ジャーナリストで、元朝日新聞台北支局長である野嶋剛さんが、日本で活躍する在日台湾人や、日本と縁の深い台湾出身者たち11人の肖像に迫ったノンフィクション『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』が6月6日に刊行されます。
日本と台湾、時に中国や米国まで巻き込み貴重な役割を演じたタイワニーズたち。なかでもベストセラー『流』著者である東山彰良さんや、エッセイや純文学の世界で昨今、脚光を浴びる温又柔さんなど日本と台湾を繋ぐ文学者に光をあてています。
日本のエンタメ文学賞の最高賞である直木賞は、上記の東山さんのほかに、陳舜臣氏や邱永漢氏など、実は、台湾出身者に縁のある賞ということをご存知でしょうか。本書では、このように「ことば」を架け橋にした両国の知られざる一面を描いています。
本書刊行を記念した今回のイベントで迎えるゲストは、『台湾海峡一九四九』『歩道橋の魔術師』など台湾書籍の話題作をつぎつぎと飜訳する天野健太郎さん。野嶋氏とともに、日本の文学ならびにカルチャーは台湾にどのような影響を与えているのか、または、台湾の出版事情や日本でブレイク必須の台湾人作家など多岐にわたるテーマを語り尽くしてもらいます。
既に台湾文学に恋している方も、またはこれから台湾文学を知りたい方も、ご来場ください。深く、濃い一夜になること間違いなしです。
【出演者プロフィール】
野嶋剛 (のじま・つよし)
ジャーナリスト。1968年生まれ。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学・台湾師範大学に留学。1992年朝日新聞社入社。佐賀支局勤務、中国・アモイ大学留学の後、2001年からシンガポール支局長。その間、アフガン・イラク戦争の従軍取材を経験する。政治部、台北支局長、国際編集部次長、AERA編集部などを経て、2016年4月からフリーに。『ふたつの故宮博物院』(新潮選書、2011年)『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社、2014年)、『台湾とは何か』(ちくま新書、2016年)=第11回樫山純三賞(一般書部門)受賞=など著書多数。
@nojima_tsuyoshi
天野健太郎(あまの・けんたろう)
翻訳家。聞文堂LLC代表。1971年愛知県生まれ。京都府立大学文学部文学科国中文専攻卒業。2000年より国立台湾師範大学国語中心、国立北京語言大学人文学部に留学。訳書にジミー・リャオ『星空』(トゥー・ヴァージンズ)、龍應台『台湾海峡一九一四』(白水社)、『父を見送る』(白水社)、猫夫人『猫楽園』(イースト・プレス)、猫夫人『店主は、猫』(WAVE出版)、陳柔縉『日本統治時代の台湾』(PHP研究所)、呉明益『歩道橋の魔術師』(白水社)、鄭鴻生『台湾少女、洋裁に出会う――母とミシンの60年』(紀伊国屋書店)、陳浩基『13・67』(文藝春秋)など。
@taiwan_about
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2018/06/16 Sat -
野嶋剛×天野健太郎
「誰にも語られたことがなかった日本と台湾と文学の話」
『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』(小学館)刊行記念
- 07/19 Sat 滝口悠生×佐々木敦
「ことばの即興力
ーーいかに書き進めていくか?」
『「書くこと」の哲学 ことばの再履修』
(講談社)刊行&重版記念 - 07/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『怪談』を3ヶ月かけてじっくりと読む - 07/21 Mon 沢山遼×山本浩貴×岩渕貞哉
「岡﨑乾二郎、そしてモダニズムをいま、考える」
『美術手帖 2025年7月号 特集「岡﨑乾二郎」』(美術出版社)刊行記念 - 07/22 Tue 周司あきら×杉田俊介
「語られにくいミサンドリー(男性嫌悪)から『男』の話をしよう」
『ラディカル・マスキュリズム』(大月書店)
『男性学入門』(光文社)W刊行記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 07/31 Thu 奥田知志×永井玲衣
「わたしたちの社会はさみしいのか?」
『わたしがいる あなたがいる なんとかなる 「希望のまち」のつくりかた』(西日本新聞社)刊行記念 - 08/03 Sun 今野晴貴×内田良 「残業代、請求できます!部活、なくなります!激変する学校教育の今」『教育現場における「定額働かせ放題」の終焉』(堀之内出版)刊行記念
- 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるために」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/06 Wed 金子玲介×長井短
「同時代を生きる、書き手たち」
『流星と吐き気』(講談社)刊行記念 - 08/07 Thu 旦木瑞穂×古田雄介
「親の介護 する? しない?」
『しなくていい介護』(朝日新聞出版)刊行記念 - 08/09 Sat 桜林直子×植本一子
「少しだけ、違う視点を手に入れる」
『つまり“生きづらい”ってなんなのさ?』(光文社)
『ここは安心安全な場所』W刊行記念 - 08/10 Sun 高田漣×いとうせいこう
「サンプリングする小説、オルタナティブな文学」
『街の彼方の空遠く』(河出書房新社)刊行記念 - 08/11 Mon 豊﨑由美×宇野和美
第94回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/18 Mon 青山美智子×新井見枝香
「スイート&ビター。だから人生は美味」
『チョコレート・ピース』(マガジンハウス)刊行記念 - 08/28 Thu フウ×稲垣えみ子
「とりあえず行って住んでみた 〜ヨルダンとフランスで生活体験」
『ヨルダンの本屋に住んでみた』(産業編集センター)刊行記念 - 08/30 Sat コナリミサト×武田真治
「スナックバブル in B&B」
『凪のお暇』(秋田書店)完結・12巻刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念