名前からして少し不気味でその見た目も得体が知れない存在、山椒魚。
そんなやつらと戦争をするとはいったいどういうことなのでしょうか。
今回のフィクショネスでは「ロボット」ということばを生んだチェコの作家カレル・チャペックの代表作である『山椒魚戦争』を取り上げました。
チェコ文学だとか、SFだなんて少しとっつきにくく思うかも知れませんが、そんな「偏見」を吹き飛ばすような一作と三ヶ月になるでしょう。
藤谷さんからもコメントが届いています!
カレル・チャペックの『山椒魚戦争』は僕にとって、少年時代からの愛読書でした。
小説家になった今の僕には、ひとつの理想的な小説にもなりました。
今の僕は、ちまちました小説を書いていますが、いつかはこんな小説が書いてみたい!
高望みと知りながら、そう思っています。
僕だけではなく、多くの小説家に影響を与えたこの『山椒魚戦争』を、もう一度ゆっくりと、皆さんと読めるのが、楽しみでなりません。
藤谷治
フィクショネス×本屋B&B「文学の教室」は、2019年から1つの作品、1つの国や時代、1人の作家などに焦点を絞り、複数回に分けて、さまざまな視点で読み解くシリーズへとリニューアルしました。
これまで同様、2014年7月に惜しまれつつ閉店した下北沢の書店「フィクショネス」の店主であり、作家の藤谷治さんがホストをつとめます。
それぞれ独立した回ですので、単発のみの参加でもお楽しみいただけます。また読了をされていなくても参加できます。ずっと読みたかったけどなかなかきっかけがなかったという方や、かつて手に取ってみたけれどうまく読み進められなかったという方など、この機会にぜひご参加ください!
また、感想文や書評などを持参すれば、藤谷さんご本人からコメントもいただけます。物書きを目指す方にとっては、藤谷さんが語る創作上の技術や姿勢が創作の手引になることでしょう。
答え合わせではなく「文学」について考えるきっかけとなる「文学の教室」どうぞお気軽にご参加ください。
【学割プラン】
3回の通し券:1500円+税(毎回1drink付き)
高校生以下の方がドリンク代のみで参加が可能なお得なチケット。
数に限りがありますので、お申し込みはお早めに!
※初回参加時に学生証を確認させていただきます。
忘れずお持ちください。
【プロフィール】
藤谷治(ふじたに・おさむ)
作家。1963年東京都出身。1998年から2014年までに東京の下北沢にセレクト・本屋「フィクショネス」を経営。また書店経営のかたわら創作を続け、2003年に『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)で作家デビュー。近著に『小説は君のためにある』(筑摩書房)、『燃えよ、あんず』(小学館)、『猫がかわいくなかったら』(中央公論新社)がある。
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