8月に『ルポ 漂流する民主主義』を上梓した真鍋弘樹さんと、10月に共著『世界が見たニッポンの政治』が発売を迎えた上岡伸雄さん。朝日新聞の前ニューヨーク支局長とアメリカ文学研究者、というお二人でお届けする今回のトークでは、その共通項である「アメリカ」に加え、2冊の本がともに大きなテーマとして掲げる「民主主義」を考えます。
オバマからトランプへ。真鍋さんがニューヨーク支局長だったあいだに、アメリカ社会はまさに激動のときを迎えました。他方、9.11以降、アメリカ文学の動向を注視し続けてきた上岡さんは今、なし崩し的に進んでいく日本政治の右傾化と、暴走ともいえる政権のあり方を憂いています。
アメリカと日本、ふたつの国にまたがった問題の底流には、有権者の無関心やポピュリズムといった、一見すると異なるようで、実はともに民主主義が生じた機能不全が横たわっています。
お二人の専門であるジャーナリズムと文学の話はもちろん、そこから見える「混迷の時代」が向かう先を存分に語り合っていただきます。
真鍋弘樹(まなべ ひろき)
1965年生まれ。朝日新聞編集委員。前ニューヨーク支局長。一橋大学社会学部卒業後、同紙に入社。東京本社社会部、那覇支局、ニューヨーク支局等で報道に携わった後、論説委員、社会部次長。これまで同紙で、「愛国を歩く」「地球異変」「ロストジェネレーション」「孤族の国」等の連載記事を担当した。著書に『ルポ 漂流する民主主義』(集英社新書)の他、『3・11から考える「家族」』(岩波書店)、『花を 若年性アルツハイマー病と生きる夫婦の記録』(朝日新聞社)など。
上岡伸雄(かみおか のぶお)
1958年生まれ。翻訳家、アメリカ文学研究者。学習院大学文学部英語英米文化学科教授。東京大学大学院修士課程修了。1998年アメリカ学会清水博賞受賞。フィリップ・ロス、ドン・デリーロなど現代アメリカを代表する作家の翻訳を手がけている。著書に『テロと文学 9.11後のアメリカと世界』、『ニューヨークを読む』、訳書に『リンカーンとさまよえる霊魂たち』、『ワインズバーグ、オハイオ』、共著に『世界が見たニッポンの政治』など。
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2018/12/14 Fri -
真鍋弘樹×上岡伸雄
「漂流する民主主義
アメリカと日本、セカイの現場から考える」
『ルポ 漂流する民主主義』(集英社新書)、『世界が見たニッポンの政治』(文芸社)刊行記念
- 06/25 Wed 黒川文雄×西村亨
「黒川塾 × Beep21編集長 Presents:PLAYBACK1985-1990」
『セガ 体感ゲームの時代 1985-1990 』(東京ニュース通信社)刊行記念 - 06/26 Thu 吉本ばなな×又吉直樹×バイク川崎バイク×しずる純×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
放送1周年記念 - 06/27 Fri 太田尚樹×上坂あゆ美×矢島緑
「<下書き保存>のままな話」
『グレーとライフ』(イースト・プレス)刊行記念 - 06/28 Sat 青木淳×保坂健二朗
「Museumについて」
『a+u 2025年6月号/青木淳 美術館』(エー・アンド・ユー)刊行記念 - 06/29 Sun 小山さんノートワークショップ(いちむらみさこ×吉田亜矢子×さこうまさこ×花崎攝×藤本なほ子×申知瑛)×松尾亜紀子
「わたしたちの中に息づく小山さん」
『小山さんノート』(エトセトラブックス)「生きる本大賞」受賞記念 - 07/01 Tue 吉見俊哉×若林幹夫
「建築と出来事」
『このとき、夜のはずれで、サイレンが鳴った』(岩波書店)
『ダイアローグ〈危機〉の時代の長谷川逸子・原広司・伊東豊雄』(millegraph)W刊行記念 - 07/02 Wed 豊﨑由美×木下眞穂
第93回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 07/04 Fri 富川岳×ドミニク・チェン×桜井祐
「懐かしい異界へ。人ならざるものと共に生きる」
『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)刊行記念 - 07/05 Sat 岡本敬子×岡本仁
「ふたりへの質問エクストラ 」
『私のふたり暮らし』(光文社) - 07/05 Sat 武田砂鉄×石村博子×舛友雄大
「ノンフィクションの現在地」
Presented by 講談社本田靖春ノンフィクション賞 - 07/06 Sun あきやあさみ×竹村優子
「服と仕事と私~制服化スタイリストと編集者の場合」 - 07/10 Thu 星田英利×フルーツポンチ村上健志×日下怜奈×トット桑原雅人×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
第13回公開収録 - 07/12 Sat 西尾康之×斎藤環
「『不死』の時代とは?:アーティストと精神科医が語り尽くす」
『不死』(くま書店)刊行記念 - 07/13 Sun 柴田元幸×惠愛由
「あなたをみている」
『体の贈り物』(twilillight) 復刊記念 - 07/14 Mon 【全6回】連続講座 鈴木涼美「夜の読書室」Vol.3
- 07/15 Tue 松尾潔×丸屋九兵衛
「90年代R&Bとは何だったのか? 」
『松尾潔のメロウなライナーノーツ』(リットーミュージック)刊行記念 - 07/18 Fri 阿部恭子×インベカヲリ★
「家族という密室で何が起きているのか」
『近親性交―語られざる家族の闇』(小学館)刊行&重版記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるためには」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念