第153回芥川賞受賞作『火花』。作者の又吉直樹さんの描いた、ふたりの不器用な芸人の物語は、ドラマや映画(現在公開中)など、さまざまな分野に広がっています。
そして、昨年11月には小学館発行の漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」で『火花』の“漫画”が連載開始。作者は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、映像化もされた漫画『鈴木先生』を描いた武富健治さん。漫画『火花』は、生粋の武富作品ファンである又吉直樹さんのラブコールによって実現した作品です。
今回は漫画『火花』の約1年にわたる連載の完結、単行本発売を記念して、武富健治さんをB&Bにお招きします。
前半では、漫画『火花』の誕生秘話や、原作者である又吉さんとのやりとりなど、創作秘話について。
後半では、創作者として活躍し続けるための心構えや、苦悩、それを克服する方法など「創作論」について語っていただきます。さらに創作者や漫画家志望者のための相談会も実施。
『火花』のファンはもちろん、武富作品に魅せられた読者、創作について学びたい方々にとって必見のイベント。終了後は武富健治さんのサイン会もあります。
どうぞふるってご参加ください。
▼武富健治先生のコメント
『火花』の漫画化は、普通にやったら「映画化合わせの人気小説のコミカライズ」というありきたりなものにもなり得る企画でしたが、その枠の中で、自分にとっても、また漫画界、あるいは漫画にとどまらず創作の世界にとって、有意義な作品にしたいと思い、かなり意識的に取り組みました。結果としては意識していた以上に、よいものに仕上がったと思います。
又吉さんとの巻末対談でも語りきれなかったもろもろについて、漫画のこれからの可能性などにつながる開いた切り口でお話出来ればと思っています。質問コーナーも多く時間を割きたいと思います。
表現の世界に興味のある方、ぜひ!
【出演者プロフィール】
武富健治(たけとみ・けんじ)
漫画家。佐賀県生まれ。97年に『屋根の上の魔女』で漫画家デビュー。2006年より連載開始された『鈴木先生』(双葉者)が話題となり、ドラマ化・映画化。07年、同作で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載の『ルームメイト』(原作/今邑彩)、『漫画訳 雨月物語』(原作/上田秋成/PHP研究所)など、原作付き作品も広く手がける。現在、オリジナル新作を準備中。
紐野義貴(ひもの・よしたか)
ライター・イベンター。1987年石川県金沢市出身。2015年にフリーライターに。 媒体&テーマ問わず、節操なく活動中。漫画『火花』でいちばん好きなシーンは、第8話の神谷の恋人・真樹の変顔(150P)。
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2017/12/10 Sun -
武富健治×紐野義貴
「創作者が『限界』を超える方法」
漫画『火花』(小学館)完結&単行本発売記念
- 09/28 Thu やついいちろう×トミヤマユキコ
「宮沢章夫を思う脱力の夜」
『きょうはそういう感じじゃない』(河出書房新社)刊行記念 - 09/29 Fri 池田稔×黒川文雄
「ゲーセン、ビデオゲームの灯をともせ」
『ゲーセン戦記』(中央公論新社)
『ビデオゲームの語り部たち 日本のゲーム産業を支えたクリエイターの創造と挑戦』(DU BOOKS)W刊行記念 - 10/01 Sun 青木由弥子×水島英己
「野のうへは なほ光ありしや―戦時下の“抒情”を考える」
『伊東静雄―戦時下の抒情』(土曜美術社出版販売)刊行記念対談 - 10/02 Mon 大島依提亜×木村和平
「『アンダーカレント』の世界観」
映画『アンダーカレント』公開記念 - 10/03 Tue 橋口幸生×田中泰延
「健康に良い言葉、悪い言葉とは?」
『言葉ダイエット』(宣伝会議)5刷記念 - 10/05 Thu 信田さよ子×武田砂鉄
「なかったことにするもんか会議」
『家族と厄災』(生きのびるブックス)
『なんかいやな感じ』(講談社)W刊行記念 - 10/06 Fri うえはらけいた×藤井亮
「“ゾワワ”の神様の正体を藤井さんと考える」
『ゾワワの神様』(祥伝社)刊行記念 - 10/07 Sat 今野晴貴×奥貫妃文×竹信三恵子
「コロナ禍は誰を直撃したのか?
