一昨年『紅白歌合戦と日本人』(筑摩選書)を出版し、今年7月に『中居正広という生き方』(青弓社)を上梓。紅白にもジャニーズにも詳しい太田省一が、初代グループ・ジャニーズから、流れを作った田原俊彦、トリを務めるまでになったSMAPまで“紅白におけるジャニーズの歴史”を語る。
聞き手は、芸能研究家でなぜか田原俊彦に異様に詳しいシエ藤、タイムキーパーは忍者のコンサートに行った貴重な体験を持つライターの神田桂一が務める。
1部「紅白歌合戦とジャニーズ」60年代から80年代まで
65年、ジャニーズが初出場。その後、フォーリーブスや郷ひろみが続きました。しかし、ジャニーズ事務所は70年代後半にスターを生み出せず、苦戦を強いられます。その流れを変えたのが、田原俊彦、近藤真彦でした。
80年、田原俊彦が初出場したことで、4年ぶりにジャニーズ事務所所属タレントが紅白に返り咲きます。以降、昨年まで35年連続でジャニーズ勢は出場を続けています。80年代は田原俊彦、近藤真彦、シブがき隊、少年隊、光GENJI、男闘呼組が出場。86年には、ジャニ―ズ史上最多(当時)の4組にまで膨れ上がります。当時の時代背景、演出方法など、さまざまな視点から「紅白歌合戦とジャニーズ」を語ります。
2部 「紅白歌合戦とSMAP」90年代から現在まで
90年代は、90年忍者の初出場を皮切りに、91年SMAP、94年TOKIOと新鋭が現れます。なかでも、SMAPは97年に中居正広が司会に初めて抜擢されるなど、紅白に欠かせない存在になります。そして、2003年には『世界に一つだけの花』でグループ歌手として初めて大トリを務め、昨年まで六度も大役を任される国民的大スターに成長しました。SMAPの歴史を語るうえで、紅白は欠かせないテレビ番組です。
時代背景や紅白自体の変化を踏まえ、SMAPが頂点に上り詰めた軌跡を辿ります。紅白における中居正広の司会ぶりや木村拓哉の行動など個々のメンバーの役割にも着目します。
そして、V6井ノ原快彦が白組司会を務めると言われる今年の紅白の見どころは……ジャニーズ全体も含めて検証します。
【出演者プロフィール】
太田省一(おおた・しょういち)
社会学者。テレビの歴史に長年関心を持ち、お笑いやアイドルなどその周辺文化についての造詣が深い。著書『紅白歌合戦と日本人』(筑摩選書)、『社会は笑う・増補版』(青弓社)、『アイドル進化論』(筑摩書房)。今年7月に刊行した『中居正広という生き方』(青弓社)が話題に。
シエ藤(しえふじ)
ライター、芸能研究家。ほかの研究分野・生島ヒロシ、松木安太郎、岡本夏生、田原俊彦、チェッカーズ、プロ野球選手名鑑、視聴率。『ザ・ベストテン』、『欽ちゃん番組』など80年代の芸能ロスを抱えながら生きている。三遊亭好楽には懐疑的。
神田桂一(かんだ・けいいち)
フリーライター・編集者。 一般企業に勤めたのち、週刊誌『FLASH』の記者に。その後、なんやかんや渡り歩き、フリーに。雑誌は『ポパイ』『ケトル』『スペクテイター』など、ウェブは『やまもといちろうメルマガ』『本の雑誌』『cakes』、マンガ『アイアムアヒーロー』のリサーチなど節操なく活動中。
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2015/12/29 Tue -
太田省一×シエ藤×神田桂一
「紅白歌合戦とジャニーズとSMAP」
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「おお、限りなく現代の詩人たち」
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