頭の中に伝えたい言葉ははっきりとあるのに、相手に伝える前に詰まってしまう――それが吃音(きつおん)です。店での注文や電話の着信に怯え、コミュニケーションがうまくいかないことで、離職、家庭の危機、時に自殺にまで追い込まれることさえあると言います。その数、国内に100万人。自らも悩んだ著者の近藤雄生さんが、80人以上に丹念に話を聞き、当事者の現実に迫ったのが、『吃音〜伝えられないもどかしさ』です。
今回、同書の刊行を記念してトークイベントを開催します。
出演は、著者の近藤さん、そして「よくぞここまで吃音と向き合ってくれました。吃音を持つ者として、最敬礼」という推薦の言葉を寄せた、『きよしこ』『青い鳥』の著者でもある、作家・重松清さんが聞き手となり、作品の背景を浮き彫りにしていきます。
※本イベントで近藤雄生さんのサイン会はありますが、重松清さんのサイン会はありません。あらかじめご了承ください
【出演者プロフィール】
近藤雄生(こんどう・ゆうき)
1976(昭和51)年東京都生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了。2003年、自身の吃音をきっかけの一つとして、結婚直後に妻とともに日本を発つ。オーストラリア、東南アジア、中国、ユーラシア大陸で、約5年半の間、旅・定住を繰り返しながら月刊誌や週刊誌にルポルタージュなどを寄稿。2008年に帰国、以来京都市在住。著書に『遊牧夫婦』『中国でお尻を手術。 遊牧夫婦、アジアを行く』『終わりなき旅の終わり さらば、遊牧夫婦』(以上、ミシマ社)、『遊牧夫婦 はじまりの日々』(角川文庫)、『旅に出よう』(岩波ジュニア新書)、『オオカミと野生のイヌ』(エクスナレッジ、本文執筆)。大谷大学/京都造形芸術大学 非常勤講師、理系ライター集団「チーム・パスカル」メンバー。
重松清(しげまつ・きよし)
1963(昭和38)年、岡山県生れ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。1991(平成3)年『ビフォア・ラン』でデビュー。1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、同年『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞。現代の家族を描くことを大きなテーマとし、話題作を次々に発表している。著書は他に、『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『きみの友だち』『カシオペアの丘で』『青い鳥』『くちぶえ番長』『せんせい。』『とんび』『ステップ』『かあちゃん』『きみ去りしのち』『あすなろ三三七拍子』『ポニーテール』『空より高く』『また次の春へ』『赤ヘル1975』『一人っ子同盟』『たんぽぽ団地のひみつ』など多数。
イベントのご予約はこちらから!
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら
※前売り券が売り切れの場合、追加販売の可能性がございます。追加販売のお知らせは発売の1日前にはホームページ上で告知をいたしますので、逐次ご確認ください。
2019/05/31 Fri -
近藤雄生
「『吃音』について著者、近藤雄生が語る〜聞き手・重松清」
『吃音〜伝えられないもどかしさ』(新潮社)刊行記念
- 02/07 Fri けんご×齋藤明里×スケザネ
「ブックインフルエンサー集合!
