1999年ユーゴスラビア空爆下で生まれた山崎光(当時12歳)のシュールな絵、難民の子どもたちの言葉を集めた『戦争と子ども』。12年の歳月を記録した『ベオグラード日誌』(書肆山田)、そして詩集『みをはやみ』など。翻訳文学、戦争文学、そして旅の文学は、セルビアという異郷にて、日本語で織り上げられました。
時代が大きく変わろうとする今、地球はどこへむかうのでしょう。今、私たちは何を記憶すればいいのでしょう、希望はどこにあるのでしょう。日本を離れベオグラード(セルビア)に移り住んで37年。このたび半年の京都滞在を終えた著者山崎佳代子氏を囲み、その書物をひもとき、声を聴きあい語り合いましょう。食物、ワイン、動植物、人々の暮らし、絵画、歌、そして言葉の喜びについても。
和田忠彦 (わだただひこ イタリア文学者・翻訳家)
1952年生まれ。1999年から東京外国語大学教授. 響き合う山崎佳代子の詩とダニロ・キシュの散文が月刊『国文学』での連載「境界の侵犯から」を生む(『声、意味ではなく』(平凡社)に一部所収)。訳詩集にアメリア・ロッセッリ『闘いの変奏曲』(書肆山田)。近刊にカルヴィーノ『魔法の庭・アンティル諸島の大凪 他14篇』(岩波文庫2017.02)。タブッキ『とるにたらないちいさないきちがい』(河出書房新社2017.03)など。
鈴木洋仁 (すすぎひろひと 文学研究家)
1980年生まれ。東京大学大学総合教育研究センター特任助教。関西テレビ放送、ドワンゴ、国際交流基金を経て現職。専門は、歴史社会学。著書に『「平成」論』(青弓社)。共著に、『日本の文学理論・芸術理論』(大浦康介編、京都大学人文科学研究所)、『映像文化の社会学』(長谷正人編著、有斐閣)など。
吉原洋一 (よしはらよういち 写真家)
1983年生まれ。日本近代文学館 (東京・駒場)に勤務。2006年より、朝6時の渋谷、待ち合わせた人とただ街を歩く時間を写真に撮る「あさしぶ」を続けている(http://asashibu.com/)。また、高橋睦郎、白石かずこ、伊藤比呂美といった詩人が朗読している姿をフィルムに収めた連作「詩人・声・肖像」、吉増剛造を2011年から2012年の1年間毎月撮影するなど、詩人をモチーフにした作品も多い。
山崎佳代子(詩人・翻訳家)
1956年生まれ。ベオグラード大学文学部教授。1996年から10年間、難民支援グループZDS(ベオグラード)で活動した。国際日本文化研究センターに研究員として本年6月から11月まで京都に滞在。セルビア文芸協会会員。翻訳書にダニロ・キシュ『若き日の哀しみ』(東京創元社)など。
イベントのご予約はこちらから!
