VIAGGIO NELLA FANTASIA, PRIMA DEL DISEGNO
©Bruno Munari, Maurizio Corraini srl
イタリアを代表するアーティスト、ブルーノ・ムナーリ。没後20周年を記念して、全国で巡回展が開催中です。ムナーリにとって「本」とは誰の手にも届く、最高の芸術作品でした。また、出版事業はたくさんの実験と挑戦に満ちた、とても個人的な活動であるべきと捉えていたと言います。
先駆的な発想に満ちたムナーリの本作りを支え、目指す本のあり方を実現するために出版事業を始めた、イタリアの小さな家族経営の極小出版社、コッライーニ。個性ある本屋を育てることにも積極的です。出版・流通・販売のすべてにおいて、異端とも言える独自のやり方に挑戦しながら、世界中に所望される本を、どんな風に作り、人々に届けているのでしょうか。
一方、日本で社員3名の極小出版社でありながら、同じく異端とも言える独自の取り組み、取次を通さず書店との直取引で新しい出版のあり方を目指す、トランスビューの工藤秀之氏は、コッライーニの特殊な本、ムナーリの集大成ともいえる最後の本を、どのように日本の書店に届けようとしているのでしょうか。
ブルーノ・ムナーリのデザイン教本『空想旅行』『点と線のひみつ』の翻訳者であり、制作者として、デザイナーとして、コッライーニと長年のパートナーシップを組んできた阿部雅世さんとともに、お話しいただきます。
制作者と出版社、書店の未来を示唆する、ちいさなヒントを掘り起こす一夜。欧州と日本をつなぐスカイプによるサプライズゲストにも乞うご期待。
阿部雅世(あべまさよ)
1962年東京生まれ。デザイナー、デザイン教育者。MasayoAve creation ¦ SED.Lab, Berlin(感覚体験デザイン研究所)代表。法政大学工学部建築学科卒業。伊ドムス・アカデミー工業デザイン科マスター修了。工業デザイン、素材研究などの幅広い分野で国際デザイン賞を受賞。ベルリン芸術大学、エストニア芸術大学教授を歴任後、2016年よりベルリン国際応用科学大学教授。著書に原研哉 との対談集『なぜデザインなのか。』、訳書にブルーノ・ムナーリ著『ムナーリのことば』『正方形』『円形』『三角形』(平凡社)、オスカー・ニーマイヤー著『ニーマイヤー 104歳の最終講義 空想・建築・格差社会』(以上平凡社)、ブルーノ・ムナーリ『空想旅行』『点と線のひみつ』(トランスビュー)、がある。現在ベルリン在住。
工藤秀之(くどうひでゆき)
1972年生まれ。株式会社トランスビュー代表取締役、版元ドットコム有限責任事業組合組合員。大学在学中より仏教書の老舗出版社「法蔵館」に勤務。営業経験から感じた出版流通における問題に挑むべく、2001年トランスビューの創業に参画。「注文出荷制」による書店との直取引や、他の小規模出版社の流通を請け負う「取引代行」などを扱い、従来の出版流通の仕組みに頼らないあり方として注目を集めている。その尖鋭にして根源的な取り組みは、石橋毅史著『まっ直ぐに本を売る―ラディカルな出版「直取引」の方法』(苦楽堂)に詳しい。
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a new horizon ahead of MUNARI
© MasayoAve2018
2018/08/10 Fri -
阿部雅世×工藤秀之
「ムナーリの本をつくる。日欧の極小出版社がめざす未来」
『ブルーノ・ムナーリのデザイン教本 』(トランスビュー)刊行記念
- 07/18 Fri 阿部恭子×インベカヲリ★
「家族という密室で何が起きているのか」
『近親性交―語られざる家族の闇』(小学館)刊行&重版記念 - 07/19 Sat 滝口悠生×佐々木敦
「ことばの即興力
ーーいかに書き進めていくか?」
『「書くこと」の哲学 ことばの再履修』
(講談社)刊行&重版記念 - 07/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『怪談』を3ヶ月かけてじっくりと読む - 07/21 Mon 沢山遼×山本浩貴×岩渕貞哉
「岡﨑乾二郎、そしてモダニズムをいま、考える」
『美術手帖 2025年7月号 特集「岡﨑乾二郎」』(美術出版社)刊行記念 - 07/22 Tue 周司あきら×杉田俊介
「語られにくいミサンドリー(男性嫌悪)から『男』の話をしよう」
『ラディカル・マスキュリズム』(大月書店)
『男性学入門』(光文社)W刊行記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 07/31 Thu 奥田知志×永井玲衣
「わたしたちの社会はさみしいのか?」
『わたしがいる あなたがいる なんとかなる 「希望のまち」のつくりかた』(西日本新聞社)刊行記念 - 08/03 Sun 今野晴貴×内田良 「残業代、請求できます!部活、なくなります!激変する学校教育の今」『教育現場における「定額働かせ放題」の終焉』(堀之内出版)刊行記念
- 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるために」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/06 Wed 金子玲介×長井短
「同時代を生きる、書き手たち」
『流星と吐き気』(講談社)刊行記念 - 08/07 Thu 旦木瑞穂×古田雄介
「親の介護 する? しない?」
『しなくていい介護』(朝日新聞出版)刊行記念 - 08/09 Sat 桜林直子×植本一子
「少しだけ、違う視点を手に入れる」
『つまり“生きづらい”ってなんなのさ?』(光文社)
『ここは安心安全な場所』W刊行記念 - 08/10 Sun 高田漣×いとうせいこう
「サンプリングする小説、オルタナティブな文学」
『街の彼方の空遠く』(河出書房新社)刊行記念 - 08/11 Mon 豊﨑由美×宇野和美
第94回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/18 Mon 青山美智子×新井見枝香
「スイート&ビター。だから人生は美味」
『チョコレート・ピース』(マガジンハウス)刊行記念 - 08/30 Sat コナリミサト×武田真治
「スナックバブル in B&B」
『凪のお暇』(秋田書店)完結・12巻刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念