一橋大学教授・松井剛さんと、B&Bの経営にも携わる博報堂ケトル・嶋浩一郎の新刊『欲望する「ことば」』が昨年12月に発売されました。
ある日生まれ、いつの間にか社会に定着したことば。例えば、「インスタ映え」「加齢臭」「女子力」「草食系男子」「おひとりさま」「イクメン」「美魔女」「スーパーフード」「下流社会」「リア充」「公園デビュー」「ブラック企業」「自撮り」「終活」等を、著者は「社会記号」と呼んでいます。
「社会記号」は、私たちの思考や生活様式を変え、市場にも大きな影響を及ぼします。なぜ、人は新しいことばを求めるのでしょうか。ことばは、私たちの言語化できない欲望をどのように言い当てるのでしょうか。メディアはそこでどんな役割を担うのでしょうか。
消費者行動論の研究者である松井さんと、PR業界の嶋が、社会記号の誕生プロセスを検証しながら、その成立条件や社会的要請など、多角的に考察。知っているようで知らない、ことばのダイナミクスを解き明かした一冊です。
今回、同書の刊行を記念して、刊行イベントを開催します。
出演者は、著者の松井剛さんと、嶋浩一郎。
本の中だけでは語りきれなかった事例や、社会記号が生まれるプロセス、社会記号の持つ力と意味など、たっぷりと語っていただく予定です。
マーケティングの担当者や、研究者はもちろん、ビジネスに関わるすべての人必見の内容です。
お楽しみに!
【出演者プロフィール】
松井剛(まつい・たけし)
一橋大学商学研究科教授。1972年生まれ。博士(商学)。専門はマーケティング、消費者行動論、文化社会学など。著者に『ことばとマーケティング――「癒し」ブームの消費社会史』、共著に『「学問」はこんなにおもしろい! 』、共編著に『1からの消費者行動』など。
嶋浩一郎(しま・こういちろう)
編集者・クリエイティブティレクター/博報堂ケトル代表取締役社長・共同CEO。1968年生まれ。1993年上智大学法学部法律学科卒業。1993年博 報堂入社。企業のPR活動・情報戦略に携わる。01年朝日新聞社に出向。スターバックスコーヒーなどで販売された若者向け新聞「SEVEN」編集ディレクター。02年から04年に『広告』(博報堂)編集長を務める。02年「本屋大賞」を企画。06年「博報堂ケトル」を設立。2012年、内沼晋太郎氏との共同事業として、本屋「B&B」を東京下北沢に開業。カルチャー誌『ケトル』の編集長、エリアニュースサイト「赤坂経済新聞」編集長などメディアコンテンツ制作にも関わる。著書に『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』(ディスカヴァー21)、『企画力』(翔泳社)、『このツイートは覚えておかなくちゃ。』(講談社)、『人が動くものが売れる編集術 ブランド「メディア」のつくり方』(誠文堂新光社)、『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』(祥伝社新書321) がある。
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2018/03/22 Thu -
松井剛×嶋浩一郎
「世界を動かす『社会記号』」
『欲望する「ことば」』(集英社)刊行記念
- 10/01 Sun 青木由弥子×水島英己
「野のうへは なほ光ありしや―戦時下の“抒情”を考える」
『伊東静雄―戦時下の抒情』(土曜美術社出版販売)刊行記念対談 - 10/02 Mon 大島依提亜×木村和平
「『アンダーカレント』の世界観」
映画『アンダーカレント』公開記念 - 10/03 Tue 橋口幸生×田中泰延
「健康に良い言葉、悪い言葉とは?」
『言葉ダイエット』(宣伝会議)5刷記念 - 10/05 Thu 信田さよ子×武田砂鉄
「なかったことにするもんか会議」
『家族と厄災』(生きのびるブックス)
『なんかいやな感じ』(講談社)W刊行記念 - 10/06 Fri うえはらけいた×藤井亮
「“ゾワワ”の神様の正体を藤井さんと考える」
『ゾワワの神様』(祥伝社)刊行記念 - 10/07 Sat 今野晴貴×奥貫妃文×竹信三恵子
「コロナ禍は誰を直撃したのか?
