ・やすのり)
東京都杉並区立済美養護学校主任教諭。公認心理師、臨床発達心理士、特別支援教育士スーパーバイザー。ＮＨＫ Ｅテレ『ストレッチマンＶ』『ストレッチマン・ゴールド』番組委員。立教大学卒業、筑波大学大学院修了。肢体不自由、知的障害、自閉症、ADHDやLDなどの障害のある子に対する教育実践を積むとともに、地域の学校現場や保護者などからの「ちょっと気になる子」への相談支援にも携わる。著書に、『〈発達のつまずき〉から読み解く支援アプローチ』（学苑社）、『通常の学級の特別支援教育 ライブ講義 発達につまずきがある子どもの輝かせ方』（明治図書出版）、『子どもの心の受け止め方』（光村図書出版）、『教室マルトリートメント』（東洋館出版社）など。
風間暁（かざま・あかつき）
文筆家、保護司、写真家。特定非営利活動法人ASK（アルコール薬物問題全国市民協会）社会対策部、ASK認定依存症予防教育アドバイザー。トラウマインフォームドとアンチスティグマを軸に、政策提言や社会活動等も行なっている。令和２年度こころのバリアフリー賞を個人受賞。季刊『Be!』（アスク・ヒューマン・ケア）編集部。分担執筆に『助けてが言えない 子ども編』（松本俊彦編著、日本評論社）など。新刊として、『＼専門家と回復者に聞く／ 学校で教えてくれない本当の依存症』（松本俊彦〔精神科医〕・ 田中紀子〔ギャンブル依存症問題を考える会代表〕監修、風間暁 著／合同出版）が10月に発売予定。
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【配信参加について】
・配信はZoomのウェビナー機能というサービスを使用いたします
・インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからご視聴いただけます
・イベント中、お客様の顔や音声などは配信されませんのでご安心ください
・リアルタイム配信と見逃し視聴でお楽しみいただけます。見逃し視聴につきましては、準備が出来次第、Peatixのメッセージ機能よりご案内いたします
・視聴は登録制です。1名分のチケットで複数人がご登録されている場合は、ご連絡もしくは配信の停止を行うことがございます。ご注意ください
・ご利用の通信環境により配信の遅延が起こる場合がございます。ご了承ください
【来店参加について】
・開演時間の30分前より開場／受付開始いたします
・最大100名まで入る会場を貸切とした上で、参加人数を絞り、ゆとりを持って設営しております
・係員及びスタッフの指示・注意に従ってください。万が一、指示に従っていただけない場合、イベントの中断・中止や、特定のお客様にご参加をお断りする場合がございます
・来店での参加の際にはマスクの着用をお願いしております
・店頭にアルコール消毒液をご用意しておりますので、ご入店の際は、手指の消毒にご協力お願いいたします
・非接触型体温計による検温を実施いたします。37.5℃を上回った場合は、イベントへの参加をお控えください
・来店チケットをご購入された方も、配信でご覧いただけます。当日体調などに不安がある方は配信視聴をご利用ください。配信でのご視聴につきましては、【配信での参加について】をご確認ください
・車椅子やベビーカーでお越しの方は、当日スムーズにご案内するため、店舗スタッフにお声掛けいただくか、お手数ですが事前にご利用の旨をお知らせの上ご予約下さい。 なお会場はエレベーター備え付けの建物ですので、安心してお越しください
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