「しのび逢い」「エトランゼ」「摩天楼」「身をまかせ」「ろくでなし」「ジェームスディーン」「17才」「煙草の匂い」「火遊び」「ペーパームーン」「ゆらゆら」「マニキュア」「手招き」「奴隷」……など、時代を彩った作詞家が残した昭和歌謡の歌詞のクリエイションは、いま高く再評価されています。
昭和歌謡に登場する、そんな独特の言葉1008語を集めた『昭和歌謡[出る単]1008語 ~歌詞を愛して、情緒を感じて~』が、7月10日に刊行されます。
同書は、愛、恋、出会い、別れ、喜び、哀しみ……時代と心が宿る言葉を40年間総ざらえし、喜怒哀楽の真髄を味わえるレアな一冊で、昭和叙情絵師・上村一夫の作品16点も特別掲載しています。
さらに、<[]で見る昭和歌謡~10の考察>として、[法律][小道具][飲食][失恋][地名][スター][世界[名前][外国語][言い回し]のコラムも。
●よく出てくるスターは、アラン・ドロンにジェームス・ディーン
●音楽的に見たら「セレナーデ」じゃなくても言葉だけで切なくなる
●失恋後のセンチメンタルジャーニーに選ぶのは冬の北国
●突然、行方不明になる男なら「ジョニー」
●過去を隠して生きる「しのぶ」が相談するのは「マリコ」と「マチコ」
●意外に存在感のない「ケーキ」に代わって「パイ」が主流
●フルーツの甘さと男女関係の深さが比例する
●店主やマスターは客の無理難題を聞かなければならない
●本当は砂漠なんてなかった「イスタンブール」
●ホンモノの中国より「チャイナタウン」が圧倒的人気
など、オリジナルな視点で解説しています。
同書の刊行を記念して、トークイベントを開催します。
出演は、著者である田中稲さん、企画・プロデュース・編集した、全国キャンディーズ連盟代表でもある石黒謙吾さん。そして、歌謡曲好きである、雑誌『ケトル』編集長の嶋浩一郎を加えた、曲を聴きながらのクロストーク。
同書の内容を軸に、各用語への3者3様のこだわり分析や解説が展開されます。
昭和歌謡を知っている人はもちろん、まったく知らない人なら逆に新鮮に捉えられることでしょう。
【出演者プロフィール】
田中稲(たなか・いね)
ライター。1969年生まれ。大阪の編集プロダクション「合同会社オフィステイクオー」に所属し、主に刑事ドラマ、アイドル、世代の研究、懐かしブーム、都市伝説などを、雑誌やムックを中心に執筆。カラオケ雑誌の編集アルバイトの経験から、昭和歌謡やカラオケへの興味が深まり、特に歌詞の世界観の考察に力を注ぐようになる。昭和歌謡ライターとしてウェブやラジオ出演などで活動中。また、紅白歌合戦の熱烈なファンで、さまざまな角度から研究を進めている。著書には、オフィステイクオー名義では『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)ほか。個人の単著には『そろそろ日本の全世代についてまとめてみようか。』(青月社)が。現在「CREA WEB」にて、『田中稲の勝手に再ブーム』連載中。
石黒謙吾(いしぐろ・けんご)
著述家・編集者・分類王。1961年 金沢市生まれ。著書には、映画化されたベストセラー『盲導犬クイールの一生』、『2択思考』、さまざまな図表を駆使し森羅万象を構造オチの笑いとしてチャート化する“分類王”の『図解でユカイ』ほか、『エア新書』『ダジャレ ヌーヴォー』『カジュアル心理学』『短編集 犬がいたから』『CQ判定 常識力テスト』『ベルギービール大全』『ナベツネだもの』『分類脳で地アタマが良くなる』など幅広いジャンルで多数。プロデュース・編集した書籍も、シリーズ累計15万部超えの『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(神田桂一、菊池良)、同じくシリーズ15万部超え『ジワジワ来る』(片岡K)、『負け美女』(犬山紙子)、『ナガオカケンメイの考え』(ナガオカケンメイ)、『ザ・マン盆栽』『餃子の創り方』『飛行機の乗り方』(すべてパラダイス山元)、『ネコの吸い方』(坂本美雨)、『人が集まる「つなぎ場」のつくり方』(ナカムラクニオ)、『凄い!ジオラマ』(情景師アラーキー)、『このツイートは覚えておかなくちゃ。』(嶋浩一郎)など250冊以上。2008年に復活した、新生・全国キャンディーズ連盟代表。日本ビアジャーナリスト協会・副会長。草野球歴39年で年間30試合のバリバリの現役プレーヤー。
