本書がテーマとしている「写真がアートになったとき」以降、その現場の中心には、ギャラリスト、写真家、そしてコレクターがいました。本トークセッションには、1985年に設立された「つくば写真美術館」創設者であるツァイト・フォトのオーナー石原悦郎氏と、長年、氏と親交が深い写真家の石内都氏、そして、有名なコレクターである渡井康之氏にお集まりいただきます。
石原さん:売れる作品がわかるのですか?いままで見てきたコレクターの特徴は?
石内さん:写真家としてこの時代ないし環境を生きて行くために必要なこととは?自分の代わりに作品を売ってくれるギャラリストとはどのような存在ですか?
渡井さん:コレクターになられたきっかけとは?購入したコレクションを、どうしているのですか?
本書『1985/写真がアートになったとき』の執筆者が司会となって、お三方に以上のような点をうかがいながら、
オリジナル・プリントになった写真が、具体的にどのように花開いてきたのか――「写真を・売る」「写真を・買う」現場に迫ります。
アートとしての写真がどのように売買され、コレクターはどのような思いでそれを所有しているのか、
という普段はなかなか聞くことができない内容ですので、ご興味がある方はぜひともご来場ください。
【プロフィール】
・石原悦郎(いしはら・えつろう)
1978年に東京、日本橋室町に、日本で最初のコマーシャル・フォト・ギャラリー であるZEIT-FOTO SALONを創設。
フランス、アメリカをはじめとする国外の作家 の紹介や、日本人作家の発掘に尽力し、日本にオリジナル・プリントという考え方を広める。
1985年に国内初となる写真美術館「つくば写真美術館」を設立。ブ レッソンやブラッサイ、マン・レイ他400点以上の作品を展示した。
また、絵画やワイマール期のSPレコードの収集家でもある。
・石内都(いしうち・みやこ)
写真家。
第4回木村伊兵衛写真賞(1979)、第15回東川国内作家賞(’99)他、受賞多数。
2005年ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館に「Mother’s」を出品。2008年、写真集『ひろしま』を発表し、高い評価を得る。
2013年に 紫綬褒章受賞。2014年ハッセルブラッド国際写真賞受賞。
・渡井康之(わたい・やすゆき)
マサチューセッツ工科大学大学院国際政治学科修了。株式会社三菱総合研究所 顧問。
留学中New YorkでPOPアートに出会い、アメリカの作家を中心にコレクションを開始。その後はコンセプチュアルアートを主体に、40年間収集活動を続けている。2013年のオペラシティの「アートがあればⅡ 9人のコレクターによる個人コレクションの場合」に所蔵作品を出品するなど、そのコレクションには厚い信頼がある。写真は主に、ヴィンテージ・プリントを集めている。
・粟生田弓(あおた・ゆみ)
『1985/写真がアートになったとき』の編著者の一人。
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2014/10/18 Sat -
石原悦郎 × 石内都 × 渡井康之 × 粟生田弓「 写真を・売る・買う」 『1985/写真がアートになったとき』(青弓社)刊行記念
- 07/01 Tue 吉見俊哉×若林幹夫
「建築と出来事」
『このとき、夜のはずれで、サイレンが鳴った』(岩波書店)
『ダイアローグ〈危機〉の時代の長谷川逸子・原広司・伊東豊雄』(millegraph)W刊行記念 - 07/02 Wed 豊﨑由美×木下眞穂
第93回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 07/04 Fri 富川岳×ドミニク・チェン×桜井祐
「懐かしい異界へ。人ならざるものと共に生きる」
『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)刊行記念 - 07/05 Sat 岡本敬子×岡本仁
「ふたりへの質問エクストラ 」
『私のふたり暮らし』(光文社) - 07/05 Sat 武田砂鉄×石村博子×舛友雄大
「ノンフィクションの現在地」
Presented by 講談社本田靖春ノンフィクション賞 - 07/06 Sun あきやあさみ×竹村優子
「服と仕事と私~制服化スタイリストと編集者の場合」 - 07/10 Thu 星田英利×フルーツポンチ村上健志×日下怜奈×トット桑原雅人×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
第13回公開収録 - 07/11 Fri 星野文月×竹中万季×野村由芽
「それぞれの日記のなかにある、人との距離や関係性」
『不確かな日々』(ひとりごと出版)
刊行記念 - 07/12 Sat 西尾康之×斎藤環
「『不死』の時代とは?:アーティストと精神科医が語り尽くす」
『不死』(くま書店)刊行記念 - 07/13 Sun 柴田元幸×惠愛由
「あなたをみている」
『体の贈り物』(twilillight) 復刊記念 - 07/13 Sun 服部円×長崎訓子
「身近なネコをよく知り、
イラストにするワークショップ」
『ネコは(ほぼ)液体である』
(KADOKAWA)刊行記念 - 07/14 Mon 【全6回】連続講座 鈴木涼美「夜の読書室」Vol.3
- 07/15 Tue 松尾潔×丸屋九兵衛
「90年代R&Bとは何だったのか? 」
『松尾潔のメロウなライナーノーツ』(リットーミュージック)刊行記念 - 07/16 Wed 三宅陽一郎×清木 昌
「ゲームデザイン、人工知能、数学――レトロゲームから未来まで」
『数学がゲームを動かす!』
(日本評論社)刊行記念 - 07/18 Fri 阿部恭子×インベカヲリ★
「家族という密室で何が起きているのか」
『近親性交―語られざる家族の闇』(小学館)刊行&重版記念 - 07/22 Tue 周司あきら×杉田俊介
「語られにくいミサンドリー(男性嫌悪)から『男』の話をしよう」
『ラディカル・マスキュリズム』(大月書店)
『男性学入門』(光文社)W刊行記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるために」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念