月や天体を道しるべに森羅万象の世界を知っていくプロジェクトとして、写真家の赤阪友昭さんとミュージシャンの小島ケイタニーラブさんをお招きし、隔月で開催しているお話会。
これまでに山形の月山に始まり、島根(出雲)の星の神様、京都の祇園祭など、人間と自然、信仰との関わりを、赤阪さんの写真やお話や小島さんの歌でお届けしてきました。
8回目の今回は、「陰陽五行思想」がテーマです。
以下、お話の導入です。
初めてのご参加でも聴きやすいお話ですので、どうぞお誘い合わせの上お気軽にご参加ください。
※お話にちなんで、今回は、福井の日本酒を振る舞い酒でご用意しておりますのと、当日は限定で、マヒナファーマシーさんでお取扱い中のハーブコーディアルがドリンクメニューに登場する予定です。
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子孫繁栄や五穀豊穣を願う人々にとって大切だったのは未来を知ることと、豊作を迎えるための季節を知ることでした。暦を作るために必要なのが天体観測、星々の動きを知ること。そうするうちに、いにしえの人々は星が世界を司るカミサマだと思うようになったのかもしれません。実際に、日本のお祭りや儀式を巡っていると、それぞれが星々の世界と深く繋がっていることを感じることができます。
今回は、こうした思想の原点のひとつとして陰陽五行思想を見てみようと思います。入口は陰陽道。かの安倍晴明で有名ですね。現在の私たちが生きるこの世界は、宇宙の根源からはじまり、天地が別れ、神々が誕生し、様々な生き物がこの大地に現れました。こうした自然の営みを理解するひとつの技術理論体系として、日本では5世紀頃から陰陽五行思想が伝わり発展してきました。その中でも特に大切だったのは暦法、つまり暦を作ることです。暦を知るということは、これまでの日々の暮らしに時間という空間軸を与えることであり、現在と過去しか存在しなかった世界に「未来」という軸をもたらしたのです。東大寺の「お水取り」も、御香水を使って墨を擦り暦を作るということが最重要目的だったと言われています。それは、自然界の霊的な力を暦に与えるための呪術だったのかもしれません。今回は、特に「水」の世界に注目しながら、水を司る神社や聖地を訪ねながら陰陽五行、そして星の巡りゆく世界へと漂ってみたいと思います。写真の世界を音魂で伝える小島ケイタニーラブさんのライブもお楽しみください。
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【プロフィール】
・赤阪友昭(あかさかともあき)
1963年大阪生まれ。写真家。雑誌『Switch』や『Coyote』などに写真・文章を寄稿。北米海岸の先住民族と過ごした時間を一冊にまとめた写真集『The Myth -神話の風景から-』がある。現在は、山に残された原初の信仰、縄文文化や祭祀儀礼を取材。また、福島県立博物館のプロジェクトに関わり、南相馬を拠点に被災地の撮影を続けている。
http://www.akasakatomoaki.net
・小島ケイターニーラブ(こじまけいたにーらぶ)
1980年生まれ。ミュージシャン。2009年、バンド「ANIMA」としてデビュー。
文学性の高い歌詞を特徴とし、朗読や舞台とのコラボレーションも多数。
2011年より、朗読劇『銀河鉄道の夜』 (作家・古川日出男、詩人・管啓次郎、翻訳家・柴田元幸、小島ケイタニーラブ) としての活動を開始し、翌12年には朗読劇の主題歌「フォークダンス」を収録する弾き語り作品『小島敬太』(WEATHER/HEADZ)を発表。
2013年には、東京芸術劇場での〈リミニ・プロトコル〉日本公演のサウンドデザインをゴンドウトモヒコ(pupa)と共に担当するなど活動の幅を広げている。2014年からRainy Day Bookstore & Cafe にて初の定期イベント「ラブナイト」を開始する。
http://www.keitaney.com
「あ。わ。の月」プロジェクト
