6月の刊行以来、各所で大きな反響を呼んでいる書籍『ラッセンとは何だったのか?』。本書は、美術史上で「タブー」とされてきたクリスチャン・ラッセンを、アート、メディア、哲学、精神分析、表象文化などさまざまなフィールドから俯瞰し、現代によみがえらせた、格闘のあと生々しい書籍です。
8/29(木)に開催した第1回は、ヤンキー文化を中心に、日本美術界の現状、ラッセンを愛でる日本人の精神性、郊外カルチャー論など広範囲のトークから、わたしたちにひそむ「内なるラッセン」と向き合う場となりました。
第2回となる今回は、執筆者より千葉雅也さん、大山エンリコイサムさん、編著者の原田裕規さんをお迎えし、哲学的かつ芸術的かつ国際的に、ラッセンを起点とした現代の「ハイカルチャー」と「大衆文化」の受容と評価の変遷について、時空を越えて論じます。現代美術を対象化しようとするメタ意識とは、一体「誰の」意識なのでしょうか。来場者は、第1回とはまったく違ったポエトリーな「価値観の乱交」に身を委ねることとなるでしょう。ご参加お待ちしております。
■登壇者プロフィール
千葉雅也(ちば・まさや)
1978年生まれ。哲学/表象文化論。立命館大学先端総合学術研究科准教授、批評家。近作は、「あなたにギャル男を愛していないとは言わせない──『クー ル・ジャパノロジー』と倒錯の強い定義」(『思想地図β』第3号)、連載論考「アウト・イン・ザ・ワイルズ」(『現代思想』2012年5月〜)、「思考停 止についての試論──2013年のフランシス・ベーコン展」(『すばる』2013年6月)など。
大山エンリコイサム(おおやま・えんりこいさむ)
美術家。1983年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京藝術大学大学院修了。グラフィティの視覚言語から抽出された「クイックターン・ストラクチャー (Quick Turn Structure)」というモチーフを軸に、ペインティングやインスタレーション、壁画などの作品を発表する。また現代美術とストリートアートを横断す る視点から、批評活動やシンポジウムへの参加も並行して行なう。2011年秋のパリ・コレクションではCOMME des GARÇONSにアートワークを提供するなど積極的に活動の幅を広げている。現在ニューヨーク在住。
http://www.enricoletter.net
原田裕規(はらだ・ゆうき)
1989年山口県生まれ。美術家。主な活動として、個展に「原田裕規展」(Art Space Hap、2007年)、「原田裕規展」(新地ギャラリー、2007年)、キュレーションに「ラッセン展」(CASHI、2012年)、「心霊写真展」 (22:00画廊、2012年)、論考に「アール・ローラン論」(武蔵野美術大学優秀作品展出品、2013年)など。東京藝術大学大学院美術研究科修士課 程先端芸術表現専攻在籍。
2013/10/17 Thu -
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『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
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