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赤阪友昭×小島ケイタニーラブ
「 火山と日本神話
-月を巡る旅のお話 vol.11」

赤阪友昭×小島ケイタニーラブ
「 火山と日本神話
-月を巡る旅のお話 vol.11」

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月や天体を道しるべに森羅万象の世界を知っていくプロジェクトとして、写真家の赤阪友昭さんとミュージシャンの小島ケイタニーラブさんをお招きし、隔月で開催しているお話会。

これまでに山形の月山に始まり、島根(出雲)の星の神様、京都の祇園祭など、人間と自然、信仰との関わりを、赤阪さんの写真やお話や小島さんの歌でお届けしてきました。

11回目の今回は、「火山と日本神話」がテーマです。
以下、お話の導入です。
初めてのご参加でも聴きやすいお話ですので、どうぞお誘い合わせの上お気軽にご参加ください。

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日本に暮らすわたしたちにとって、火山は切っても切りはなせない存在です。
先日からの地震に象徴されるように 自然はわたしたちの意思とは全く関係のないところで常に活動を続けています。そして、昔はわたしたちはそのことをよく分かっていました。では今のわたしたちは、そのことをよく分かっているでしょうか?

十年以上もの昔、アラスカに暮らすインディアンの友人と一緒に熊本から鹿児島へと旅をしたことがあります。訪れる土地のランドスケープと物語に触れながら彼が察知したことはとても衝撃的な内容であると共に、とても理解しうることでした。おそらくは縄文時代前期のこと、今の鹿児島湾にとても高い山がありました。そして、それは火山でした。あるとき、山は大噴火を起こします。おびただしい噴火と地震は世界を一変させてしまいます。空を覆う噴煙は太陽を遮り、火砕流が村を襲いました。火口には噴火に伴う稲妻が走り、山は木っ端微塵となり、今の鹿児島湾ができました。日本の神話、特に古事記をよく見ていくとこの日本の成り立ち、いわゆる創世神話が火山の物語であることが見えてきます。イザナミもイザナミから生まれたカグツチも火山の物語です。もう少し古い時代に遡れば邪馬台国の卑弥呼も火の神でした。太平洋を取り囲む土地、アラスカ、カナダ、北米西海岸、メキシコ、南米のエクアドル、チリ、ハワイ、フィリピン、マレーシア、台湾、中国、琉球である沖縄、そして日本。あらゆゆる場所に火山があり、火の神が祀られています。わたしたちはみな火の神により土地を与えられ、火の神との約束事の中に生かされてきた命の兄弟姉妹です。今回は、火山と日本神話を通して精霊の世界へ橋渡をしたいと思います。ぜひご参加ください。

あ。わ。の月恒例のお話しにちなんだ日本酒の振る舞い酒があります。お楽しみに。
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【プロフィール】
・赤阪友昭(あかさかともあき)
1963年大阪生まれ。写真家。雑誌『Switch』や『Coyote』などに写真・文章を寄稿。北米海岸の先住民族と過ごした時間を一冊にまとめた写真集『The Myth -神話の風景から-』がある。現在は、山に残された原初の信仰、縄文文化や祭祀儀礼を取材。また、福島県立博物館のプロジェクトに関わり、南相馬を拠点に被災地の撮影を続けている。
http://www.akasakatomoaki.net

・小島ケイターニーラブ(こじまけいたにーらぶ)
1980年生まれ。ミュージシャン。2009年、バンド「ANIMA」としてデビュー。
文学性の高い歌詞を特徴とし、朗読や舞台とのコラボレーションも多数。
2011年より、朗読劇『銀河鉄道の夜』 (作家・古川日出男、詩人・管啓次郎、翻訳家・柴田元幸、小島ケイタニーラブ) としての活動を開始し、翌12年には朗読劇の主題歌「フォークダンス」を収録する弾き語り作品『小島敬太』(WEATHER/HEADZ)を発表。
2013年には、東京芸術劇場での〈リミニ・プロトコル〉日本公演のサウンドデザインをゴンドウトモヒコ(pupa)と共に担当するなど活動の幅を広げている。2014年からRainy Day Bookstore & Cafe にて初の定期イベント「ラブナイト」を開始する。
http://www.keitaney.com

「あ。わ。の月」プロジェクト
月をキーワードとして、森羅万象の世界へ足を踏み入れようというプロジェクトです。「あ」は「はじまり」、「わ」は「おわり」のこと。「月」を知ることは命の「はじまり」と「おわり」と「はじまり」を知ることです。


※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら

出演者赤阪友昭
小島ケイタニーラブ

出版社

開催日時

20:00~22:00 (19:30開場)

開催場所

本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F

入場料

1500yen + 1 drink order