──女性・ケアワーカー・非正規労働者」
『生きのびるための社会保障入門』(堀之内出版)
『女性不況サバイバル』(岩波書店)W刊行記念 - 10/08 Sun 大塚篤司×幡野広志
「医師と患者の新しい関係」
『皮膚科医の病気をめぐる冒険』(新興医学出版社)刊行記念 - 10/09 Mon 川上康則×風間暁
「「生きたい、行きたい」と思える学校にするために」
『不適切な関わりを予防する 教室「安全基地」化計画』
(東洋館出版社)刊行記念イベント - 10/11 Wed 柴崎祐二×伏見瞬×パンス
「新しいムーブメントは、リバイバルとともに生まれる」
『ポップミュージックはリバイバルをくりかえす』(イースト・プレス)刊行記念 - 10/12 Thu 川野芽生×高田怜央
「文学はつねにすでに翻訳である」
『奇病庭園』(文藝春秋)
『SAPERE ROMANTIKA』(paper company)W刊行記念 - 10/13 Fri 村井理子×酒井順子
「母には振り回されてきたけれど~娘から見た昭和を生きた母親たち」
『実母と義母』(集英社)刊行記念 - 10/14 Sat 岡本仁×オオヤミノル×堀部篤史
「コーヒーブレイクのディスクール」
『ぼくのコーヒー地図』(平凡社)刊行記念 - 10/14 Sat 御代田太一×村上靖彦
「救護施設からのぞく社会」
『よるべない100人のそばに居る。』(河出書房新社)刊行記念 - 10/15 Sun 博報堂生活総合研究所×谷川嘉浩×原カントくん
「“消齢化”社会ってなんだ!?年齢に関係なく価値観でつながる時代を生きる」
『消齢化社会 年齢による違いが消えていく! 生き方、社会、ビジネスの未来予測』(集英社インターナショナル)
刊行記念 - 10/17 Tue 村上由鶴×長島有里枝
「日常の違和感から始まる」
『アートとフェミニズムは誰のもの?』(光文社)刊行記念 - 10/18 Wed 鈴木俊貴×水野太貴
「動物言語学とは何か?」
『動物たちは何をしゃべっているのか?』(集英社)刊行記念 - 10/20 Fri 高木瑞穂×大泉りか
「異なる視点であぶりだす、“立ちんぼ”と“ホス狂い”の深い闇」
『ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春』(鉄人社)刊行記念 - 10/21 Sat 横道誠×頭木弘樹
「マコトクアドラプルの2DAYS〜旅・民話・地域編〜」
『グリム兄弟とその学問的後継者たち―神話に魂を奪われて』(ミネルヴァ書房)
『解離と嗜癖──孤独な文学研究者の日本紀行』(教育評論社)刊行記念 - 10/22 Sun 横道誠×小川公代
「マコトクアドラプルの2DAYS〜当事者・ケア・世界文学編〜」
『発達障害の子の勉強・学校・心のケア――当事者の私がいま伝えたいこと』(大和書房)
『村上春樹研究──サンプリング、翻訳、アダプテーション、批評、研究の世界文学』(文学通信)
『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版)刊行記念 - 10/26 Thu 渡名喜庸哲×西谷修
「フーコー、ドゥルーズ、デリダ以後を読む——変容する『いま』を哲学するということ」
『現代フランス哲学』(筑摩書房)刊行記念 - 10/28 Sat 和田靜香×小泉今日子
「これから、ひとりでどう暮らそう?」
『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』(左右社)刊行記念 - 10/31 Tue スケザネ×山下紘加
「本の扉をあけて 山下紘加と語る読書の喜び」
『煩悩』(河出書房新社)刊行記念 - 11/01 Wed 羽生有希×中村香住×深海菊絵×松浦優
「フツーの恋愛、性愛ってなに?」
『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』(左右社)刊行記念 - 11/19 Sun 伊藤桃×がみ
「てっけん!第4回」 - 11/29 Wed 加藤優一×御手洗龍×山道拓人×飯石藍
「銭湯と建築がひらく、都市の公共性」
『銭湯から広げるまちづくり
小杉湯に学ぶ場と人のつなぎ方』(学芸出版社)刊行記念