みじかびの きゃぷりきとれば すぎちょびれ すぎかきすらの はっぱふみふみ(大橋巨泉)
ハナモゲラとは「初めて日本語を聞いた外国人の耳に聞こえる日本語の物真似」が元祖となる言葉遊びのことで、タレントのタモリが使い始めたとも言われています。1970年代半ばから1980年代初めのサブカルチャー文化の中で、ジャズピアニストの山下洋輔などが中心となり人気を博したハナモゲラが、昨年の大橋巨泉氏の逝去に伴い、再び注目を集めています。本書は、第一歌集『念力家族』で、寺山修司の再来と呼ばれた歌人・笹公人氏が、ハナモゲラを万葉集から現代までさまざまな和歌と照らし合わせて音の響きで分析し、興味深い見解を加えていきます。
このたびB&Bでは、4月に刊発売された本書の刊行を記念し、著者である歌人の笹公人さんと、お相手に歌人の穂村弘さん、コラムニストの辛酸なめ子さんにお越しいただき、本書を中心に「ハナモゲラ和歌」そして言葉や歌の可能性についてお話いただく鼎談イベントを開催します。
笹公人さんは本書のなかで、糸井重里氏、山下洋輔氏が「山の美しさに感動して詠める」として詠んだハナモゲラ和歌に出会ったときの衝撃を「これほどまでに山の美しさを表現した歌があっただろうか。そして、韻律だけでこんなにおもしろい歌が詠めるのかと驚嘆した」と記しています。
同じく歌人であり、エッセイストとしても活躍する穂村弘さん、コラムニスト・漫画家として独自の視点で表現を続ける辛酸なめ子さんは、「ハナモゲラ和歌」をどのように感じているのでしょうか……?!
2時間、リラックスしておたのしみください。
イベントのご予約はこちらから!
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。