旅には旅先の日常があり、旅慣れた人なら、普段の日常とはちょっと違った習慣やこだわりの荷物を持っているはず。2014年の中原中也賞を受賞した詩人の大崎清夏さんは、大のアウトドア好き。カリフォルニアの田舎滞在から北アルプスの登山まで、お気に入りのツールをもって各地に出かけているそうです。同じく今年の萩原朔太郎賞を受賞した三角みづ紀さんも、近年積極的に旅に出ています。受賞作『隣人のいない部屋』は、まさに海外での旅の途上に綴られた詩から生まれました。そして、その三角さんに旅の魅力を開眼させたのが、様々な土地を旅し、暮らし、通り過ぎてきた管啓次郎さん。これまでに紡がれた数々の紀行文や詩篇は、多くの読者を旅へ誘ってきました。
3人の詩人が世界各地の旅先で気づき、考え、言葉にしてきたものは何なのか? それぞれの旅に必携のツールや写真を見せながら、三者三様の旅の「日常」についてお話します。もちろん、旅で生まれた作品の朗読もあり。また、会場のお客さんがこれから行く予定の旅先に持っていくべきおすすめの本の相談を受け、B&B店内の書籍をレコメンド&販売する特別コーナーも予定しています。
大崎清夏(おおさき・さやか)
詩人。2011年、『ユリイカ』の新人としてデビュー。詩集『地面』(私家版)で第17回中原中也賞最終候補に。2014年、詩集『指差すことができない』(青土社)で第19回中原中也賞受賞。またこの8月に、海外での初の朗読会をベルリンの多言語古書店Pequod Booksにて行った。神奈川と静岡に住んだことがある。カリフォルニアの田舎に滞在したことがある。ベルリンや伊豆大島や北アルプスを旅したことがある。東京に住んでいる。電子書籍の詩集『私と遊んで』を9月に発売。
http://osakisayaka.com
三角みづ紀(みすみ・みづき)
詩人。鹿児島出身。第1詩集『オウバアキル』で第10回中原中也賞、第2詩集『カナシヤル』で第18回歴程新鋭賞および2006年度南日本文学賞、2013年、連詩集『悪母島の魔術師』で第51回藤村記念歴程賞、2014年、第5詩集『隣人のいない部屋』(いずれも思潮社)で第22回萩原朔太郎賞をそれぞれ受賞。2012年スロヴェニア国際詩祭に招致、2013年第55回ヴェネツィアビエンナーレ日本館におけるプロジェクト『a poem written by 5 poets at once』に管啓次郎らと参加、リトアニア国際詩祭に招致。その他にも三角みづ紀ユニット、ジャズユニットLibraryなど音楽やステージでも精力的に活動し、最近では視覚障害者と詩の案内標識の共同制作や東京都現代美術館で詩の展示を行うなど、ジャンルを超えあらゆる表現を「現代詩」として発信し続けている。
http://misumimizuki.com
管啓次郎(すが・けいじろう)
詩人。明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系教授。明治大学「野生の科学」研究所運営委員。主な著書に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』(いずれも河出文庫)、『本は読めないものだから心配するな』『ストレンジオグラフィ』(いずれも左右社)、『斜線の旅』(インスクリプト、読売文学賞)、詩集「Agend’Ars」4部作(左右社)など多数。現在『すばる』誌上で旅先の写真と文章からなる「旅ときりぎりす」を連載中。今年はアオテアロア=ニュージーランド、アムステルダム、フランス、ロンドン、ニューヨーク、シアトル、アラスカ、ハイダ・グアイ、スロヴェニア、クロアチア、アルバニアに旅行。ついでリトアニアから帰国したばかり。
http://monpaysnatal.blogspot.jp
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2014/10/13 Mon -
大崎清夏 ×三角みづ紀×管啓次郎 「3人の詩人の旅の〈日常〉」 祝!第19回中原中也賞受賞(大崎清夏『指差すことができない』[青土社]) &第22回萩原朔太郎賞受賞(三角みづ紀『隣人のいない部屋』[思潮社])記念
- 03/28 Thu 二重作拓也×中井祐樹×オケタニ教授
「なりたい自分になるために」
『可能性にアクセスするパフォーマンス医学』(星海社)刊行記念 - 03/29 Fri 冨井大裕×山本一弥×藤井匡×石川卓磨
