※本イベントは新型コロナウイルス感染症が拡大していることを考慮し、出店者・関係者との協議をした結果、開催を延期することにいたしました。
イベントのご参加を楽しみにされていたお客さまには大変恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、本イベントは延期の予定ではございますが現時点では次回の開催日時は未定です。
開催の際は改めて告知をいたしますのでご了承ください。
築107年、現存する日本最古の木造学生寮である、京都大学の吉田寮。 その今をありのままに記録したフォトドキュメンタリー『京大吉田寮』が刊行されました。
吉田寮は、運営に関わることは寮生たち自身で決定し、実行する「学生自治寮」です。
北大の恵迪寮や、すでに解体された東大駒場寮ほか、日本にはそのような自治寮の歴史があります。初めは男子寮としてつくられた吉田寮ですが、今ではあらゆるジェンダー・年齢の人が入寮できます。
京都大学は2017年に耐震性を理由に寮から退舎するよう通達を出しました。現在、寮生は大学と立ち退きをめぐり裁判中です。
なぜ寮がそのような状況に置かれているのか、そもそも吉田寮とはどのような場所なのかということについて、京都以外の方にはなかなか実情がつかみにくい状況にあると思います。
そこで今回のイベントでは、吉田寮についての基本的なことから、この写真集が生まれたきっかけ、そして寮の現状までをスライド写真とともに語りつくします。
出演は、知人の依頼をきっかけに、吉田寮とは無縁のところから今回の写真を撮影することになった平林克己さんと、本書のテキストを担当された、実際に吉田寮生として学生時代を過ごした、SF作家の宮西建礼さん。寮とは無関係だった人間と元寮生という対照的な立場から、吉田寮についてあらゆる角度からお話いただきます。
ぜひご参加ください!
【出演者プロフィール】
平林克己(ひらばやし・かつみ)
東京生まれ。ウィーンを拠点に東ヨーロッパで写真を始める。外資系商社勤務を経て、写真家として独立。世界8カ国、20都市以上で写真展を開催。「撮った写真に仕事をさせる」ことを第一に掲げ、写真を通じて世界を、そして人をつなぐことを理念としている。作品に、希望をテーマとし、東日本大震災後の東北を撮り続けた『陽』(河出書房)、僧侶たちとともに禅の世界を伝える『禅』、などがある。
宮西建礼(みやにし・けんれい)
1989年、大阪府生まれ。吉田寮の元寮生。2013年に「銀河風帆走」で第四回創元SF短編賞を受賞。近作に「もしもぼくらが生まれていたら」(『宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー』(東京創元社)収録)がある。
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