会田誠、村上隆ら現在のアート界を牽引する才能をいち早く見抜き、発掘してきた美術批評家・椹木野衣さん。初のエッセイ集『感性は感動しない』(世界思想社)で、絵の見方と批評の作法を伝授し、批評の根となる人生を描いています。大学時代にプロのレッスンを受けていたほど音楽にのめり込んでいたことも明かされています。
本屋B&Bでは、本書の刊行を記念したトークイベントを開催します。お相手は、伊藤ガビンさん。世界初の音ゲー(音に合わせて遊ぶゲーム)「パラッパラッパー」やドラえもん全巻レビューなど、斬新な発想で人を驚かせる企画をかたちにし続けています。「コップのフチ子」のタナカカツキさんのDVDや展覧会のプロデュースも。
硬派な美術批評家と脱臼系クリエイターという異色の組み合わせですが、90年代にクラブカルチャーマガジン『REMIX』の発行元株式会社アウトバーンをともに立ち上げ、伝説のクラブ芝浦ゴールドで夜な夜な朝まで踊りあかした仲。作品の本質の見抜き方から創作者としての生き方まで、縦横無尽に語り尽くす夜祭りトークショー。ぜひ現場でこの一瞬を全身で感じてください。
【プロフィール】
椹木野衣(さわらぎ・のい)
美術批評家。1962年生まれ。故郷の秩父で音楽と出会い、京都の同志社で哲学を学んだ盆地主義者。既存のジャンルを破壊する批評スタイルで知られる。読売新聞、朝日新聞の書評委員としてあらゆる分野にわたる書評多数。多摩美術大学教授にして岡本太郎「芸術は爆発だ!」の精神的継承者。1児の父。おもな著書に、『日本・現代・美術』『シミュレーショニズム』『反アート入門』『アウトサイダー・アート入門』『太郎と爆発』『後美術論』(第25回吉田秀和賞)『震美術論』(平成29年度芸術選奨文部科学大臣賞)。
伊藤ガビン(いとう・がびん)
編集者・ゲームクリエイター。1963年生まれ。『ログイン』編集部で働き始める。1993年にボストーク株式会社を設立。「編集」という切り口で、紙、ウェブ、映像、展示空間までをディレクション。椹木野衣がキュレーションした「アノーマリー展」で現代美術作家としてデビュー。オンラインブック作成サービス「BCCKS」設立に参加、いとうせいこうのパーソナライズド小説『親愛なる』を出版(東京TDC賞2015 RGB賞)。女子美術大学教授にして、デザインユニット「NNNNY」メンバー。マンガの読みものサイト「マンバ通信」編集長、映像にフォーカスしたメディアNEWREEL編集長。
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