『夜の果てまで』『サウダージ』『残りの人生で、今日がいちばん若い日』などで知られる作家の盛田隆二さん。『父よ、ロング・グッドバイ』は、盛田さんが、実父の介護の日々を綴った渾身のノンフィクションです。
重松清さんが「読み進めるのがつらいのに、本を閉じられない。我が身を斬りながら「家族の晩年」を真っ向から描いた作家の覚悟に、圧倒された。」(本の帯文)と絶賛するように、誰にでも訪れる親の老いと病気、そしてその向き合い方が男の介護日誌として綴られています。
「親の介護とは」「大切な家族が認知症になったら」「認知症の家族とうまくつきあうには」「いずれ訪れる家族との別れの覚悟とは」――今回のイベントでは、こうしたテーマでお話いただく予定です。
お相手は、連作短編集『長いお別れ』で、認知症の父と家族のあたたかくて、切ない十年の日々を描いた作家の中島京子さん。ともに、家族の認知症とその介護を経験された作家のおふたりだからこそ語れる貴重なお話にご期待ください。
【出演者プロフィール】
盛田隆二(もりた・りゅうじ)
作家。1954年生まれ。情報誌「ぴあ」編集者の傍ら小説を執筆し、 90年のデビュー作『ストリート・チルドレン』で野間文芸新人賞候補に、 92年『サウダージ』が三島由紀夫賞候補となる。 ぴあムック編集長等を経て、同社を96年に退社、作家専業に。 04年刊行の『夜の果てまで』(角川文庫)は30万部のベストセラーになった。 他の著書に『残りの人生で、今日がいちばん若い日』『いつの日も泉は湧いている』『二人静』『おいしい水』など多数。
中島京子(なかじま・きょうこ)
作家。1964年生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。出版社にて女性誌編集に長く携わった後退社し、渡米。帰国後フリーライターに。03年に『FUTON』で小説家デビュー、10年『小さいおうち』で直木三十五賞、15年『長いお別れ』で中央公論文芸賞を受賞。著書に、『イトウの恋』、『平成大家族』、『妻が椎茸だったころ』『かたづの!』などがある。最新刊は『彼女に関する十二章』。
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2016/05/28 Sat -
盛田隆二×中島京子
「認知症の父との10年にわたる長いお別れ~作家の介護体験」
『父よ、ロング・グッドバイ―男の介護日誌』(双葉社)刊行記念
- 07/04 Fri 富川岳×ドミニク・チェン×桜井祐
「懐かしい異界へ。人ならざるものと共に生きる」
『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)刊行記念 - 07/05 Sat 岡本敬子×岡本仁
「ふたりへの質問エクストラ 」
『私のふたり暮らし』(光文社) - 07/05 Sat 武田砂鉄×石村博子×舛友雄大
「ノンフィクションの現在地」
Presented by 講談社本田靖春ノンフィクション賞 - 07/06 Sun あきやあさみ×竹村優子
「服と仕事と私~制服化スタイリストと編集者の場合」 - 07/09 Wed 緊急開催!香田有希×田上智子×YOM YOM PR CLUB
「カンヌライオンズPR部門審査員と考える、変化を起こすPRパーソンとは」 - 07/10 Thu 星田英利×フルーツポンチ村上健志×日下怜奈×トット桑原雅人×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
第13回公開収録 - 07/11 Fri 星野文月×竹中万季×野村由芽
「それぞれの日記のなかにある、人との距離や関係性」
『不確かな日々』(ひとりごと出版)
刊行記念 - 07/12 Sat 西尾康之×斎藤環
「『不死』の時代とは?:アーティストと精神科医が語り尽くす」
『不死』(くま書店)刊行記念 - 07/13 Sun 柴田元幸×惠愛由
「あなたをみている」
『体の贈り物』(twilillight) 復刊記念 - 07/13 Sun 服部円×長崎訓子
「身近なネコをよく知り、
イラストにするワークショップ」
『ネコは(ほぼ)液体である』
(KADOKAWA)刊行記念 - 07/14 Mon 【全6回】連続講座 鈴木涼美「夜の読書室」Vol.3
- 07/15 Tue 松尾潔×丸屋九兵衛
「90年代R&Bとは何だったのか? 」
『松尾潔のメロウなライナーノーツ』(リットーミュージック)刊行記念 - 07/16 Wed 三宅陽一郎×清木 昌
「ゲームデザイン、人工知能、数学――レトロゲームから未来まで」
『数学がゲームを動かす!』
(日本評論社)刊行記念 - 07/18 Fri 阿部恭子×インベカヲリ★
「家族という密室で何が起きているのか」
『近親性交―語られざる家族の闇』(小学館)刊行&重版記念 - 07/19 Sat 滝口悠生×佐々木敦
「ことばの即興力
ーーいかに書き進めていくか?」
『「書くこと」の哲学 ことばの再履修』
(講談社)刊行&重版記念 - 07/21 Mon 沢山遼×山本浩貴×岩渕貞哉
「岡﨑乾二郎、そしてモダニズムをいま、考える」
『美術手帖 2025年7月号 特集「岡﨑乾二郎」』(美術出版社)刊行記念 - 07/22 Tue 周司あきら×杉田俊介
「語られにくいミサンドリー(男性嫌悪)から『男』の話をしよう」
『ラディカル・マスキュリズム』(大月書店)
『男性学入門』(光文社)W刊行記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるために」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念