ポール・オースター『幽霊たち』『偶然の音楽』、ヘンリー・D・ソロー『ウォールデン』、トーマス・マン『魔の山』、村上春樹「ハナレイ・ベイ」「日々移動する肝臓のかたちをした石」など、様々な小説を題材にしたオリジナル曲によるシリーズを展開する、図書館系ジャズユニット・ライブラリ。
オリジナル曲は、周波数によって構築された楽曲をもとに、ベーシスト/コンポーザーの蛯子健太郎の提示する文学性に、詩人の三角みづ紀らクリエイティブシーンを牽引する強者たちが化学反応を起こし構築されている。
最新作2ndアルバム『Light』のリリースを記念して、メンバーの蛯子、三角に加え、今作にライナーノーツを寄せている翻訳家の柴田元幸の3者を迎えて、ライブラリの音楽と文学の関係を探るトークイベントを開催します。
当日は、ポール・オースター作品を元にした楽曲に柴田氏によるリーディングを重ねるなど、貴重なライブセッションも行います。
蛯子健太郎(えびこ・けんたろう)
ジャズベーシスト、作曲家。1988年留学先のカリフォルニアで ジャズに出会い、地元のジャズクラブなどで演奏活動を始める。1992年CalArts(カリフォルニア芸術大学)に入学、ジャズベースをCharlie Hadenに師事。1999年帰国。オリジナル/スタンダードの境無く都内ジャズシーンで精力的に活動する。2005年9月にジャズユニット「library(ライブラリ)」を立ち上げ、2010年に1st アルバム『dream / story』をリリース。2012年11月に詩人の三角みづ紀がメンバーとして正式加入し、最新作となる2ndアルバム『light』を2013年12月11日にリリース。
http://libraryjazz.com/
三角みづ紀(みすみ・みづき)
1981年鹿児島生まれ。22歳で第42回現代詩手帖賞を受賞。第1詩集『オウバアキル』で第10回中原中也賞、第2詩集『カナシヤル』で第18回歴程新鋭賞、2006年度南日本文学賞を受賞。2013年連詩集『悪母島の魔術師』で第51回藤村記念歴程賞受賞。最新作に第5詩集『隣人のいない部屋』。2008年秋より音楽などのステージ活動をはじめ、三角みづ紀ユニットとして2枚のアルバムを発売。2012年スロヴェニア国際詩祭に招致、2013年第55回ヴェネツィアビエンナーレ日本館(代表作家・田中功起)によるプロジェクト『a poem written by 5 poets at once』に参加、リトアニア国際詩祭に招致されるなど、ジャンルを超え、あらゆる表現を「現代詩」として発信し続けている。
http://misumimizuki.com
柴田元幸(しばた・もとゆき)
1954年東京生まれ。東京大学教授、翻訳家。訳書に、『ガラスの街』『幽霊たち』『偶然の音楽』『幻影の書』『ブルックリン・フォリーズ』などポール・オースターの作品を数多く手がける他、ダイベック『シカゴ育ち』、ミルハウザー『ナイフ投げ師』、ラファージ『失踪者たちの画家』など現代アメリカ文学を翻訳紹介。著書に『翻訳教室』『ケンブリッジ・サーカス』など。10月に新たにスタートさせた文芸誌『MONKEY』ではポール・オースターを特集している。
(CD情報)
Library『Light』
1. angel (sine wave ver)
2. あ いま めまい
3. なかまわれのうた
4. star eyes
5. distortion
6. 滑車
7. 音がこぼれる草の話
8. angel
9. oracle
10. monofocus
11. thicket
12. star eyes(impro ver.)
