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赤阪友昭×小島ケイタニーラブ
「星の巡りと日本の祭り
−月を巡る旅のお話 vol.07」

赤阪友昭×小島ケイタニーラブ
「星の巡りと日本の祭り
−月を巡る旅のお話 vol.07」




むかしむかし、この世界に光がもたらされたことであらゆる生き物が魂を持ち動きはじめました。天のカミサマは、次に生き物たちが休めるように空に大きな天幕を張り巡らして夜を作ってやりました。でも、天幕の中がどうなっているのか外からは見えません。気になったカミサマは針で天幕に次々と穴を開けてゆきました。星はそうやってできたそうな。ユーラシアの遊牧民たちに伝わる話です。つまり、夜空に広がる星々は私たちを見守るカミサマの天の覗き穴なのです。



いにしえに暮らした人々は星はカミサマの住むところだと考えました。もっとも大切なのは北極星、そして次に北斗七星です。日本の祭祀儀礼にはこうした星々との繋がりが連綿と受け継がれています。

今回は、日本の祭祀儀礼に残されている星々との関係に迫ってみたいと思います。例えば、このイベントが開催される7月17日はちょうど京都・祇園祭の山鉾巡行の日ですがその先頭を行く長刀鉾の天井には二十八宿の星々が描かれています。さて、二十八宿とは何でしょう?お盆のお祭りである京都五山送り火も、その内容をよく見れば、北極星から祖先の魂を迎えて再び送り返す祭祀儀礼と考えることもできるのですが、それはどういう理由からでしょう。

今回は、そんな京都の夏の風物詩に合わせてお話をしてみたいと思います。写真の世界を音魂で伝える小島ケイタニーラブさんのライブもお楽しみください。



【プロフィール】
・赤阪友昭(あかさかともあき)
1963年大阪生まれ。写真家。雑誌『Switch』や『Coyote』などに写真・文章を寄稿。北米海岸の先住民族と過ごした時間を一冊にまとめた写真集『The Myth -神話の風景から-』がある。現在は、山に残された原初の信仰、縄文文化や祭祀儀礼を取材。また、福島県立博物館のプロジェクトに関わり、南相馬を拠点に被災地の撮影を続けている。
http://www.akasakatomoaki.net

・小島ケイターニーラブ(こじまけいたにーらぶ)
1980年生まれ。ミュージシャン。2009年、バンド「ANIMA」としてデビュー。
文学性の高い歌詞を特徴とし、朗読や舞台とのコラボレーションも多数。
2011年より、朗読劇『銀河鉄道の夜』 (作家・古川日出男、詩人・管啓次郎、翻訳家・柴田元幸、小島ケイタニーラブ) としての活動を開始し、翌12年には朗読劇の主題歌「フォークダンス」を収録する弾き語り作品『小島敬太』(WEATHER/HEADZ)を発表。
2013年には、東京芸術劇場での〈リミニ・プロトコル〉日本公演のサウンドデザインをゴンドウトモヒコ(pupa)と共に担当するなど活動の幅を広げている。2014年からRainy Day Bookstore & Cafe にて初の定期イベント「ラブナイト」を開始する。
http://www.keitaney.com

「あ。わ。の月」プロジェクト
月をキーワードとして、森羅万象の世界へ足を踏み入れようというプロジェクトです。「あ」は「はじまり」、「わ」は「おわり」のこと。「月」を知ることは命の「はじまり」と「おわり」と「はじまり」を知ることです。


※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら

出演者赤阪友昭
小島ケイタニーラブ

出版社

開催日時

20:00~22:00 (19:30開場)

開催場所

本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F

入場料

1500yen + 1 drink order