12月12日(土)に渋谷のシアター・イメージフォーラムで上映がスタートする濱口竜介監督の最新作『ハッピーアワー』。
3部構成・全編317分という今年最後にして最大の注目作の劇場公開と、監督が書き下ろした初めての演出論および『ハッピーアワー』の脚本を収録した著作『カメラの前で演じること』(左右社)の刊行を記念して、監督本人を映画公開初日の夜にお招きし、濱口映画の秘密に迫るエンドレス(?)の公開インタビューを行います。
これまでにも、映画学校の生徒たちを起用した4時間を超える大作『親密さ』や、トータル7時間を超える東北記録映画三部作(『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』)など、常に挑発的な作品づくりを続けてきた濱口竜介監督ですが、この最新作も、通常の“映画”とは異なり、市民参加による「即興演技ワークショップ in Kobe」から誕生しました。
第68回ロカルノ国際映画祭では、過去に演技経験のなかった主演4人全員が最優秀女優賞を受賞するという快挙を成し遂げ、同時に脚本スペシャル・メンションも授与されています。
この比類なき野心作はいかにして生まれたのか? 半年間のワークショップで行ったこと、その後の実際の撮影から完成までの製作プロセス、共同脚本の執筆方法、そして「カメラの前で演じること」への監督の独自の演出論まで、濱口映画の大ファンを自認する編集者・ライターの小林英治が監督本人からたっぷりと聞き出します。
『ハッピーアワー』
製作総指揮 : 原田将、徳山勝巳
プロデューサー : 高田聡、岡本英之、野原位
アソシエート・プロデューサー:靜 健子、HAYASHI Akikiyo
出演:田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りら 他
監督:濱口竜介
脚本:はたのこうぼう(濱口竜介、野原位、高橋知由)
撮影:北川喜雄 / 録音:松野泉 / 照明:秋山恵二郎
助監督:斗内秀和、高野徹 / 音楽:阿部海太郎
製作・配給:神戸ワークショップシネマプロジェクト(NEOPA,fictive)
宣伝:佐々木瑠郁、岩井秀世
2015 / 日本 / カラー/ 317分 / 16:9 / HD
http://hh.fictive.jp/ja/
濱口竜介(はまぐち・りゅうすけ)
1978年、神奈川県生まれ。2008年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』がサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスに出品され高い評価を得る。その後も日韓共同製作『THE DEPTHS』(2010)が フィルメックスに出品、東日本大震災の被災者へのインタビューからなる『なみのおと』『なみのこえ』、東北地方の民話の記録『うたうひと』(2011〜2013/共同監督:酒井耕)、4時間を越える長編『親密さ』(2012)、染谷将太を主演に迎えた『不気味なものの肌に触れる』を監督するなど、地域やジャンルをまたいだ精力的な制作活動を続けている。現在は神戸を拠点に活動中。
小林英治(こばやし・えいじ)
1974年、静岡県生まれ。フリーランスの編集者・ライター。ライターとして雑誌や各種Web媒体で映画、文学、アート、演劇、音楽など様々な分野でインタビュー取材を行う他、B&Bのトークイベント企画も手がける。12月に発売の『コーヒーの人』(フィルムアート社)では大方珈琲店主・大坊勝次氏へのインタビューを担当。編集した書籍にOpen Reel Ensemble『回典』(学研)、『介護男子スタディーズ』(介護男子スタディーズプロジェクト)など。友人の編集者とデザイナーの3人でリトルマガジン『なnD』を不定期で発行。
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2015/12/12 Sat -
濱口竜介
「公開インタビュー」
『カメラの前で演じること』
(左右社)刊行&
映画『ハッピーアワー』公開記念
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
「リアルライフでフェミニズムを生きるわたしたち」
『あなたのフェミはどこから?』(平凡社)刊行記念 - 04/15 Tue 西寺郷太×高橋芳朗「J-POP丸語り」『J-POP丸かじり』(ソウ・スウィート・パブリッシング)刊行記念
- 04/17 Thu ゲッツ板谷×新保信長×原カントくん
「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念 - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念