空港を舞台とする短編集『空港時光』を上梓したばかりの小説家・温又柔。ウルグアイの作家/詩人・クリスティーナ・ペリ=ロッシによる『狂人の船』の翻訳を出版したばかりのラテンアメリカ文学者・南映子(彼女は『空港時光』収録「音の彼方へ」に登場する”エイコさん”でもあります)。
<文学>を大きな糧とし、それぞれに<文学>と向き合って生きてきたおふたりに、人生の半ばで、改めて人間のこの営みについて語っていただきます。旅とは、母国とは、言語とは何? つねに出会いと別れに彩られ、それらをつうじて私たちに身近な場所や遠くの世界の新たな見方を教えてくれる物語の力とは?
題して「…だって文学!」。「だって」は逆接の意味でも、「~でさえもまた」というとりまとめの意味でも、どちらでもいいのです。言葉に全身でぶつかって、私たちは私たちになりました。ひさびさに再会する気のおけない友人たちのおしゃべりに、あなたもぜひ立ち会ってください。
司会・進行を務めるのは管啓次郎。温とは東京から北投にいたる一連の「ヘテロトピア」プロジェクトの仲間。そして南によりスペイン語に翻訳されメキシコで出版された詩集Agend’Ars の作者です。
【出演者】
温又柔(おん ゆうじゅう)
1980年台湾・台北生まれ。3歳から東京在住。著書に『来福の家』(白水Uブックス)、『台湾生まれ 日本語育ち』(白水社)、『真ん中の子どもたち』(集英社)。最新刊は『空港時光』(河出書房新社)。音楽家・小島ケイタニーラブとのユニットpontoの一員として朗読と演奏によるパフォーマンスを継続的に行っている。
南映子(みなみ えいこ)
1980年生まれ。東京、グルノーブル、メキシコ市で文学を学ぶ。19世紀後半〜20世紀前半のメキシコ詩と、南米諸国の軍事独裁にまつわる作品に関心がある。管啓次郎、野村喜和夫、大崎清夏ら現代詩人のスペイン語訳も手がけている。中央大学経済学部准教授。
管啓次郎(すが・けいじろう)
1958年生まれ。詩人、比較文学者。最新の詩集は『数と夕方』(左右社)。サン=テグジュペリ『星の王子さま』の画期的新訳(角川文庫)をはじめ、フランス語、スペイン語、英語からの翻訳も数多い。明治大学理工学研究科総合芸術系教授。
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2018/09/22 Sat -
温又柔×南映子×管啓次郎「…だって文学!」『空港時光』(河出書房新社)『狂人の船』(松籟社)刊行記念
- 04/03 Thu 木村祥一郎×藤原隆充
「遠まわりをした老舗家業の働き方」
『ちいさな会社のおおらかな経営』(主婦の友社)刊行記念 - 04/04 Fri 北村浩子×マライ・メントライン
「“日本語は難しい”と日本人は言うけれど? 」
『日本語教師、外国人に日本語を学ぶ』(小学館)刊行記念 - 04/05 Sat 清田隆之×大島育宙「正しさの一歩外で考える、「俺たち」と「恋愛」の現在地」『戻れないけど、生きるのだ 男らしさのゆくえ』(太田出版)刊行記念
- 04/06 Sun 栗田隆子×武田砂鉄「「働けない人」と「働けた人」で考える──わたしたちの社会と労働のいびつな関係」『「働けない」をとことん考えてみた。』(平凡社)刊行記念
- 04/07 Mon 藤原ヒロシ×皆川壮一郎×嶋浩一郎
「無駄と余白と奥行きと」 - 04/09 Wed 藤澤ゆき×石田真澄×野村由芽
「手を動かしながら生きていく」
『わたしを編む つくる力を、手のうちに YUKI FUJISAWA制作日記』刊行記念 - 04/10 Thu 藤津亮太×前島賢
「頼まれなくたって、語ってやる!」
『富野由悠季論』(筑摩書房)刊行記念 - 04/11 Fri 宮崎晃吉×川口瞬×内沼晋太郎
「これからの小さな出版と、本の届け方」
『最小文化複合施設』(HAGISO)出版記念 - 04/12 Sat きださおり× 明円卓 × 藤井颯太郎
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「自分のことってどう書けばいいのか? 」
『ともだち』(徳間書店)刊行記念 - 04/18 Fri 土佐有明×石川浩司×蔦木俊二
「イカ天とバンドを続けることとあの頃の話」
『イカ天とバンドブーム論』(DU BOOKS)刊行記念 - 04/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『金閣寺』『美しい星』を
3ヶ月かけてじっくりと読む - 04/20 Sun 金川晋吾×柴崎友香×小田原のどか
「80年目、爆心地・長崎の写真と言葉」
『祈り/長崎』(書肆九十九)刊行記念 - 04/21 Mon 甲谷 一×佐藤浩二
「プロデザイナーが考える
“ロゴデザイン”のちょっと深い裏話」
『カンタンでちょっぴり深いロゴづくり』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/23 Wed 鈴木涼美×紗倉まな×原カントくん
「動物になりきれない、愛しい人間たちの“欲望”」
『ノー・アニマルズ』(ホーム社)刊行記念 - 04/25 Fri とれたてクラブ×ゆっきゅん×潟見陽「こういう物語をずっと待ってた」『なかよしビッチ生活』(エトセトラブックス)刊行記念
- 04/26 Sat 少年アヤ×なま×野口理恵
「なにでもないわたしでいられますように」
『わたくしがYES』『USO 6』『生きる力が湧いてくる』トリプル刊行記念 - 04/30 Wed 古舘佑太郎×又吉直樹
「旅と文」
『カトマンズに飛ばされて 旅嫌いな僕のアジア10カ国激闘日記』(幻冬舎)刊行記念