本谷有希子さんの新刊『静かに、ねぇ、静かに』が、講談社より8月23日に刊行されます。
海外旅行でインスタにアップする写真で”本当”を実感する僕たち、ネットショッピング依存症から抜け出せず夫に携帯を取り上げられた妻、自分たちだけの”印”を世間に見せるために動画撮影をする夫婦――。
芥川賞受賞から2年、本谷有希子さんが新たに描くのは、SNSに頼り、翻弄され、救われる私たちの物語。
今回B&Bでは、『静かに、ねぇ、静かに』の刊行を記念してイベントを開催します。
お相手にお迎えするのは、デザイナーの佐藤亜沙美さんです。
『静かに、ねぇ、静かに』の装幀を手がけられた佐藤さん。本谷さん、編集者と打ち合わせを重ね、タイトルを鏡文字にした今回の斬新なカバーデザインが出来上がりました。
イベントでは、小説家/装幀家それぞれの視点からとらえた本書の作品世界や、お互いのお仕事についてなど、ざっくばらんにお話しいただきます。
どうぞお楽しみに!
●出演者プロフィール
本谷有希子(もとや・ゆきこ)
1979年生まれ。2000年に「劇団、本谷有希子」を旗揚げし、主宰として作・演出を手がける。2006年上演の戯曲『遭難、』で第10回鶴屋南北戯曲賞を史上最年少で受賞。2008年上演の戯曲『幸せ最高ありがとうマジで!』で第53回岸田國士戯曲賞受賞。2011年に小説『ぬるい毒』で第33回野間文芸新人賞、2013年に『嵐のピクニック』で第7回大江健三郎賞、2014年に『自分を好きになる方法』で第27回三島由紀夫賞、2016年に「異類婚姻譚」で第154回芥川龍之介賞を受賞。著書に『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『ぜつぼう』『あの子の考えることは変』『生きてるだけで、愛。』『グ、ア、ム』などがある。
写真/ユイネ ハヤト
佐藤亜沙美(さとう・あさみ)
1982年生まれ。グラフィックデザイナー。2006年~2014年コズフィッシュ在籍。2014年サトウサンカイ設立。2016年から「Quick Japan」アートディレクターをつとめる。これまでの主な装幀に『ぼおるぺん 古事記(一)~(三)』(こうの史代)、『圏外編集者』(都築響一)、『親愛なる』(いとうせいこう)、『ギャートルズ(肉の巻)(恋の巻)(無常の巻)』(園山俊二)など。
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