この夏、タイのアーティスト、プラープダー・ユンと「色」をテーマに作品を寄せ合った短篇集『色 Colors』(芸術新聞社)を刊行した新進作家・三山桂依。
この本の刊行を記念し、アート・言葉の世界にも造詣の深い写真家・港千尋氏を聞き手に、色や言葉についても書いてきた詩人・ぱくきょんみ氏をお招きし、色と言葉、国と言葉の分かれるところ/まじわるところについて、それぞれの活動や作品についてのお話も交えつつ、自由なトークを繰り広げます。
三山桂依(みやま けい)
作家。横浜市生まれ。青山学院大学英米文学部卒業。詩と小説の間をたゆたう言葉で紡いだ季節ごとの12篇を収めた短編集『おやすみなさい。良い夢を。』(講談社2011)でデビュー。2013年6月『色Colors』を上梓。独自の透明な感覚で世界を見つめる。湿度や手触りを視覚的な言葉であざやかに表現し、日常の狭間へと読者を誘う。
http://www.maimiyake.com
ぱくきょんみ
1956年生まれ。詩人、四谷アート・ストゥディウム、和光大学講師。第一詩集『すうぷ』を80年に出版以来、詩やエッセイをさまざまな媒体に掲載。87年ガートルード・スタイン『地球はまあるい』をはじめて日本語に翻訳、93年スタイン『地理と戯曲抄』(共訳)を翻訳出版。モダニズム文学への取り組みと並行して、80年代より韓国の伝統音楽・舞踊を学び、伽耶琴(カヤグム)、ポジャギなど民族芸術を広く研究。2007年ジェノヴァ国際詩祭、ストゥルーガ詩の夕べ(マケドニア)、10年リーガの詩の日々(ラトヴィア)に招聘された。主著に、詩集『すうぷ』(2010年復刊、ART+EAT BOOKS)、『そのコ』『ねこがねこ子をくわえてやってくる』(以上、書肆山田)、エッセイ集『いつも鳥が飛んでいる』(五柳書院)、絵本『れろれろくん』(小学館)、『また あした』『はじまるよ』(以上、福音館書店)。共著に『ろうそくの炎がささやく言葉』(勁草書房)。
港千尋(みなと ちひろ)
1960年神奈川県生まれ。写真家、映像人類学者。早稲田大学政治経済学部卒業。南米滞在後、パリを拠点に写真家として活躍。また同時に、混迷の時代をするどく射抜く独自の批評活動を展開。芸術の発生、記憶と予兆、イメージと政治などをテーマに、ラディカルな知と創造のスタイルを提示。1995年より多摩美術大学美術学部で教鞭をとり、現在は同大学情報デザイン学科教授。2006年〈市民の色〉で伊奈信男賞受賞。2007年第52回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展における日本館の展示企画コミッショナーに就任。著書に『記憶――創造と想起の力』(講談社、サントリー学芸賞)、『第三の眼』(廣済堂出版社)、『遠心力』(白水社)、『自然 まだ見ぬ記憶へ』(NTT出版)、『洞窟へ――心とイメージのアルケオロジー』(せりか書房)、『影絵の戦い』(岩波書店)、写真集『瞬間の山』、『文字の母たちLe Voyage Typographique』(インスクリプト)、『In-between2 フランス、ギリシャ』(EU・ジャパンフェスト日本委員会)など多数。
2013/09/13 Fri -
いろのあわい/ことばのさかいめ三山桂依×ぱくきょんみ×港千尋
- 07/19 Sat 滝口悠生×佐々木敦
「ことばの即興力
ーーいかに書き進めていくか?」
『「書くこと」の哲学 ことばの再履修』
(講談社)刊行&重版記念 - 07/20 Sun フィクショネス 文学の教室
『怪談』を3ヶ月かけてじっくりと読む - 07/21 Mon 沢山遼×山本浩貴×岩渕貞哉
「岡﨑乾二郎、そしてモダニズムをいま、考える」
『美術手帖 2025年7月号 特集「岡﨑乾二郎」』(美術出版社)刊行記念 - 07/22 Tue 周司あきら×杉田俊介
「語られにくいミサンドリー(男性嫌悪)から『男』の話をしよう」
『ラディカル・マスキュリズム』(大月書店)
『男性学入門』(光文社)W刊行記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 07/31 Thu 奥田知志×永井玲衣
「わたしたちの社会はさみしいのか?」
『わたしがいる あなたがいる なんとかなる 「希望のまち」のつくりかた』(西日本新聞社)刊行記念 - 08/03 Sun 今野晴貴×内田良 「残業代、請求できます!部活、なくなります!激変する学校教育の今」『教育現場における「定額働かせ放題」の終焉』(堀之内出版)刊行記念
- 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるために」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/06 Wed 金子玲介×長井短
「同時代を生きる、書き手たち」
『流星と吐き気』(講談社)刊行記念 - 08/07 Thu 旦木瑞穂×古田雄介
「親の介護 する? しない?」
『しなくていい介護』(朝日新聞出版)刊行記念 - 08/09 Sat 桜林直子×植本一子
「少しだけ、違う視点を手に入れる」
『つまり“生きづらい”ってなんなのさ?』(光文社)
『ここは安心安全な場所』W刊行記念 - 08/10 Sun 高田漣×いとうせいこう
「サンプリングする小説、オルタナティブな文学」
『街の彼方の空遠く』(河出書房新社)刊行記念 - 08/11 Mon 豊﨑由美×宇野和美
第94回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/18 Mon 青山美智子×新井見枝香
「スイート&ビター。だから人生は美味」
『チョコレート・ピース』(マガジンハウス)刊行記念 - 08/28 Thu フウ×稲垣えみ子
「とりあえず行って住んでみた 〜ヨルダンとフランスで生活体験」
『ヨルダンの本屋に住んでみた』(産業編集センター)刊行記念 - 08/30 Sat コナリミサト×武田真治
「スナックバブル in B&B」
『凪のお暇』(秋田書店)完結・12巻刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念