@ishiguro_kengo
嶋浩一郎(しま・こういちろう)
93年博報堂入社。コーポレートコミュニケーション局で企業の情報戦略にたずさわる。01年朝日新聞社出向、『seven』編集ディレクター。02~04年博報堂刊「広告」編集長。04年本屋大賞立ち上げに参画。06年既存の手法に縛られない課題解決を目指しクリエイティブエージェンシー博報堂ケトルを設立。主な仕事、資生堂、KDDI、J-WAVEなど。2012年東京下北沢にブックコーディネーターの内沼晋太郎と本屋B&B開業。雑誌『ケトル』編集長。
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2018/07/11 Wed -
田中稲×石黒謙吾×嶋浩一郎
「昭和歌謡を聴きつつ歌詞の情緒とクリエイションを愛でる」
『昭和歌謡[出る単]1008語』(誠文堂新光社) 刊行記念
- 08/21 Thu 佐藤良明×毛利嘉孝
「ロック音楽と資本主義の精神」
『定本 ラバーソウルの弾みかた』(岩波書店)刊行記念 - 08/22 Fri 徳谷柿次郎×木下斉×日野昌暢
「都市をrenewする! ~みんなでつくる、未来の街」
『都市と路上の再編集 LIVE NOW DEVELOPMENT』(風旅出版)刊行記念 - 08/23 Sat 西谷格×安田峰俊
「潜入ライター、“AI監視”ウイグルに迷い込む」
『一九八四+四〇 ウイグル潜行』(小学館)刊行記念 - 08/24 Sun 楊双子×リン・キン×三浦裕子
「台湾文学は、 世界でいかに翻訳されるのか」
『台湾漫遊鉄道のふたり』(中央公論新社)全米図書賞翻訳賞&日本翻訳大賞受賞記念トーク - 08/25 Mon 飯間浩明×鈴木忠平×銀シャリ橋本直 ×田辺智加(ぼる塾)×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
第14回公開収録 - 08/27 Wed むらかみなぎさ×明智マヤ
『柔らかい縁』リリース記念イベント - 08/28 Thu フウ×稲垣えみ子
「とりあえず行って住んでみた 〜ヨルダンとフランスで生活体験」
『ヨルダンの本屋に住んでみた』(産業編集センター)刊行記念 - 08/30 Sat 石井健介×濱田祐太郎
「ふたりが見てきた景色について。」
『見えない世界で見えてきたこと』(光文社)&
『迷ったら笑っといてください』(太田出版) W刊行記念 - 08/30 Sat コナリミサト×武田真治×中田クルミ
「スナックバブル in B&B」
『凪のお暇』(秋田書店)完結・12巻刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念 - 09/01 Mon 佐藤誠二朗×ATSUSHI(ニューロティカ)
「八王子~中央線~井の頭線~下北沢 僕らのパンクとインディーズ」
『いつも心にパンクを。Don’t trust under 50』(集英社)刊行記念 - 09/04 Thu 島村恭則×黒川晝車×諸星めぐる
「今日からできる! 『みんなの民俗学』実践講座(入門編)」
『Hukyu』発刊記念 - 09/05 Fri 國友公司×室橋裕和
「一人旅の流儀」
『ワイルドサイド漂流記 歌舞伎町・西成・インド・その他の街』刊行記念 - 09/07 Sun 荻上チキ×栗原俊雄×辻田真佐憲
「私たちはなぜ暴力を生んでしまったのか?」
『大日本いじめ帝国』(中央公論新社)
『「あの戦争」は何だったのか』(講談社)
W刊行記念 - 09/12 Fri 植本一子×西村佳哲
「わたしたちの安心安全な場所をつくる」
『ここは安心安全な場所』刊行記念 - 09/13 Sat 中村拓哉×磯部涼
「日本語ラップと日本社会—右傾化・ストリート・ネオリベラリズム」
『日本語ラップ 繰り返し首を縦に振ること』(書肆侃侃房)刊行記念 - 09/14 Sun 鶴見済×鴻上尚史
「みんな同じでなくていい――日本社会の生き苦しさ」
『人間関係を半分降りる 増補版』(ちくま文庫)刊行 - 09/22 Mon とあるアラ子×はらだ有彩×山本美希
「「普通」を拡張する 〜描くことがひらく世界」
『多様で複雑な世界を、いまどう描くか』(BNN)刊行記念