月をキーワードとして、森羅万象の世界へ足を踏み入れようというプロジェクトです。「あ」は「はじまり」、「わ」は「おわり」のこと。「月」を知ることは命の「はじまり」と「おわり」と「はじまり」を知ることです。
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2015/09/13 Sun -
赤阪友昭×小島ケイタニーラブ
「星の巡りと陰陽道 水編
−月を巡る旅のお話 vol.08」
- 03/23 Thu 土肥潤也×若林拓哉
「わたしのコミュニティスペースのつくりかた
『わたしのコミュニティスペースのつくりかた みんとしょ発起人と建築家の場づくり』(ユウブックス)刊行記念 - 03/24 Fri 102so×今尾恵介
「東京23区の旧町名の魅力を語る!」
『旧町名さがしてみました in 東京』(二見書房)刊行記念 - 03/25 Sat 堀井美香×稲垣えみ子
「50歳で、沖に出たワケ」
『一旦、退社。 50歳からの独立日記』(大和書房)刊行記念 - 03/26 Sun 高井浩章×岩尾俊兵
「13歳からのお金と経営の話」
『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』(インプレス)
『13歳からの経営の教科書 「ビジネス」と「生き抜く力」を学べる青春物語』(KADOKAWA)W刊行記念 - 03/27 Mon 長島有里枝×酒井順子
「関係性を綴りつづけるということ」
『テント日記/「縫うこと、着ること、語ること。」日記』(白水社)
『こんな大人になりました』(集英社)W刊行記念 - 03/29 Wed 湯浅学×安齋肇×戌井昭人
「カセットに記録された『人生』を聞く」
『ライク・ア・ローリングカセット カセットテープと私 インタビューズ61』(小学館)刊行記念 - 03/31 Fri 坪口昌恭×伊藤ゴロー
「リアルで体験、『神曲のツボ』!」vol.3
『神曲のツボ!「カッコいい」の構造分析』(アルテスパブリッシング)刊行記念 - 04/01 Sat 黒川創×沼野恭子×沼野充義
「世界文学とロシア・ウクライナ」
『世界を文学でどう描けるか』(図書出版みぎわ)刊行記念 - 04/08 Sat 横山北斗×雨宮処凛
「学校で教えてほしかった社会保障――ピンチを切り抜けるノウハウを知ろう!」
『15歳からの社会保障』(日本評論社)
『学校では教えてくれない生活保護』(河出書房新社)W刊行記念 - 04/13 Thu 横道誠×廣岡孝弥
〜韓国ドラマファンクラブ活動〜
「自閉スペクトラム症の当事者と韓国文学翻訳者が語る『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』」 - 04/15 Sat 鈴木みのり×竹中夏海×和田彩花
「歌って、踊って、演じて、表現するアイドルのための健康とジェンダー」
『エトセトラ VOL.8』(エトセトラブックス)刊行記念 - 04/17 Mon ひらりさ×藤谷千明
「それでもオタク女をやっていく……のか?」
『それでも女をやっていく』(ワニブックス)
『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』(幻冬舎)W刊行記念 - 04/18 Tue 小川公代×伊藤亜紗
「私たちの時代の感受性について考える」
『感受性とジェンダー』(水声社)
『ケアする惑星』(講談社)W刊行記念 - 04/21 Fri イナガキヤスト×塚崎秀雄
「写真で表現者になるには」
『ぼくたちの大切な時間』(KADOKAWA)
『名画から学ぶ 写真の見方・撮り方』(翔泳社)W刊行記念 - 04/23 Sun 柊サナカ×村上仁一
「本とカメラと写真と」
『天国からの宅配便 あの人からの贈り物』(双葉社)刊行記念 - 04/24 Mon 関口洋平×河野真太郎
「『イクメン』じゃダメなの? 新自由主義とケア」
『「イクメン」を疑え!』(集英社)刊行記念 - 04/27 Thu 関口竜平×内沼晋太郎
「独立書店を開業した私たちがみる「本屋の未来」〜本屋lighthouseという挑戦」
『ユートピアとしての本屋』(大月書店)刊行記念