第160回芥川賞候補作にノミネートされた、鴻池留衣氏の新作『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』(新潮社刊)。
1980年代に人気を誇ったという伝説のバンド「ダンチュラ・デオ」、そのウィキペディアの項目として書かれた物語は、冷戦下の陰謀も巻き込みながら日本から世界へ、そして過去から現在へと向かって猛スピードで突き進みます。
巨大な嘘が真実を呑み込む超弩級想像力で書かれた本作の刊行を記念し、エイプリル・フールに著者初となるイベントが実現! デビュー当初から鴻池氏の作品に注目してきた批評家の佐々木敦氏と先輩作家の滝口悠生氏を迎え、「ポスト・トゥルース時代の新文学」について余すところなく語っていただきます。
また、鴻池氏は前作『ナイス・エイジ』で平成の次の元号に関する大胆な予言を行いましたが、新元号が発表されるのは奇しくもこの4月1日。
果たして著者の「読み」は当たったのか? こちらの総括についてもお楽しみに!
【出演者プロフィール】
鴻池留衣(小説家)
1987年生まれ。慶應義塾大学文学部中退。2016年、「二人組み」で第48回新潮新人賞を受賞。2018年、受賞作を収録した初の単行本『ナイス・エイジ』を上梓。現在、出版社でアルバイト勤務。
佐々木敦(批評家)
1964年生まれ。音楽レーベルHEADZ主宰。文学、音楽、演劇、映画ほか、諸ジャンルを貫通する批評活動を行う。『批評時空間』『あなたは今、この文章を読んでいる。』『ニッポンの思想』『ゴダール原論』『新しい小説のために』『筒井康隆入門』『アートートロジー』など著書多数。
滝口悠生(小説家)
1982年生まれ。2011年、「楽器」で新潮新人賞を受賞してデビュー。2015年、『愛と人生』で野間文芸新人賞、2016年、「死んでいない者」で芥川賞を受賞。他の著書に『寝相』『茄子の輝き』『高架線』などがある。
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