俳句鑑賞入門の平成版バイブル、『名句の所以 近現代俳句をじっくり読む』の刊行を記念して、トークイベントを実施します。
近現代を代表する俳人300人の300句を、詠まれた背景や俳人同士の関わりを明らかにしながら、丹念に読み解いた本書。
その大きな魅力は、なんといっても、往年のスター俳人による隠れた秀句から、現在進行形で活躍している若手俳人の作品まで、「これから『名句』に育っていくであろう一句」が多数収録されていること。
「一句」が「名句」になるためには、一体どんな条件が必要なのでしょうか。
現代俳句革新の旗手で著者の小澤實さん(俳句結社「澤」主宰)と、職業・年齢などあらゆる垣根を越えて俳句の魅力を伝え続ける気鋭の俳人・堀本裕樹さん(俳句結社「蒼海」主宰)が、本書にめでたく掲載された句、惜しくも掲載されなかった句を取りあげ、「名句とは何か」という俳壇史上もっとも本質的な問いに、全力で挑みます。
※このイベントでは、『名句の所以 近現代俳句をじっくり読む』の内容をもとにトークが展開されます。より一層楽しんでいただくためにも、ぜひ本書をご持参ください(本書は当日、店頭でもご購入いただけます。
【出演者プロフィール】
小澤實(おざわ・みのる)
1956年生まれ。俳人。信州大学在学中に連句を学び、俳句入門。成城大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。十五年間の「鷹」編集長を経て、2000年4月に俳句雑誌「澤」を創刊、主宰。句集に『砧』(牧羊社)・『立像』(角川書店、俳人協会新人賞)があるほか、2006年に第三句集の『瞬間』(角川書店)で讀賣文学賞詩歌俳句賞受賞。2008年、『俳句のはじまる場所』で第22回俳人協会評論賞受賞。俳人協会常務理事、讀賣新聞・東京新聞等の俳壇選者を務める。
堀本裕樹(ほりもと・ゆうき)
1974年和歌山県生まれ。國學院大学卒。「河」編集長を経て、2018年に俳句結社「蒼海」を立ち上げ主宰を務める。俳人協会幹事。東京経済大学非常勤講師、二松学舎大学非常勤講師。第2回北斗賞、第36回俳人協会新人賞、第11回日本詩歌句随筆評論大賞を受賞。著作に、句集『熊野曼陀羅』、『俳句の図書室』、又吉直樹との共著『芸人と俳人』、穂村弘との共著『短歌と俳句の五十番勝負』など。
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