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2016/12/03 Sat -
和田忠彦×鈴木洋仁
×吉原洋一×山崎佳代子
「山崎佳代子
『戦争と子ども』とともに」
『戦争と子ども』(西田書店)
刊行記念
- 03/28 Thu 二重作拓也×中井祐樹×オケタニ教授
「なりたい自分になるために」
『可能性にアクセスするパフォーマンス医学』(星海社)刊行記念 - 03/29 Fri 冨井大裕×山本一弥×藤井匡×石川卓磨
「なぜ、〈わからない彫刻〉か」
『わからない彫刻 みる編』(武蔵野美術大学出版局)刊行記念 - 03/30 Sat 陳天璽×ルイス・カーレット×奥貫妃文
「みんな、無国籍―あなたは“ナニジン”ですか?~国籍から問う世界のカタチ~」
『Stateless』(シンガポール大学出版)刊行記念 - 03/31 Sun 尹雄大×星野概念
「自分を知るための言葉とどう出会うか」
『句点。に気をつけろ』(光文社)刊行記念 - 04/02 Tue 石川幹人×小島正美
「なぜ人はフェイク情報にだまされるのか」
『フェイクを見抜く 「危険」情報の読み解き方』(ウェッジ)刊行記念 - 04/03 Wed 高耀威×松井祐輔
「台湾 “どこから行っても遠い町”でコミュニティ書店を運営すること」
台東縣長濱郷 独立書店「書粥」高耀威さんに聞く - 04/04 Thu 柳澤健×中森明夫
「“クラッシュ・ギャルズ”はなぜアイドルになり得たのか?」
『1985年のクラッシュ・ギャルズ』(光文社)刊行記念 - 04/05 Fri 小林泰彦
「ヘビーデューティの学校」
『ぼくのおじさん学校』第三回 - 04/06 Sat 蟹の親子×土門蘭
「わたしの記憶、あなたの記憶」
『脳のお休み』(百万年書房)刊行記念 - 04/08 Mon 渋谷和宏×塚越健司
「日本の会社員はどうすれば幸せに働くことができるのか」
『日本の会社員はなぜ「やる気」を失ったのか』(平凡社)刊行記念 - 04/09 Tue 牧村憲一×佐々木敦
「”坂本さん”と”坂本龍一”のあいだ」
『「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代』(筑摩書房)刊行記念 - 04/10 Wed 吉田将英×銅冶勇人×小林百絵
「切り拓く人の、コンセプト・センス」
『コンセプト・センス 正解のない時代の答えのつくりかた』(WAVE出版)刊行記念 - 04/11 Thu 阿部大樹×能條桃子×吉田千亜
「いま目の前にあるトラウマ」
『真実と修復 暴力被害者にとっての謝罪・補償・再発防止策』
『心的外傷と回復 増補新版』(みすず書房)W刊行記念 - 04/12 Fri 佐藤亜沙美×祖父江慎
「本とデザイン、紙と文字の素敵な関係」
『MdNデザイナーズファイル2024』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/13 Sat 笹公人×小橋めぐみ
「短歌とドラマ」
『NHK短歌 シン・短歌入門』(NHK出版)刊行記念 - 04/14 Sun 川野芽生×清水えす子×山内尚
「自由に着て、自由に生きる 」
『かわいいピンクの竜になる』(左右社)
『シミズくんとヤマウチくん──われら非実在の恋人たち』(柏書房)
『ノンバイナリースタイルブック』(柏書房)トリプル刊行記念 - 04/15 Mon 青木純×馬場未織×影山知明
「人とまちの関係を温めるパブリックのつくり方」
『パブリックライフ』(学芸出版社)刊行記念 - 04/18 Thu 戸谷洋志×品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)
「“本当に生まれてこなければよかった?”──親ガチャと反出生主義をめぐって」
『親ガチャの哲学』(新潮社)刊行記念 - 04/19 Fri 春山慶彦×稲葉俊郎
「自然は最高の教室!こどもの感性・身体性を高める教育とは」
『こどもを野に放て!AI時代に活きる知性の育て方』(集英社)刊行記念 - 04/20 Sat 豊﨑由美×マライ・メントライン×神島大輔
第87回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 04/23 Tue 室橋裕和×佐野亨
「街を歩いて見えてきたもの 新大久保と横浜」
『ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く』(KADOKAWA)刊行記念 - 04/26 Fri 桜林直子×星野概念
「【連続対談シリーズ】 つまり、“生きづらい”ってなんなのさ vol.1 〜精神科医からはどう見えてるか教えてよ〜」 - 04/28 Sun 山階基×古賀及子
「暮らしをまなざす言葉」
『夜を着こなせたなら』(短歌研究社)刊行記念 - 05/01 Wed 太田省一×水道橋博士
「”いいとも!”とは何だったのか?」
『「笑っていいとも!」とその時代』(集英社)刊行記念