5月17日に詩人・白井明大さんの新刊『一日の言葉、一生の言葉』(草思社)が発売されます。
同書は、流れる時間を愛おしむような、時にまつわる味わい深い言葉・表現の数々を古典文学から現代の詩歌、音楽、小説、映画など引用しつつ、「一日の言葉」「一月の言葉」「一年の言葉」「一生の言葉」に分けて紹介。五感が研ぎ澄まされる魅惑の日本語の読み物です。
今回、同書の刊行を記念して、著者の白井さんをお招きして、トークイベントを開催します。
以下は、白井さんから、本イベント開催に寄せていただいたコメントとなります。
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素敵な俳人の方々とトークしたくて、新刊刊行記念にかこつけて企画しました。
最初に宮本さんの句に出会ったとき、それまでほとんど知らなかった現代俳句に一気に惹き込まれました。
まなざしが世界と溶け込んでいるような、そんなふしぎな魅力の句たち。
そして宮本さんが参加している俳句の同人誌『オルガン』を読んで、さらに衝撃を受けました。
たとえば、こんな句たちです(今回の本でも、お三方の句を引用しています)。
てのひらの闇ごとわたす螢かな 宮本佳世乃
星が流れると誰かの目にかはる 鴇田智哉
春はすぐそこだけどパスワードが違う 福田若之
『オルガン』同人の方々の句にがつんがつんと衝撃を受けて、今回の本を書くときにも、さまざまな現代俳句を引用する上で、すんなりと入っていけました。だから本ができあがったとき、『オルガン』の俳人の方々と話をしたい! と強く思いました。
ちょうどタイミングが重なって、新しい『オルガン』vol.13が今月刊行されるのですが、その号にお招きいただいて、宮本さんと白井さんが対談しています。
その熱も冷めやらないなかで、今回のイベントでさらに語り合いたいと思っています。
【出演者プロフィール】
白井明大(しらい・あけひろ)
1970年東京生れ。詩集に『生きようと生きるほうへ』(丸山豊賞)など。著書『日本の七十二候を楽しむ』が静かな旧暦ブームを呼ぶ。『天然生活』『PHPスペシャル』『こどものとも』付録冊子で連載中。
鴇田智哉(ときた・ともや)
1969年木更津生れ。結社「魚座」「雲」その後退会。同人誌『オルガン』参加。俳句研究賞、俳人協会新人賞、田中裕明賞受賞。句集に『こゑふたつ』(2005年)、『凧と円柱』(2015年)。
宮本佳世乃(みやもと・かよの)
1974年東京生れ。『炎環』同人。『豆の木』『オルガン』参加。第三五回現代俳句新人賞受賞。合同句集『きざし』(2010年)。句集に『鳥飛ぶ仕組み』(2012年)。
福田若之(ふくだ・わかゆき)
1991年東京生れ。『群青』、『オルガン』参加 。共著に『俳コレ』(2011年)。句集に『自生地』(2017年)、『二つ折りにされた二枚の紙と二つの留め金からなる一冊の蝶』(2017年)。
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2018/05/20 Sun -
白井明大×鴇田智哉×宮本佳世乃×福田若之
「オルガンの響きとともに、てくてくと言葉をあるく」
『一日の言葉、一生の言葉』(草思社)刊行記念
- 03/27 Mon 長島有里枝×酒井順子
「関係性を綴りつづけるということ」
『テント日記/「縫うこと、着ること、語ること。」日記』(白水社)
『こんな大人になりました』(集英社)W刊行記念 - 03/29 Wed 湯浅学×安齋肇×戌井昭人
「カセットに記録された『人生』を聞く」
『ライク・ア・ローリングカセット カセットテープと私 インタビューズ61』(小学館)刊行記念 - 03/31 Fri 坪口昌恭×伊藤ゴロー
「リアルで体験、『神曲のツボ』!」vol.3
『神曲のツボ!「カッコいい」の構造分析』(アルテスパブリッシング)刊行記念 - 04/01 Sat 黒川創×沼野恭子×沼野充義
「世界文学とロシア・ウクライナ」
『世界を文学でどう描けるか』(図書出版みぎわ)刊行記念 - 04/08 Sat 横山北斗×雨宮処凛
「学校で教えてほしかった社会保障――ピンチを切り抜けるノウハウを知ろう!」
『15歳からの社会保障』(日本評論社)
『学校では教えてくれない生活保護』(河出書房新社)W刊行記念 - 04/13 Thu 横道誠×廣岡孝弥
〜韓国ドラマファンクラブ活動〜
「自閉スペクトラム症の当事者と韓国文学翻訳者が語る『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』」 - 04/14 Fri 松澤茂信×村田あやこ×今井夕華×八馬智×上原将太
「いつものまちを“別視点”で見る方法」
『マニア流!まちを楽しむ「別視点」入門』(学芸出版社)刊行記念 - 04/15 Sat 鈴木みのり×竹中夏海×和田彩花
「歌って、踊って、演じて、表現するアイドルのための健康とジェンダー」
『エトセトラ VOL.8』(エトセトラブックス)刊行記念 - 04/17 Mon ひらりさ×藤谷千明
「それでもオタク女をやっていく……のか?」
『それでも女をやっていく』(ワニブックス)
『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』(幻冬舎)W刊行記念 - 04/18 Tue 小川公代×伊藤亜紗
「私たちの時代の感受性について考える」
『感受性とジェンダー』(水声社)
『ケアする惑星』(講談社)W刊行記念 - 04/19 Wed 三浦しをん×ジェーン・スー
「我々は『好き』に突き動かされ今日も生きる」
『好きになってしまいました。』(大和書房)
『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』(文藝春秋)刊行記念 - 04/21 Fri イナガキヤスト×塚崎秀雄
「写真で表現者になるには」
『ぼくたちの大切な時間』(KADOKAWA)
『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方』(翔泳社)W刊行記念 - 04/23 Sun 柊サナカ×村上仁一
「本とカメラと写真と」
『天国からの宅配便 あの人からの贈り物』(双葉社)刊行記念 - 04/24 Mon 関口洋平×河野真太郎
「『イクメン』じゃダメなの? 新自由主義とケア」
『「イクメン」を疑え!』(集英社)刊行記念 - 04/27 Thu 関口竜平×内沼晋太郎
「独立書店を開業した私たちがみる「本屋の未来」〜本屋lighthouseという挑戦」
『ユートピアとしての本屋』(大月書店)刊行記念