4月23日に映画『アイヒマン・ショー』が公開されます。
1961年にイスラエルでナチスの将校アドルフ・アイヒマンの裁判が開廷。このとき撮影された「史上初」の裁判映像は、全世界に届けられ、ナチス・ドイツがユダヤ人に何をしてきたのかを全世界に知らしめると同時に、映像の持つ威力をまざまざと見せつけることになりました。
『アイヒマン・ショー』は、様々な脅迫や困難を乗り越え、「裁判の映像撮影」という、当時無謀とも思われた史上初の一大プロジェクトの実現に奔走した男たちを描いた作品です。
そこで、今回、映画『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』公開を記念して、アジアプレス・インターナショナル代表でジャーナリストの野中章弘さん、ナチス・ドイツ、ホロコースト研究の第一人者である石田勇治さんと、映画評論家の村山匡一郎さんをお迎えし、映像が持つ「ちから」について、あらためて考えます。
誰もが簡単に映像を撮影し、インターネットを使って世に発信できる時代。50年以上前の「史上初の裁判映像」を通して、映像が伝えてきたこと、残していくことの意味、そして報道の在り方など、広く語っていただきます。
【作品概要】
『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』
出演:マーティン・フリーマン、アンソニー・ラパリア、レベッカ・フロント
監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
4月23日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他全国公開
http://eichmann-show.jp/
【出演者プロフィール】
野中章弘(のなか・あきひろ)
ジャーナリスト、プロデューサー。アジアプレス・インターナショナル代表。早稲田大学政治経済学術院/ジャーナリズム大学院教授。日系アメリカ人、インドシナ難民、アフガニスタン内戦、エチオピアの飢餓、台湾人元日本兵、カンボジア紛争、ビルマの少数民族問題、タイのエイズ問題、チベット、東ティモール独立闘争、朝鮮半島問題、アフガニスタン空爆、イラク戦争など、アジアを中心に第三世界の問題を取材。編・共著書に『沈黙と微笑』(創樹社)、『粋と絆』(神田ルネッサンス出版部)、『ジャーナリズム の可能性』(岩波書店)、『レクチャー 現代ジャーナリズム』(早稲田大学出版部)など。
石田勇治(いしだ・ゆうじ)
東京外国語大学卒業、東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了、マールブルク大学社会科学哲学部博士課程修了、Ph.D. 取得。東京大学教養学部専任講師、同助教授を経て、現在は東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。専門はドイツ近現代史、ジェノサイド研究。 主な著書に『過去の克服 ヒトラー後のドイツ』(白水社)、『20世紀ドイツ史』(白水社)、『ヒトラーとナチ・ドイツ』(講談社現代新書)、『図説 ドイツの歴史』(河出書房新社)など。
村山匡一郎(むらやま・きょういちろう)
日本大学芸術学部映画学科教授。大学等で映画史や映画研究の教鞭をとるかたわら、日本経済新聞をはじめ新聞や映画雑誌で評論活動に携わる。山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナル・コンペティション部門の予備選考委員をはじめ国内外の映画祭で審査員を務める。主な著訳書に『世界映画全史』(共訳、図書刊行会)、『映画史を学ぶクリティカル・ワーズ』(編著、フィルムアート社)、『映画は世界を記録する』(森話社)など。
※イベントチケットの予約・購入に関するご案内はこちら。
2016/04/08 Fri -
野中章弘×石田勇治×村山匡一郎
「映像の“ちから”―『アイヒマン裁判』を通して考える、記録すること、伝えること、残すこと」
映画『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』公開記念
- 01/27 Fri 藤川直也×和泉悠
「言葉のダークサイドに抗う」
『バッド・ランゲージ 悪い言葉の哲学入門』(勁草書房)刊行記念 - 01/29 Sun 堀静香×こだま
「なぜ、暮らしを書くのか?」
『せいいっぱいの悪口』(百万年書房)刊行記念 - 02/01 Wed 【参加無料】角田光代×︎田中卓×安並まりや
「『気持ちよく生きるヒントを角田さんと本屋で考えてみる』ウェルビーイングトーク」
presented by Hakuhodo DY Matrix - 02/02 Thu 西田亮介×丹羽充×谷憲一
「『監査文化の人類学』をどう読むか」
『監査文化の人類学』(水声社)刊行記念 - 02/03 Fri 朝日順子×藤本国彦
「ビートルズはインドで何と出会ったのか?」
『インドとビートルズ』(青土社)刊行記念 - 02/04 Sat 高島鈴
「一人称からはじめる蜂起」読書会/第2回
『布団の中から蜂起せよ』(人文書院)刊行記念 - 02/06 Mon 高野光太郎×篠原かをり
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『ウォンバットのうんちはなぜ、四角いのか?』(晶文社)刊行記念 - 02/07 Tue 杉山恒太郎×山口周×河尻享一
「杉山恒太郎、広告ビジネスの現在、過去、未来を語る」
『広告の仕事』(光文社)『世界を変えたブランド広告』(日経BP)W刊行記念 - 02/09 Thu 妹尾昌俊×工藤祥子×堀潤
「先生を、死なせない。——教育現場の過労死等を防ぐために」
『先生を、死なせない。』(教育開発研究所)刊行記念 - 02/10 Fri 髭男爵ひぐち君×萩原弘基×栁佐織
「髭男爵ひぐち君の語る日本ワインサロン×塩山洋酒醸造×LIFE with WINE」
『髭男爵ひぐち君の語る日本ワインサロン』(三栄書房)刊行記念 - 02/15 Wed 新井高子×清岡智比古×小島敬太
×管啓次郎×田野倉康一×坪井秀人
「「朔太郎と歩く」詩と歌の夕べ」
『朔太郎と歩く』(明治大学総合芸術系)刊行記念 - 02/16 Thu 太田靖久×友田とん×碇雪恵×竹田信弥
「ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む〜3人のアフタースクール〜」
『ふたりのアフタースクール〜ZINEを作って届けて、楽しく巻き込む』(双子のライオン堂)刊行記念 - 02/17 Fri 庄子寛之×西岡壱誠
「これからの時代を生きる子に必要な力」
『子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣』
『それでも僕は東大に合格したかった』
『東大独学』トリプル刊行記念 - 02/18 Sat 豊﨑由美×若島正
第80回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 02/21 Tue 平岩壮悟×大林寛×中村将大
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『ダイアローグ』(アダチプレス)刊行記念 - 02/22 Wed 金澤寿和×福田直木
「ライトメロウなプレミアムAORの夜」
『AORライトメロウ プレミアム 02 ゴールデン・エラ 1976-1983』(シンコーミュージック・エンタテイメント)刊行記念 - 02/25 Sat 西寺郷太×伊賀大介×原カントくん
「復活!『いごかんトリオ』(伊賀大介・西寺郷太・原カントくん)1990年代の音楽、ファッション、そして下北沢を語る」
『90’s ナインティーズ』(文藝春秋)刊行記念