「なぜ、〈わからない彫刻〉か」
『わからない彫刻 みる編』(武蔵野美術大学出版局)刊行記念 - 03/30 Sat 陳天璽×ルイス・カーレット×奥貫妃文
「みんな、無国籍―あなたは“ナニジン”ですか?~国籍から問う世界のカタチ~」
『Stateless』(シンガポール大学出版)刊行記念 - 03/31 Sun 尹雄大×星野概念
「自分を知るための言葉とどう出会うか」
『句点。に気をつけろ』(光文社)刊行記念 - 04/02 Tue 石川幹人×小島正美
「なぜ人はフェイク情報にだまされるのか」
『フェイクを見抜く 「危険」情報の読み解き方』(ウェッジ)刊行記念 - 04/03 Wed 高耀威×松井祐輔
「台湾 “どこから行っても遠い町”でコミュニティ書店を運営すること」
台東縣長濱郷 独立書店「書粥」高耀威さんに聞く - 04/04 Thu 柳澤健×中森明夫
「“クラッシュ・ギャルズ”はなぜアイドルになり得たのか?」
『1985年のクラッシュ・ギャルズ』(光文社)刊行記念 - 04/05 Fri 小林泰彦
「ヘビーデューティの学校」
『ぼくのおじさん学校』第三回 - 04/06 Sat 蟹の親子×土門蘭
「わたしの記憶、あなたの記憶」
『脳のお休み』(百万年書房)刊行記念 - 04/08 Mon 渋谷和宏×塚越健司
「日本の会社員はどうすれば幸せに働くことができるのか」
『日本の会社員はなぜ「やる気」を失ったのか』(平凡社)刊行記念 - 04/09 Tue 牧村憲一×佐々木敦
「”坂本さん”と”坂本龍一”のあいだ」
『「教授」と呼ばれた男――坂本龍一とその時代』(筑摩書房)刊行記念 - 04/10 Wed 吉田将英×銅冶勇人×小林百絵
「切り拓く人の、コンセプト・センス」
『コンセプト・センス 正解のない時代の答えのつくりかた』(WAVE出版)刊行記念 - 04/11 Thu 阿部大樹×能條桃子×吉田千亜
「いま目の前にあるトラウマ」
『真実と修復 暴力被害者にとっての謝罪・補償・再発防止策』
『心的外傷と回復 増補新版』(みすず書房)W刊行記念 - 04/12 Fri 佐藤亜沙美×祖父江慎
「本とデザイン、紙と文字の素敵な関係」
『MdNデザイナーズファイル2024』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 04/13 Sat 笹公人×小橋めぐみ
「短歌とドラマ」
『NHK短歌 シン・短歌入門』(NHK出版)刊行記念 - 04/14 Sun 川野芽生×清水えす子×山内尚
「自由に着て、自由に生きる 」
『かわいいピンクの竜になる』(左右社)
『シミズくんとヤマウチくん──われら非実在の恋人たち』(柏書房)
『ノンバイナリースタイルブック』(柏書房)トリプル刊行記念 - 04/15 Mon 青木純×馬場未織×影山知明
「人とまちの関係を温めるパブリックのつくり方」
『パブリックライフ』(学芸出版社)刊行記念 - 04/18 Thu 戸谷洋志×品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)
「“本当に生まれてこなければよかった?”──親ガチャと反出生主義をめぐって」
『親ガチャの哲学』(新潮社)刊行記念 - 04/19 Fri 春山慶彦×稲葉俊郎
「自然は最高の教室!こどもの感性・身体性を高める教育とは」
『こどもを野に放て!AI時代に活きる知性の育て方』(集英社)刊行記念 - 04/20 Sat 豊﨑由美×マライ・メントライン×神島大輔
第87回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 04/23 Tue 室橋裕和×佐野亨
「街を歩いて見えてきたもの 新大久保と横浜」
『ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く』(KADOKAWA)刊行記念 - 04/26 Fri 桜林直子×星野概念
「【連続対談シリーズ】 つまり、“生きづらい”ってなんなのさ vol.1 〜精神科医からはどう見えてるか教えてよ〜」 - 04/28 Sun 山階基×古賀及子
「暮らしをまなざす言葉」
『夜を着こなせたなら』(短歌研究社)刊行記念 - 05/01 Wed 太田省一×水道橋博士
「”いいとも!”とは何だったのか?」
『「笑っていいとも!」とその時代』(集英社)刊行記念