『波瀾万丈の明治小説』は、明治150年を背景に「明治の小説」に焦点を当てた一冊。
杉原志啓さんは、明治文学、そして音楽に精通して多くの著作があり、本書は『おもしろい歴史物語を読もう』(NTT出版)に続く著作です。
今回のイベントでは、先般、『「海道東征」とは何か』(藤原書店)で正論大賞を受賞した文芸評論家、新保祐司さん、富岡幸一郎さんと3人で、明治文学のおもしろさを語り合います。
また、『波瀾万丈の明治小説』は、西部邁・富岡幸一郎の雑誌『表現者』に連載されたもので、杉原、新保、富岡の三氏は、いずれも西部邁さんとは親交もあつく、今年の突然の西部さんの自裁についても、お話しいただきます。
「明治小説がいかに面白いか」を知ることができるイベントを、どうぞお楽しみに!
【プロフィール】
杉原 志啓(すぎはら ゆきひろ)
1951年山形県生まれ。学習院大学大学院政治学研究科博士課程修了。評論家、学習院女子大学講師(日本政治思想史専攻)。著書『音楽幸福論』(学習研究社)、『蘇峰と「近世日本国民史」』(都市出版)、訳書:ビン・シン『評伝徳富蘇峰』(岩波書店)。共著『新地球日本史』(サンケイ出版サービス)、編著『稀代のジャーナリスト 徳富蘇峰』(藤原書店)。音楽著書『音楽の記憶』(アーツ・アンド・クラフツ)。音楽訳書:ポール・M・サモン編『エルヴィスとは誰か』(音楽之友社)。共著『イチローと村上春樹は、いつビートルズを聴いたか』(PHP研究所)他。各種論壇誌、音楽誌に多数寄稿
新保 祐司(しんぽ・ゆうじ)
1953年仙台生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。文芸評論家、都留文科大学副学長・教授。2007年度第8回正論新風賞、2017年度第33回正論大賞。著書『内村鑑三』(構想社/文春学藝ライブラリー(文庫)、『島木健作 義に飢ゑ渇く者』(リブロポート)『文芸評論』(構想社)、『信時潔』(同)、『異形の明治』(藤原書店)、『シベリウスと宣長』(港の人)、『明治頌歌 言葉による交響曲』(展転社)『明治の光 内村鑑三』(藤原書店)、『「海道東征」とは何か』(藤原書店)共著『歴史精神の再建 明治・大正・昭和』(桶谷秀昭)編著『「海ゆかば」の昭和』(イプシロン出版企画)
富岡 幸一郎(とみおか・こういちろう)
1957年東京生まれ。文芸評論家。関東学院大学文学部比較文化学科教授、鎌倉文学館館長。中央大学文学部仏文科卒業。第22回群像新人文学賞評論部門優秀作。著書『戦後文学のアルケオロジー』(福武書店)、『内村鑑三 偉大なる罪人の生涯』(中公文庫) 、『仮面の神学 三島由紀夫論』(構想社)、『使徒的人間 カール・バルト』(講談社/講談社文芸文庫)『打ちのめされるようなすごい小説』(飛鳥新社)『非戦論』(NTT出版)、『千年残る日本語へ』(NTT出版)『最後の思想 三島由紀夫と吉本隆明』(アーツ・アンド・クラフツ)、『川端康成 魔界の文学』(岩波書店)『虚妄の「戦後」』(論創社)。
○司会 志賀信夫(批評家・編集者)
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