2019年現在、“クラウドファンディング”という言葉は、当たり前に語られるようになりました。
この度刊行される『クラウドファンディングストーリーズ 共感で世界を動かした10のケーススタディ』(青幻舎)の著者である出川光さんは、2011年に日本に初めてクラウドファンディングが上陸した時にプラットフォーム(運営会社)の立ち上げメンバーとしてサービスに携わり、日本型クラウドファンディングの礎を作ってきた人物です。
同書では、出川さんがこれまで担当してきた600を超えるプロジェクトの中から10の事例を選び、そのストーリーをオープンにすることで、各プロジェクトを追体験しながらクラウドファンディングのノウハウを知ることができる内容になっています。
本書の刊行を記念して、トークイベントを開催します。
ゲストには出川さんが担当したクラウドファンディングを実施して、本書にもそのストーリーが収録されている、音楽家・湯川潮音さんをお招きします。
湯川さんをお招きすることになった経緯を含めて、出川さんからのメッセージです。
*
こんにちは、出川光といいます。このたびクラウドファンディング・ストーリーズ』(青幻舎)を出版することになりました。2011年にクラウドファンディングサイトCAMPFIREを立ち上げた時から、現場の担当者としてプロジェクトに伴走した経験を本にしています。
なかでも忘れられないプロジェクトを本のなかにエッセイとして掲載したのですが、そのひとつに音楽家・湯川潮音さんのクリスマスソングのアルバムを作るというプロジェクトがあります。
この時、初めてお会いした湯川さんがお打ち合わせでおっしゃった「持ち寄りパーティーのような感覚で」という言葉が、クラウドファンディングの真髄を表しているようで今も心に残っています。
本の出版をする時に、湯川さんにご連絡をしてみたら、
「私はあれから癖がついたように
あのクリスマスの企画のようなことをしており、
一人一人カスタムメイドのように名前を歌い変える子守唄アルバムや、
出張クリスマス楽団など
本当に規格外の癖がついてしまいました。
あのクラウドファンディングからこの楽しさを知ってしまったようです」
というお返事をいただきました。
このイベントでは、湯川潮音さんをお招きして、彼女が「知ってしまった」というクラウドファンディングの楽しさや、当時の実際の経験、現在の活動をお伺いしながら、アーティストやクリエイターが自分らしく活動するためのヒントを探るようなお話ができたらと思っています。
*
みなさんのご質問やご意見もうかがいながら、楽しい真夏の夜にできれば、とのことですので、みなさまどうぞお気軽にお越しください。
【出演者プロフィール】
湯川潮音(ゆかわ・しおね)
1983年東京出身。小学校時代より東京少年少女合唱隊に在籍、多くの海外公演などを経験。2001年ポップフィールドではじめて披露された歌声が多くの話題を呼ぶ。翌年のアイルランド短期留学から帰国後、自作の曲も発表し本格的な音楽活動をスタート。以降、美しいことばの響きを大切にした歌詞、クラシックやトラディショナルを起点に置いた独自の世界観で音楽を紡ぎ続けている。
出川光(でがわ・こう)
武蔵野美術大学卒業後、リクルートコミュニケーションズを経て、CAMPFIREの3人目の社員として株式会社CAMPFIREに入社、2015年に独立。クラウドファンディングディレクターとして担当したプロジェクトの累計総額は600件5億円以上。主なクライアントに2019年にベンチャー大賞を受賞した車椅子モビリティのWHILL、ワタリウム美術館、月面ローバーのHAKUTOなどがある。クラウドファンディングのプロジェクトやプロモーション設計経験をもとに、ストーリーのあるコミュニケーションデザインを得意とし、現在は企業の企業のオウンドメディアの構築なども行なっている。
イベントのご予約はこちらから!
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら
・前売り券が売り切れの場合、追加販売の可能性がございます。追加販売のお知らせは発売の1日前にはホームページ上で告知をいたしますので、逐次ご確認ください。
・イベント情報はTwitterでも毎日発信しております。@book_and_beerをフォローすると、最新のイベント情報取得や興味のあるイベントのリマインドとしてご活用いただけます。