世のなかにあふれる屁理屈や、その場しのぎの言説が持つ「真実」への軽視。
これらを痛烈に批判し、「真実」の復権とその「使いみち」について著したフランクファートの『真実について』。
自死を遂げる3年前、ケニオン大学の卒業講演で「考える方法を学ぶ」ことが人生にとってどれほど重要かを語り遺した、ポストモダン作家、デヴィット・フォスター・ウォレスの『これは水です』。
両著の訳者である山形浩生さん、阿部重夫さんに日本でも本格的に顕在化した〝post-truth〟状況の中で、〝事実〟を見つけ出すことや難しさや、〝真実〟の正しい運用方法について、両書をもとにお話いただきます。
また、お二人に共通する〝ディック翻訳者〟として。
SFとポストモダン小説について。
日本未踏の天才作家デヴィット・フォスター・ウォレスについて。
そして経済学、ジャーナリズム、政治をめぐる「事実と真実」について。
後半は総アラカルト方式の乱打戦を予定しております。
是非ご参加ください!
【出演者プロフィール】
山形浩生(やまがた・ひろお)
1964年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務するかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで広範な分野での翻訳、執筆活動を行う。著書に『新教養主義宣言』『要するに』ほか、訳書にピケティ『21世紀の資本』(共訳)、アカロフ/シラー『不道徳な見えざる手』、クルーグマンほか『国際経済学』(共訳)、オーウェル『動物農場』、伊藤/ハウ『9 プリンシプルズ』など。
阿部重夫(あべしげお)
1968年東京生まれ、調査報道記者。東京大学文学部社会学科卒。日本経済新聞に入社し、社会部、整理部、金融部、証券部、論説委員兼編集委員を経て95年にロンドン総局駐在。98年に退社し英国ケンブリッジ大学客員研究員としてイラク大量破壊兵器問題を研究。99年から月刊誌「選択」編集長、2006年に月刊誌FACTAを創刊。著書に『イラク建国』、共著に『オリンパス症候群』、『東芝大裏面史』、訳書にP・K・ディック『あなたを合成します』『ブラッドマネー博士』、『市に虎声あらん』、『ジャック・イジドアの告白』など。
イベントのご予約はこちらから!
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら
・前売り券が売り切れの場合、追加販売の可能性がございます。追加販売のお知らせは発売の1日前にはホームページ上で告知をいたしますので、逐次ご確認ください。
2018/08/25 Sat -
山形浩生×阿部重夫
「post-truthをどう生きるか」
『真実について』(亜紀書房)『これは水です』(田畑書店)W刊行記念
- 10/03 Thu 松本一弥×及川智洋×青木理×藤森研
「“伝説のジャーナリスト”、外岡秀俊から私たちは何を学ぶべきか」 - 10/04 Fri くどうれいん×古賀及子
「生活にとって日記とはなにか」
『日記の練習』(NHK出版)刊行記念 - 10/07 Mon 松本俊彦×横道誠
「トシとマコトの公開対談ーヘイ、B&B!」
『酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話』(太田出版)刊行記念 - 10/10 Thu しずる村上純×グランジ五明拓弥×銀シャリ橋本直×山井祥子(エレガント人生)×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」
第六回公開収録 - 10/11 Fri 松本哉×毛利嘉孝×ブレイディみかこ
「マヌケな世界は可能だ」
『世界マヌケ反乱の手引書 増補版』『ストリートの思想 増補新版』(筑摩書房)W刊行記念 - 10/12 Sat 稲垣貴彦×コーラ小林
「日本発、世界に挑むクラフトウイスキーとクラフトコーラ」
『ジャパニーズウイスキー入門 現場から見た熱狂の舞台裏』(KADOKAWA)刊行記念 - 10/13 Sun オーシュラ・カジリューナイテ×クリスティナ・ドンブロフスカ×滝口悠生×永方佑樹
「ポーランド、リトアニア、アイオワ、京都、東京」
京都文学レジデンシー&ヨーロッパ文芸フェスティバル連動企画 - 10/15 Tue 中村隆之×新田啓子×隠岐さや香
「鎖は(本当に)解けたのか?」
『黒人法典』(明石書店)刊行記念 - 10/16 Wed Helsinki Lambda Club×マスダレンゾ
「TEN」
『TEN YEARS AND (STILL) RUNNING』(UK.PROJECT/Hamsterdam Records)刊行記念 - 10/17 Thu 想田和弘×坂手洋二
「映画と演劇とフォトエッセイ
猫のように自由な表現とは
映画監督と劇作家が語る表現の方法」
『猫様』(発行:ホーム社/発売:集英社)刊行記念 - 10/19 Sat 三輪清子×橋本宗樹
「ともにくらす、さとおやこ」
『もしかして となりの親子は里親子⁉』(理工図書)をもとに
「365日のさとおやこ」連動企画 - 10/19 Sat 勅使川原真衣×三宅香帆
「わたしたちが選び・選ばれるときに、本を読むことの意味について」
『働くということ 「能力主義」を超えて』(集英社)刊行記念 - 10/23 Wed 奥浜レイラ×児玉美月×清田隆之
「私たちがもっと自由に生きるために」
映画『ジョイランド わたしの願い』公開記念 - 10/24 Thu 西尾美也×青田麻未
「日常から哲学すること、つくりだすこと」
『装いは内破する』(左右社)
『「ふつうの暮らし」を美学する』(光文社)刊行記念 - 10/30 Wed 阿部幸大×柴田元幸
「柴田ゼミから学術論文へ──読む、訳す、論じる」
『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』(光文社)『英日バイリンガル 現代ゴシック小説の書き方』(研究社)W刊行記念 - 10/31 Thu 【ぼる塾】酒寄希望×田辺智加
「『田辺の和室』出張トーク」
『酒寄さんのぼる塾晴天!』(発行:ヨシモトブックス/発売:ワニブックス)刊行記念 - 11/21 Thu 吉川公ニ×森真紀×住谷知厚
「伝える広報から伝わる広報へ 広報の心とは何か。」
『広報の心』(理工図書)刊行記念 - 11/23 Sat 一穂ミチ×高瀬隼子
「これからの恋愛のかたち」
『恋とか愛とかやさしさなら』(小学館)
『新しい恋愛』(講談社)W刊行記念