<赤阪友昭さんより当日の追加情報とメッセージをいただきました。>
昨年に引き続き撮影を続けている福島の取材で出逢ったお酒をお出しします。銘柄は「磐城寿」、浪江町にあった日本で最も太平洋に近い酒蔵のお酒です。
磐城寿は震災の津波ですべてを失ったはずでしたが、幸運にも研究施設に預けられていた麹菌が発見されたことで奇跡的に復活を果たすことができました!ぜひ召し上がってみてください。
先日、奥会津の森の中でクマの道を見つけました。
近くの木に残されたクマの毛も採集することができ、少しずつ彼らの気配を感じています。人間の世界とクマたちの世界に境界に残されている「間(あわい)」の匂いを私たちは嗅ぐことができるのでしょうか…、15日の木曜、お会いできることを楽しみにしています。
闇夜を明るく照らす月は一日一日とその姿を変え、
やがて新月へとたどり着く。
その満ち欠けを以て月は命を司り、なお死を司ると言える。
すなわち命の理そのものである。
前回のトークでは、月明かりで撮影したスライドからはじまり、フクシマでの撮影へと話が流れて、最後は時間切れで月山にたどり着くことができませんでした。
でも、話して気がついたのは、命を司るのが「シシガミ様」であり森ならば、物語は今の東北で起こっていることとどこかが繋がっているということです。
僕たちの社会は、ある意味「神殺し」をし続けながら、生きているのです。
今回は、ようやく月の神が宿る山『月山』についてお話ししようと思います。
月山は山形県にある出羽三山のひとつで修験道の信仰が今も色濃く息づく場所であり、東北で亡くなった方たちの魂が帰る場所とも言われています。月が支配するのは闇。闇は命の生まれくる場所であり、命の出入り口は森です。私たちの命の行途のヒントは森にあるともいえます。月山は、ひょっとすると縄文の時代にはエミシの聖地だったかもしれません。月と森は繋がっている。
月を巡る旅のお話、今回はそこまでたどり着きたいと思っています。
お話と写真の世界を音魂で伝える小島ケータニーラブさんのライブもお楽しみください。
赤阪友昭(あかさかともあき)
1963年大阪生まれ。写真家。雑誌『Switch』や『Coyote』などに写真・文章を寄稿。
北米海岸の先住民族と過ごした時間を一冊にまとめた写真集『The Myth -神話の風景から-』がある。
現在は、山に残された原初の信仰、縄文文化や祭祀儀礼を取材。
また、福島県立博物館のプロジェクトに関わり、南相馬を拠点に被災地の撮影を続けている。
http://www.akasakatomoaki.net
小島ケイタニーラブ(こじまけいたにーらぶ)
1980年生まれ。ミュージシャン。2009年、バンド「ANIMA」としてデビュー。
文学性の高い歌詞を特徴とし、朗読や舞台とのコラボレーションも多数。
2011年より、朗読劇『銀河鉄道の夜』 (作家・古川日出男、詩人・管啓次郎、翻訳家・柴田元幸、小島ケイタニーラブ) としての活動を開始し、翌12年には朗読劇の主題歌「フォークダンス」を収録する弾き語り作品『小島敬太』(WEATHER/HEADZ)を発表。
2013年には、東京芸術劇場での〈リミニ・プロトコル〉日本公演のサウンドデザインをゴンドウトモヒコ(pupa)と共に担当するなど活動の幅を広げている。
2014年からRainy Day Bookstore & Cafe にて初の定期イベント「ラブナイト」を開始する。
http://www.keitaney.com
「あ。わ。の月」プロジェクト
月をキーワードとして、森羅万象の世界へ足を踏み入れようというプロジェクトです。
「あ」は「はじまり」、「わ」は「おわり」のこと。
「月」を知ることは命の「はじまり」と「おわり」と「はじまり」を知ることです。