動画で本を紹介する秘訣を大公開
&三人によるビブリオバトル」 - 02/08 Sat 柚木麻子×吉田恵里香
「私たちは日本のドラマによって作られてきた」
『柚木麻子のドラマななめ読み!』(フィルムアート社)刊行記念 - 02/08 Sat 早尾貴紀×松下新土「ガザの問いにどう応えるか」『ガザの光』(明石書店)刊行記念
- 02/09 Sun 桜林直子×武田砂鉄
「【連続対談シリーズ】 つまり、“生きづらい”ってなんなのさ 最終回 〜書く&聞くプロからはどう見えているのか教えてよ〜」 - 02/10 Mon 森達也×安田浩一
「集団心理はアイデンティティを放棄させるか?」
『九月はもっとも残酷な月』(ミツイパブリッシング)刊行記念 - 02/12 Wed 国分チエミ×鈴木成一×井上奈奈
「星に絵本を繋ぎ、生まれた絵本」
『空のまにまに』(KISSA BOOKS)刊行記念 - 02/14 Fri トミヤマユキコ×瀧波ユカリ
「当たり前が解体される予感」
『異性愛という悲劇』(太田出版)刊行記念 - 02/15 Sat カツセマサヒコ
「『傷と雨傘』(マガジンハウス)刊行記念
トーク&サイン会」 - 02/15 Sat 阿部大樹×たられば
「日記と随筆とSNSと精神科医と犬」
『now loading』(作品社)刊行記念 - 02/16 Sun 文月悠光×宮田愛萌
「大人をお休みする夜」
詩集『大人をお休みする日』(角川春樹事務所)刊行記念 - 02/17 Mon 坂井基樹×川北裕子×岩渕貞哉
「領域を超えていく現代の陶芸の可能性について考える」
『美術手帖 2025年1月号・特集「現代の陶芸」』
(美術出版社)刊行記念 - 02/18 Tue 頭木弘樹×穂村弘「穂村さん、カフカ俳句はどうでしょう? 」『カフカ俳句』(中央公論新社)刊行記念
- 02/20 Thu 島本理生×鈴木涼美×原カントくん「恋愛で全てを捨てられない私たち」『天使は見えないから、描かない』(新潮社)『不倫論』(平凡社)W刊行記念
- 02/21 Fri 竹村眞一(『ゴミうんち』著者×中村萌(Spiral Club)
「ぐるぐるめぐる、私たちのゴミうんち」 MEGURU CLUBトークイベント - 02/22 Sat 北村紗衣×小森真樹
「身の回りの“政治”を使いこなす」
『女の子が死にたくなる前に見ておくべき
サバイバルのためのガールズ洋画100選』(書肆侃侃房)
『楽しい政治 「つくられた歴史」と
「つくる現場」から現代を知る』(講談社)W刊行記念 - 02/22 Sat 高野秀行×小西公大「辺境の作法」『酒を主食とする人々ーエチオピアの科学的秘境を旅する』(本の雑誌社)『ヘタレ人類学者、沙漠をゆく』(大和書房)W刊行記念
- 02/23 Sun あきやあさみ×竹村優子「ファッションと人生〜制服化で“なりたい自分”を実現する方法」
- 02/24 Mon 桂枝之進「本屋と落語」
- 02/26 Wed 北中正和×天辰保文×吉成伸幸「レゲエとロックだけじゃない! 先駆的インディー・レーベル、アイランドを深堀りする!」『アイランダー クリス・ブラックウェル自伝:ボブ・マーリーとU2を世界に届けた男』刊行記念
- 02/28 Fri 松本一弥×上丸洋一×遠藤美幸「戦争をいかに語り継ぐか」
- 03/01 Sat 豊﨑由美×沼野恭子
第91回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 03/02 Sun 滝本竜彦×佐藤友哉
「中年男性の彷徨える魂とその救済を求めて」
『超人計画インフィニティ』(ホーム社)刊行記念 - 03/06 Thu 和田靜香×小川淳也×大島新「あれから日本はどうなった? 」『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』(朝日新聞出版)刊行記念
- 03/08 Sat 大嶋栄子×石田月美
「女性の傷は、なぜ見えない?」
『傷はそこにある―交差する逆境・横断するケア―』(日本評論社)刊行記念 - 03/18 Tue 山田和寛×佐々木俊×畑ユリエ
「(グラフィック)デザイナーって、なんでしょう?」
『MdNデザイナーズファイル2025』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念 - 03/22 Sat 佐伯ポインティ×みくのしん
「ポインティとみくのしんのごきげんお悩み相談室!」
『おいでよ ポインティの相談天国』(祥伝社)刊行記念 - 03/24 Mon 渡辺幸光×北川佳孝×嶋浩一郎「デジタル化するPR最前線を語ろう! 人間力が勝負のPRパーソンとテクノロジーの付き合い方」『なぜ御社の広報活動は成果が見えないのか? 』(宣伝会議)刊行記念
- 03/28 Fri アトオシとデザイン(永井弘人)
「デザイン仕事。リアルな困難を乗り越えた方法。
表に出せない、デザイナーの話」
『デザイナーのスキルアップ大全』
(エムディエヌコーポレーション)刊行記念