1stアルバム『dream/story』が坂本龍一に絶賛されるなど、高い評価を得ている図書館系ジャズユニット・ライブラリ。文学とジャズの融合、その独自の世界観をよりクリスタライズさせた3年振りの2ndアルバム『Light』が発売される。高度に展開する文学的ディテールを伴った世界観に強く共鳴した中原中也賞詩人・三角みづ紀が正式メンバーとして加入し、アメリカ文学者で翻訳家である柴田元幸が1800字のライナーノーツを寄稿。全ては「物語」に対する蛯子の心からのオマージュである。
発売日:2013/12/11 ※イベント当日は店頭で先行発売いたします。
定価:¥ 2,100(税込)
商品番号:APLS-1306
発売元:APOLLO SOUNDS
2013/12/10 Tue -
蛯子健太郎×三角みづ紀×柴田元幸 「彼らの音楽と、文学との関係」 図書館系ジャズユニット・ライブラリ 2ndアルバム『Light』発売記念
- 03/21 Tue 岡本仁×野村訓市
「伝えるって何だろう」
『HERE TODAY』(芸術新聞社)刊行記念 - 03/21 Tue 源河亨×飯田隆
「<美味しい>を哲学する」
『「美味しい」とは何か 食からひもとく美学入門』(中央公論新社)刊行記念 - 03/22 Wed 豊川航×田村光平
「ダーウィンの未完成交響曲
――動物の文化から、人間文化の起源へ迫る」
『人間性の進化的起源』(勁草書房)刊行記念 - 03/23 Thu 土肥潤也×若林拓哉
「わたしのコミュニティスペースのつくりかた
『わたしのコミュニティスペースのつくりかた みんとしょ発起人と建築家の場づくり』(ユウブックス)刊行記念 - 03/24 Fri 102so×今尾恵介
「東京23区の旧町名の魅力を語る!」
『旧町名さがしてみました in 東京』(二見書房)刊行記念 - 03/25 Sat 堀井美香×稲垣えみ子
「50歳で、沖に出たワケ」
『一旦、退社。 50歳からの独立日記』(大和書房)刊行記念 - 03/26 Sun 高井浩章×岩尾俊兵
「13歳からのお金と経営の話」
『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』(インプレス)
『13歳からの経営の教科書 「ビジネス」と「生き抜く力」を学べる青春物語』(KADOKAWA)W刊行記念 - 03/27 Mon 長島有里枝×酒井順子
「関係性を綴りつづけるということ」
『テント日記/「縫うこと、着ること、語ること。」日記』(白水社)
『こんな大人になりました』(集英社)W刊行記念 - 03/29 Wed 湯浅学×安齋肇×戌井昭人
「カセットに記録された『人生』を聞く」
『ライク・ア・ローリングカセット カセットテープと私 インタビューズ61』(小学館)刊行記念 - 03/31 Fri 坪口昌恭×伊藤ゴロー
「リアルで体験、『神曲のツボ』!」vol.3
『神曲のツボ!「カッコいい」の構造分析』(アルテスパブリッシング)刊行記念 - 04/01 Sat 黒川創×沼野恭子×沼野充義
「世界文学とロシア・ウクライナ」
『世界を文学でどう描けるか』(図書出版みぎわ)刊行記念 - 04/08 Sat 横山北斗×雨宮処凛
「学校で教えてほしかった社会保障――ピンチを切り抜けるノウハウを知ろう!」
『15歳からの社会保障』(日本評論社)
『学校では教えてくれない生活保護』(河出書房新社)W刊行記念 - 04/13 Thu 横道誠×廣岡孝弥
〜韓国ドラマファンクラブ活動〜
「自閉スペクトラム症の当事者と韓国文学翻訳者が語る『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』」 - 04/15 Sat 鈴木みのり×竹中夏海×和田彩花
「歌って、踊って、演じて、表現するアイドルのための健康とジェンダー」
『エトセトラ VOL.8』(エトセトラブックス)刊行記念 - 04/17 Mon ひらりさ×藤谷千明
「それでもオタク女をやっていく……のか?」
『それでも女をやっていく』(ワニブックス)
『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』(幻冬舎)W刊行記念 - 04/23 Sun 柊サナカ×村上仁一
「本とカメラと写真と」
『天国からの宅配便 あの人からの贈り物』(双葉社)刊行記念 - 04/24 Mon 関口洋平×河野真太郎
「『イクメン』じゃダメなの? 新自由主義とケア」
『「イクメン」を疑え!』(集英社)刊行記念