米国『WIRED』誌の創刊編集長であるケヴィン・ケリーは、かつて「”本”は物体のことではない。それは持続して展開される論点やナラティブだ」と定義しました。あらゆるコンテンツが「インターネットに溶けていく」いま、紙に綴じられたものだけを「本」であると定義してしまうと、こぼれ落ちてしまうものがある。本屋B&Bの内沼晋太郎は、新著『これからの本屋読本』の中で、このような考えのもとで論を展開しています。
本屋B&Bでは、本書の刊行を記念したトークイベントを開催します。ゲストとしてお迎えするのは、日本でもベストセラーとなったケリーの著書『〈インターネット〉の次に来るもの』で、テクノロジーの不可避な変化が向かう先にあるものを日本に提示した編集者・松島倫明さん。
テクノロジーと身体、コンテンツと「本」をめぐって、これからの話をします。メディアに関わる全ての人、必見です。
【出演者プロフィール】
内沼晋太郎(うちぬま・しんたろう)
1980年生まれ、下北沢在住。一橋大学商学部卒、ブック・コーディネーター/クリエイティブ・ディレクター。本にまつわるあらゆるプロジェクトの企画やディレクションを行う「NUMABOOKS」代表。2012年、新刊書店「本屋B&B」を、株式会社博報堂ケトルと協業で東京・下北沢に開業。ほか、青森県八戸市の公共施設「八戸ブックセンター」、東京・神保町の「神保町ブックセンター」などに携わっている。東アジアを中心とした出展者が集まるブックイベント「ASIA BOOK MARKET」の実行委員、読書用品ブランド「BIBLIOPHILIC」の商品開発などもつとめる。「これからの本屋講座」主宰。インターネットで古本の買取・販売を行う、株式会社バリューブックス社外取締役。著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)、『本の逆襲』(朝日出版社)、『本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本』(朝日新聞出版)、共著に『本の未来を探す旅 ソウル』(朝日出版社)などがある。
松島倫明(まつしま・みちあき)
1972年生まれ、鎌倉在住。一橋大学社会学部卒、編集者。主に海外翻訳書の版権取得・編集・プロモーションなどを幅広く行う。手がけたタイトルに、デジタル社会のパラダイムシフトを捉えたベストセラー『FREE』『SHARE』『MAKERS』『シンギュラリティは近い[エッセンス版]』のほか、2015年ビジネス書大賞受賞の『ZERO to ONE』や『限界費用ゼロ社会』、Amazon.comベストブックにも選ばれた『〈インターネット〉の次に来るもの』がある一方、世界的ベストセラー『BORN TO RUN 走るために生まれた』の邦訳版を手がけて自身もミニマリスト系トレイルランナーとなり、いまは地元・鎌倉の裏山をサンダルで走っている。『脳を鍛えるには運動しかない!』『EAT&RUN』『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』『マインドフル・ワーク』『JOY ON DEMAND』など身体性に根ざした一連のタイトルで、新しいライフスタイルの可能性を提示している。
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2018/06/17 Sun -
内沼晋太郎×松島倫明
「本とは「論点やナラティブ」か?
テクノロジー•身体•コンテンツをめぐって」
『これからの本屋読本』(NHK出版)刊行記念
- 05/16 Fri ひらいめぐみ×三好愛
「ひらめちゃんとみよしちゃん」
『ひらめちゃん』(百万年書房)刊行記念 - 05/18 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 05/18 Sun ひうらさとる×小川奈緒
「50代からの軽やかな”旅”と”伝え方”」
『58歳、旅の湯かげん いいかげん』
『伝え上手になりたい』(扶桑社)W刊行記念 - 05/19 Mon 永谷亜矢子×嶋浩一郎
「なぜあの観光地は選ばれるのか? 」
『観光"未"立国』(扶桑社)刊行記念 - 05/20 Tue 鈴木成一×大島依提亜×大久保明子
「“良い装丁”ってなんだろう?」
『【全5回】本屋B&B 超実践 装丁の学校 ファイナル』開校記念 - 05/21 Wed 浜島直子×一田憲子
「感情を言葉にすること」
『キドアイラク譚』
『もっと早く言ってよ。』(扶桑社)W刊行記念 - 05/23 Fri 大塚ひかり×春画ール
「歴史から悪意の本質を考える 」
『悪意の日本史』(祥伝社)刊行記念 - 05/24 Sat 森本淳生×鈴木亘×藤山直樹
「人文学から見る落語/落語から見る人文学」
『落語と学問する』(水声社)刊行記念 - 05/25 Sun アキラ・ザ・ハスラー×小沼理
「ぼくたち、今日は明るい話をしよう。」
『売男日記』(loneliness books)復刊記念 - 05/28 Wed 奇妙礼太郎×伊藤亜和『オールウェイズ』(ZINE)『わたしの言ってること、わかりますか。』(光文社)W刊行記念
- 05/29 Thu 中本千晶×早花まこ
「読む“タカラヅカ”の魅力」
『相克のタカラヅカ』(春風社)刊行記念 - 05/30 Fri 堀井美香×今井雄紀×嶋浩一郎
「ラジオの先輩に聞いてみよう! ラジオの魅力と聞く力」 - 05/31 Sat 白石正明×牟田都子
「ケアと校正」
『ケアと編集』(岩波書店)刊行記念 - 06/01 Sun 濱中淳子×伊藤賀一
『大学でどう学ぶか』
『もっと学びたい!と大人になって思ったら』
(筑摩書房)W刊行記念 - 06/02 Mon 秋吉健太×中村貞裕
「“編集力とミーハー力” 。“好き”を仕事にする技術——編集者と経営者、それぞれの視点から」
『原点回帰 山田孝之、新しいコミュニティをつくる』(blueprint)刊行記念 - 06/03 Tue 穂村弘×脇田あすか×木村亮×筒井菜央
「『コトアム』と短歌アンソロジーから広がる”編む”を”読む”楽しさ」
ことばの投稿・閲覧SNSアプリ『コトアム』リリース記念 - 06/04 Wed 矢野利裕×町屋良平
「小説の死後に文学を再設定する」
『「国語」と出会いなおす』(フィルムアート社)刊行記念 - 06/07 Sat 中村佑子×石田月美
「わたしが、わたしのからだを孤独にしないために」連動企画
『なぜこの世界で子どもを持つのか 希望の行方』(集英社)連載スタート記念対談 - 06/08 Sun 藤見よいこ×小宮りさ麻吏奈「間(あわい)に立つひと」『半分姉弟』『線場のひと』(リイド社)W刊行記念
- 06/13 Fri 横道誠×菊池真理子×二村ヒトシ×松本俊彦
「みんなおいでよ、依存症の豊かな世界」 - 06/14 Sat 鴻上尚史×一色洋平×おーちようこ
「演劇のつくり方 〈もっと〉 教えます」
『舞台が幕を開けるまで』(大修館書店)刊行記念 - 06/18 Wed 小笠原鳥類×広瀬大志×黒崎晴臣
「おお、限りなく現代の詩人たち」
『おお、限りなく懐かしい動物たち』(ライトバース出版)刊行記念