※本イベントは配信のみでご参加いただけるイベントです。詳細につきましてはページ下部をご確認ください。
新型コロナウイルスが流行するなか、私たちは働き方や他者との関わり方の変更を余儀なくされ、普段の生活でも、衛生管理や病の予防にこれまでにないほど注意をはらうようになっています。
そもそも、生命、安全、健康などを理由に、人びとの自由を制限したり、ライフスタイルを規制し、行動のすみずみにまで介入する近代国家は、歴史のなかでどのように姿を現し、その介入様式をいかに変えてきたのでしょうか。
そして、そうした権力を生みだした「近代」とは、いかなる時代なのでしょうか。
重田園江さんの新刊『フーコーの風向き―近代国家の系譜学』は、生権力、統治性、規律、リスク、社会防衛といった概念を手がかりに、歴史や論理に深く分け入り、近代国家の相貌を描き出そうとしたミシェル・フーコーの思想の軌跡を追いかける一冊です。
本書の刊行を記念した今回のトークイベントでは、スマッシュ・ヒットを記録している『マックス・ウェーバー―近代と格闘した思想家』(中公新書)の著者であり、ウェーバー『仕事としての学問 仕事としての政治』(講談社学術文庫)の新訳も手掛けられている野口雅弘さんをお迎えして、それぞれ異なる思想家の研究者であるお二人に、フーコーとウェーバーの思想を通じて、彼らが格闘した「近代」という謎について、そしてその延長線上にある現代について、熱い議論を交わしていただきます。
「近代」とはいかなる時代なのでしょうか。公衆衛生や感染症対策を通じて、国家は人間の生や死にいかに介入するようになっているのでしょうか。なぜ人は資本や競争へと駆り立てられるのでしょうか。ネオリベラリズムとは何なのでしょうか。そして、フーコーやウェーバーの思想は、現代を生きる私たちに、どんなヒントを与えてくれるのでしょうか。
まだウェーバーやフーコーを読んだことがない人も、昔読んだけれど忘れてしまったなという人も大丈夫。近代と格闘した二人の思想家のコアに、現代の事例も交えながらわかりやすく、おもしろく迫ります。もちろん、視聴者の皆さまからの質問も大歓迎です。
どうぞお楽しみに!
【出演者プロフィール】
重田園江(おもだ・そのえ)
1968年生まれ。明治大学政治経済学部教授。著書に『フーコーの穴』(木鐸社)、『ミシェル・フーコー』『社会契約論』(ちくま新書)、『連帯の哲学I』『統治の抗争史』(勁草書房)、『隔たりと政治』『フーコーの風向き』(青土社)など。訳書にイアン・ハッキング『偶然を飼いならす』(木鐸社)がある。
野口雅弘(のぐち・まさひろ)
1969年生まれ。成蹊大学法学部教授。著書に『闘争と文化』(みすず書房)、『官僚制批判の論理と心理』『マックス・ウェーバー』(中公新書)、『比較のエートス』(法政大学出版局)、『忖度と官僚制の政治学』(青土社)など。訳書にウェーバー『仕事としての学問 仕事としての政治』(講談社学術文庫)、ノイマン/マルクーゼ/キルヒハイマー『フランクフルト学派のナチ・ドイツ秘密レポート』ラウダーニ編(みすず書房)などがある。
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