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2014/05/15 Thu -
赤阪友昭×小島ケイタニーラブ 「月のおやまとエミシの森」 月を巡る旅のお話 vol. 02
- 05/28 Sat TaiTan×玉置周啓×上出遼平
「奇奇怪怪明解事典 鼎巻(参)奇奇怪怪×ハイパー no visionの旅の行方」
『奇奇怪怪明解事典』(国書刊行会)刊行記念 - 05/28 Sat 平尾昌宏×ネオ高等遊民
「ひたすら楽して哲学したい!?」
『人生はゲームなのだろうか?』(筑摩書房)刊行記念 - 05/29 Sun 生井英考×桜井雄一郎
「レンタルビデオの生態系」
『ビデオランド』(作品社)刊行記念 - 05/30 Mon 相川 千尋×北原みのり
「女性たちの声を聞くこと――DVや性暴力に抗うために」
『真っ赤な口紅をぬって』(新泉社)刊行記念 - 05/31 Tue 鹿田昌美×柚木麻子×田房永子
「女性たちは何を背負わされてきたのか」
『母親になって後悔してる』(新潮社)刊行記念 - 06/04 Sat 山内尚×吉野靫
「ノンバイナリーの影/気配/足音を探して」
『ノンバイナリーがわかる本 heでもsheでもない、theyたちのこと』
(明石書店)刊行記念 - 06/05 Sun ユイ・ガ・ドクソン(GANG PARADE)
ユイ・ガ・ドクソン先生の「にがくてあまいラジオ」(動画付き)
『恋愛アンソロジー にがくてあまい』(ひよこ文庫)刊行記念 - 06/06 Mon 服部理佳×ひらりさ
「『ロリータ』にされたわたしを取り返す~書くこと、読むこと、連帯すること~」
『わたしが先生の「ロリータ」だったころ 愛に見せかけた支配について』
(左右社)刊行記念 - 06/09 Thu 小国士朗×辻愛沙子
「企画人生カイギ~企画することの楽しさ、悩み、生々しいことすべて」
『笑える革命』(光文社)刊行記念 - 06/10 Fri 絲山秋子×田中和生
「人々の暮らしを肯定する世界文学」
『まっとうな人生』(河出書房新社)刊行記念 - 06/11 Sat 岡瑞起×池上高志×李明喜
「なぜ生命をつくりだそうとするのか? 」
『ALIFE | 人工生命 より生命的なAIへ』(ビー・エヌ・エヌ)刊行記念 - 06/12 Sun 川﨑智子×鶴崎いづみ×江頭尚子
「お金にまつわる困り事を、あらいざらい話しつくす」
『整体対話読本 お金の話』(土曜社)刊行記念 - 06/17 Fri 熊谷はるか×矢萩多聞
「10代で体験したインドを語る! 本には書ききれなかったことをここでたっぷり話しましょう」
『JK、インドで常識ぶっ壊される』『本とはたらく』(河出書房新社)W刊行記念 - 06/19 Sun 玉居子泰子×江連麻紀×向谷地生良
「子どもの言葉は、みちしるべ!」
『子どもから話したくなる「かぞくかいぎ」の秘密』(白夜書房) 『子ども当事者研究 わたしの心の街には おこるちゃんがいる』(コトノネ生活)W刊行記念 - 06/20 Mon 清水晶子×長島有里枝
「フェミニズムが分断や対立のうちに終わらないためには」
『フェミニズムってなんですか?』(文藝春秋)刊行記念 - 06/24 Fri 天野彬×廣田周作
「新時代カルチャーは、SNSから生まれる(のか?)」
『新世代のビジネスはスマホの中から生まれる ショートムービー時代のSNSマーケティング』(世界文化社)刊行記念 - 06/29 Wed 佐々木ののか×青山ゆみこ
「推しと雑談ー私をケアしてくれる本、だけどケアってなんだろう?」
『自分を愛するということ(あるいは幸福について)』(亜紀書房)刊行記念 - 07/15 Fri tofubeats×imdkm×有村崚×杉生健
「トーフビーツの出席裁判」
『トーフビーツの難聴日記』(ぴあ)刊行記念