昨今、全国各地に様々な芸術祭が誕生し、今年(2016年)は近年まれにみる「芸術祭ブーム」の只中にあるといえるでしょう。そんな地域で開催される芸術祭、アートプロジェクトの情況を批判的に検証する『地域アート――美学/制度/日本』が今年3月に刊行され、話題となっています。
一方、地域振興や移住支援などの情報発信が地方行政にとって重要なテーマとなりつつあることもまた、「地域アート」の盛り上がりとつながりがあるかもしれません。
十和田奥入瀬芸術祭をはじめ、各地の芸術祭やアートプロジェクトに関わってきた編集者が5月に上梓した『ローカルメディアのつくりかた』は、そんな地方で発行・編集される「ローカルメディア」の作り手たちを取材して一冊にまとめた本です。
今回は、福島県いわき市に根ざし「UDOK.」というオルタナティブスペースを運営するかたわら、地域に根ざした様々な情報発信に携わっている小松理虔さんをゲストに迎え、『地域アート』編著者の藤田直哉さん、『ローカルメディアのつくりかた』著者の影山裕樹さんとともに「地域アート」と「ローカルメディア」の関係性と今後の展望を語り合ってもらいます。
【出演者プロフィール】
小松理虔(こまつ・りけん)
1979年福島県いわき市生まれ。フリーランスのライター・広報として、県内のアートプロジェクトや企業のオウンドメディアの運営に関わる傍ら、いわき市小名浜でオルタナティブスペース「UDOK.」を主宰しつつ、福島第一原発沖の海洋調査チーム「うみラボ」など、さまざまな企画や情報発信に携わる。『ゲンロンβ』に「浜通り通信」を連載中。共著に『常磐線中心主義 ジョーバンセントリズム』(河出書房新社)。
藤田直哉(ふじた・なおや)
1983年札幌市生まれ。SF・文芸評論家。東京工業大学大学院博士課程修了。著書に『虚構内存在――筒井康隆と〈新しい《生》の次元〉』(作品社、2013年)、『3・11の未来――日本・SF・想像力』(編著、作品社、2011年)、『21世紀探偵小説――ポスト新本格と論理の崩壊』(共著、南雲堂、2012年)『ポストヒューマニティーズ――伊藤計劃以後のSF』(共編著、南雲堂、2013年)など多数。2016年3月、編著書『地域アート――美学/制度/日本』(堀之内出版)を刊行。
影山裕樹(かげやま・ゆうき)
1982年東京生まれ。雑誌編集部、出版社勤務を経て独立。アート/カルチャー書のプロデュース、ウェブサイトや広報誌の編集、展覧会やイベントの企画・ディレクションなど幅広く活動している。著書に『大人が作る秘密基地』(DU BOOKS)、『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社)、共編著に『決定版・ゲームの神様 横井軍平のことば』(スペースシャワーネットワーク)など。NPO法人 芸術公社、路上観察グループ「新しい骨董」などの活動も。
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2016/10/16 Sun -
小松理虔×藤田直哉×影山裕樹
「地域アートとローカルメディアーー地域のクリエイティブの未来とその批評のありかたとは」
『地域アート』(堀之内出版)
『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社)刊行記念
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
「What shall we do here? この場所で何するナイト」 - 04/13 Sun 安達茉莉子×長島有里枝
「リアルライフでフェミニズムを生きるわたしたち」
『あなたのフェミはどこから?』(平凡社)刊行記念 - 04/15 Tue 西寺郷太×高橋芳朗「J-POP丸語り」『J-POP丸かじり』(ソウ・スウィート・パブリッシング)刊行記念
- 04/17 Thu ゲッツ板谷×新保信長×原カントくん
「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念