100年以上前の作家にも関わらず、「近代人」である私たちに刺激を与え続けている夏目漱石。漱石の作品を教科書などで読んだことがある人でも、じっくりと読んだことがある人は少ないのではないでしょうか。
今回の文学の教室では漱石の何がいまなお私たちをざわつかせるのか。
そんなことを改めて考える3作品と3ヶ月になります!
フィクショネス×本屋B&B「文学の教室」は、今年から1つの作品、1つの国や時代、1人の作家などに焦点を絞り、複数回に分けて、さまざまな視点で読み解くシリーズへと、このたびリニューアルしました。今回はリニューアル第2回となります。これまで同様、2014年7月に惜しまれつつ閉店した下北沢の書店「フィクショネス」の店主であり、作家の藤谷治さんがホストをつとめます。
『草枕』『行人』『道草』をそれぞれ月1冊、3か月にわたって参加者が自分なりに夏目漱石の作品を読んで集まり、毎回違った角度から藤谷さんによる解説と、集まったみなさんがどのように読んだかをざっくばらんにお話いただきます。
猫もこころも後まわし!漱石ならまずこれ!と、藤谷さんがおっしゃられた3冊。
『草枕』の回では、忘れられた漱石について。
『行人』では、語られることの少ない漱石の一面について。
そして『道草』では、漱石作品が今なお私たちにとって大切である理由について語っていただけます。
3回とも独立した回ですので、単発のみの参加でもお楽しみいただけます。また読了をされていなくても参加できます。夏目漱石との本当の出会いとなるかもしれません。
ずっと読みたかったけどなかなかきっかけがなかったという方や、かつて手に取ってみたけれどうまく読み進められなかったという方など、この機会にぜひご参加ください!
また、感想文や書評などを持参すれば、藤谷さんご本人からコメントもいただけます。物書きを目指す方にとっては、藤谷さんが語る創作上の技術や姿勢が創作の手引になることでしょう。
答え合わせではなく「文学」について考えるきっかけとなる「文学の教室」。
どうぞお気軽にご参加ください!
※4月は『草枕』、5月は『行人』、6月『道草』を中心にお話しします。
【プロフィール】
藤谷治(ふじたに・おさむ)
作家。1963年東京都出身。1998年から2014年までに東京の下北沢にセレクト・本屋「フィクショネス」を経営。また書店経営のかたわら創作を続け、2003年に『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)で作家デビュー。近著に『小説は君のためにある』(筑摩書房)、『燃えよ、あんず』(小学館)、『猫がかわいくなかったら』(中央公論新社)がある。
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2019/06/16 Sun
フィクショネス 文学の教室
夏目漱石『草枕』『行人』『道草』を
3ヶ月かけてじっくりと読む会
- 06/01 Thu スージー鈴木×原カントくん
「『無駄なく・無理なく・機嫌よく』働こう!」
『幸福な退職 「その日」に向けた気持ちいい仕事術』(新潮社)刊行記念 - 06/02 Fri 中前結花×岡田悠
「“書き続ける”ってどうやるんですか?」
『好きよ、トウモロコシ。』(hayaoki books)刊行記念 - 06/03 Sat 西田善太×新谷学×井上未雪×菅付雅信
「メディアとクリエイターのこれから」
編集スパルタ塾番外編 - 06/05 Mon 西川清史×嶋浩一郎
「金玉、この悩ましき存在」
『世界金玉考』(左右社)刊行記念 - 06/06 Tue 樋口卓治×西田善太
「内田裕也と樹木希林の生き方を並べてみるとホームドラマが見えてくる。放送作家と雑誌編集者のとある雑談」
『危険なふたり』(幻冬舎)刊行記念 - 06/08 Thu 明円卓×小杉幸一
「アイデアとか、デザインとか、働き方だとか」
『やだなー本 その「やだなー」はアイデアに変えられるかも、変えられないかも』(KADOKAWA)
『わかる!使える!デザイン』(宣伝会議)W刊行記念 - 06/09 Fri 長谷川裕一×西川伸司
「特撮と、コミカライズと、周年と。」
『グレート合体愛蔵版 すごい科学で守ります!』
(NHK出版)刊行記念
『飛べ!イサミ』&『YAT安心!宇宙旅行』電子コミック(NHK出版コミックス×コンパス)配信決定記念 - 06/10 Sat 阿部万里江×輪島裕介×大熊ワタル×こぐれみわぞう×高田洋介
「路上の芸能、巷のまつりごと——ちんどんを味わいつくす初夏の夕べ」
『ちんどん屋の響き 音が生み出す空間と社会的つながり』(世界思想社)刊行記念 - 06/12 Mon 坂井勇太朗×伊藤あかり×奥山晶二郎
「PVは気にしない! ウェブ発信の〝これから〟異端の編集長たちが語るその秘密」
『スマホで読まれるつながる文章術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)刊行記念 - 06/15 Thu 金川晋吾×栗田隆子
「向き合っているような向き合っていないような距離感でつきあい続けること」
『長い間』(ナナルイ)刊行記念 - 06/16 Fri 土門蘭×安達茉莉子
「死ぬまでむきだしの自分で生きるには?」
『死ぬまで生きる日記』(生きのびるブックス)刊行記念 - 06/19 Mon 稲田豊史×畑中三応子×松本知之(カルビー株式会社)
「我々は、なぜかくもポテトチップスが好きなのか?」
『ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生』(朝日新聞出版)刊行記念 - 06/21 Wed 稲垣えみ子×浜田敬子
「人生100年時代の出口戦略について本気で話してみないか」
『家事か地獄か』(マガジンハウス)刊行記念 - 06/22 Thu 吉田潮×サンドラ・ヘフェリン
「きょうだいは助け合わなきゃダメですか?」
『ふがいないきょうだいに困ってる』(光文社)刊行記念 - 06/23 Fri 高橋和久×河野真太郎
「小説のこと、批評のこと、大学と人文学のこと」
『別の地図:英文学的小旅行のために』(松柏社)刊行記念 - 06/24 Sat 植本一子×柴山浩紀
「変わり続けること、関わり続けること」
『愛は時間がかかる』(筑摩書房)刊行記念 - 06/25 Sun 藤谷治×東直子
「子どものために書くときに、私たちの書くこと」
『変てこ小説 ソクラてすのすけ』(河出書房新社)刊行記念 - 06/30 Fri 筧将英×東畑幸多×見市沖
「ここだけしか聞けない広告クリエイター/プランナーの『考え方のスキル』大公開!」
『「考えるスキル」を武器にする』(フォレスト出版)刊行記念 - 07/04 Tue 小林邦宏×坂田ミギー×原カントくん
「旅するカルチャートーク『たびかるジャンクション』公開収録」 - 07/09 Sun 金子遊×伊藤雄馬
「ムラブリ族のフィールドワーク」
『インディジナス: 先住民に学ぶ人類学』(平凡社)刊行記念