※本イベントは配信（リアルタイム+2週間のアーカイブ）でご参加いただけるイベントです。詳細につきましてはページ下部をご確認ください。

江原由美子さんの『ジェンダー秩序 新装版』が、今年8月に刊行されました。

社会的文化的な〈男らしさ〉〈女らしさ〉を意味する「ジェンダー」が、私たちの意志にかかわらず、何ができ何ができないかの定め、結果として男女の非対称的な行為能力の差異が生み出されている――

「ジェンダー」という精緻なメカニズムを解き明かす、フェミニズムの名著が20年ぶりの再登場です。

本書新装版の刊行を記念し、連続イベントを開催します。第1弾は小宮友根さんをお迎えし、『ジェンダー秩序』の思想的背景と理論的成り立ちをじっくりと読み解きました。

第2弾の今回は入門篇として、江原さんによる自著解説「はじめての『ジェンダー秩序』」を開講します！

聞き手・討論者には、前之園和喜さん、児玉谷レミさんをお迎えします。お二人はジェンダー研究のゼミに所属する「大学生」の立場から、『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』（明石書店、2019年）の執筆に関わられました。 

この20年でジェンダー・フェミニズムをめぐって変わったこと、そして変わらないこととは何か。「ジェンダー秩序」と「ミソジニー」「インターセクショナリティ（交差性）」「家父長制」との関係や、性差別と他の差別をどう捉えるか、などなど、江原さんに今こそ聞きたい疑問を若手のお二人が投げかけ、皆さんと一緒に考えます。 

ぜひ、ご参加ください。

【出演者プロフィール】

江原由美子 （えはら・ゆみこ） 
1952年、神奈川県生まれ。東京都立大学名誉教授。ジェンダー研究・フェミニズム理論の第一人者。1979年東京大学大学院社会学研究科博士課程中退、同年より、東京都立大学人文学部助手に。東京都立大学人文学部助教授・教授を経て、2005年より首都大学東京都市教養学部教授。2017年から2021年まで横浜国立大学大学院イノベーション研究院教授。主著に『生活世界の社会学』『女性解放という思想』『装置としての性支配』『フェミニズムのパラドックス』『自己決定権とジェンダー』、編著に『フェミニズム論争』『フェミニズムの主張』『フェミニズムの主張』2～4ほか多数。  

前之園和喜（まえのその・かずき）
1996年、神奈川県横浜市生まれ。2021年3月、一橋大学大学院社会学研究科修了（修士・社会学）。現在は民間の調査会社に勤める。分担執筆に『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』（明石書店、2019年）がある。修士論文をまとめた『性暴力をめぐる語りは何をもたらすのか（仮）』を勁草書房より刊行予定。

児玉谷レミ（こだまや・れみ）
1996年、千葉県千葉市生まれ。2021年3月、一橋大学大学院社会学研究科修了（修士・社会学）。現在は、同大学大学院博士課程に在籍し、軍事的男性性について研究を行っている。『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』（明石書店、2019年）分担執筆者。これまで、初学者むけのジェンダー論のコラム記事の執筆や市民向け講座の講師を務めている。

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