──女性・ケアワーカー・非正規労働者」
『生きのびるための社会保障入門』(堀之内出版)
『女性不況サバイバル』(岩波書店)W刊行記念 - 10/08 Sun 大塚篤司×幡野広志
「医師と患者の新しい関係」
『皮膚科医の病気をめぐる冒険』(新興医学出版社)刊行記念 - 10/09 Mon 川上康則×風間暁
「「生きたい、行きたい」と思える学校にするために」
『不適切な関わりを予防する 教室「安全基地」化計画』
(東洋館出版社)刊行記念イベント - 10/11 Wed 柴崎祐二×伏見瞬×パンス
「新しいムーブメントは、リバイバルとともに生まれる」
『ポップミュージックはリバイバルをくりかえす』(イースト・プレス)刊行記念 - 10/12 Thu 川野芽生×高田怜央
「文学はつねにすでに翻訳である」
『奇病庭園』(文藝春秋)
『SAPERE ROMANTIKA』(paper company)W刊行記念 - 10/13 Fri 村井理子×酒井順子
「母には振り回されてきたけれど~娘から見た昭和を生きた母親たち」
『実母と義母』(集英社)刊行記念 - 10/14 Sat 岡本仁×オオヤミノル×堀部篤史
「コーヒーブレイクのディスクール」
『ぼくのコーヒー地図』(平凡社)刊行記念 - 10/14 Sat 御代田太一×村上靖彦
「救護施設からのぞく社会」
『よるべない100人のそばに居る。』(河出書房新社)刊行記念 - 10/15 Sun 博報堂生活総合研究所×谷川嘉浩×原カントくん
「“消齢化”社会ってなんだ!?年齢に関係なく価値観でつながる時代を生きる」
『消齢化社会 年齢による違いが消えていく! 生き方、社会、ビジネスの未来予測』(集英社インターナショナル)
刊行記念 - 10/17 Tue 村上由鶴×長島有里枝
「日常の違和感から始まる」
『アートとフェミニズムは誰のもの?』(光文社)刊行記念 - 10/18 Wed 鈴木俊貴×水野太貴
「動物言語学とは何か?」
『動物たちは何をしゃべっているのか?』(集英社)刊行記念 - 10/20 Fri 高木瑞穂×大泉りか
「異なる視点であぶりだす、“立ちんぼ”と“ホス狂い”の深い闇」
『ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春』(鉄人社)刊行記念 - 10/21 Sat 横道誠×頭木弘樹
「マコトクアドラプルの2DAYS〜旅・民話・地域編〜」
『グリム兄弟とその学問的後継者たち―神話に魂を奪われて』(ミネルヴァ書房)
『解離と嗜癖──孤独な文学研究者の日本紀行』(教育評論社)刊行記念 - 10/22 Sun 横道誠×小川公代
「マコトクアドラプルの2DAYS〜当事者・ケア・世界文学編〜」
『発達障害の子の勉強・学校・心のケア――当事者の私がいま伝えたいこと』(大和書房)
『村上春樹研究──サンプリング、翻訳、アダプテーション、批評、研究の世界文学』(文学通信)
『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版)刊行記念 - 10/26 Thu 渡名喜庸哲×西谷修
「フーコー、ドゥルーズ、デリダ以後を読む——変容する『いま』を哲学するということ」
『現代フランス哲学』(筑摩書房)刊行記念 - 10/31 Tue スケザネ×山下紘加
「本の扉をあけて 山下紘加と語る読書の喜び」
『煩悩』(河出書房新社)刊行記念 - 11/01 Wed 羽生有希×中村香住×深海菊絵×松浦優
「フツーの恋愛、性愛ってなに?」
『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』(左右社)刊行記念 - 11/19 Sun 伊藤桃×がみ
「てっけん!第4回」 - 11/29 Wed 加藤優一×御手洗龍×山道拓人×飯石藍
「銭湯と建築がひらく、都市の公共性」
『銭湯から広げるまちづくり
小杉湯に学ぶ場と人のつなぎ方』(学芸出版社)刊行記念