インドのチェンナイ郊外の工房で、一冊ずつハンドメイドでつくられているTara Booksの絵本を中心に、翻訳・出版を行なっているタムラ堂より、あたらしい絵本が発売になりました。
『太陽と月』と題されたその本は、10人のインドの先住民族の代表的なアーティストが、それぞれの民族に伝わる物語をもとに太陽と月を描いた、画期的でたいへん美しい絵本です。
その刊行を記念して、美しい本づくりに携わる方々にお話を伺います。
『夜の木』の原著である『The Night Life of Trees』との出会いをきっかけに、その本を日本で出版したいという強い思いから、自ら出版社を立ち上げるに至った田村実さんと、タムラ堂の出版物の翻訳を手がける青木恵都さん。
お二人には、この型破りな魅力を持ったタムラ堂の本たちの製作秘話を、貴重な資料などを交えながらお話頂きます。
さらに、かたちは違えど、「ひとめぼれ本」とも言うべき、思わず手に取ってしまう装幀を数多く手がけられているデザイナーの大島依提亜さんにもご登壇いただきます。ご自身の本づくりの見地から、紙・印刷・製本など多様な本づくりのあり方を通じて「美しい本の秘密」を紐解いてもらえるのでは。
タムラ堂の本や、大島さん装幀本もたくさんご用意しますので、実際に本に触れながら、その魅力に浸れる貴重な一夜をぜひお見逃しなく。
【出演者プロフィール】
田村実(たむら・みのる)
1949年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、福音館書店に入社。編集部に所属し、海外出版社との翻訳権売買の交渉に当たる。その後、編集者として、多くの絵本、幼年童話の企画・編集を手掛ける。絵本編集部の編集長を10年以上務めた後、2008年に退社。2012年タムラ堂を立ち上げ、『夜の木』『世界のはじまり』などインドのハンドメイド絵本を中心に独自の出版活動をひとりで続けている。
青木恵都(あおき・けいと)
1954年東京生まれ。上智大学大学院(フランス文学)修了。フランス語、フランス文学を大学で講じるかたわら、映画、音楽、ダンスなどのジャンルの通訳や翻訳(フランス語、英語)を手掛ける。訳書に『夜の木』『雪がふっている』『世界のはじまり』『太陽と月』(以上タムラ堂)、田村恵子の名で『天空の沈黙―音楽とは何か』『妙なるテンポ』(以上未知谷)、『ルイのうちゅうりょこう』(偕成社)など。
大島依提亜(おおしま・いであ)
東京造形大学デザイン学科卒業。映画のグラフィックを中心に、展覧会広報物、ブックデザインなどを手がける。最近の主な仕事に、映画『たかが世界の終わり』、『シング・ストリート 未来へのうた』、『パターソン』、書籍「三の隣は五号室」(長嶋有)、「珠玉の短編」(山田詠美)、「うれしいセーター」(三國万里子)、「団地のはなし」、「今日の人生」(益田ミリ)など。
イベントのご予約はこちらから!
2017/06/26 Mon -
田村実×青木恵都×大島依提亜
「出版社・翻訳者とデザイナーが語る、美しい本づくりの物語」
『太陽と月』(タムラ堂)刊行記念
- 06/25 Wed 黒川文雄×西村亨
「黒川塾 × Beep21編集長 Presents:PLAYBACK1985-1990」
『セガ 体感ゲームの時代 1985-1990 』(東京ニュース通信社)刊行記念 - 06/26 Thu 吉本ばなな×又吉直樹×バイク川崎バイク×しずる純×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
放送1周年記念 - 06/27 Fri 太田尚樹×上坂あゆ美×矢島緑
「<下書き保存>のままな話」
『グレーとライフ』(イースト・プレス)刊行記念 - 06/28 Sat 青木淳×保坂健二朗
「Museumについて」
『a+u 2025年6月号/青木淳 美術館』(エー・アンド・ユー)刊行記念 - 06/29 Sun 小山さんノートワークショップ(いちむらみさこ×吉田亜矢子×さこうまさこ×花崎攝×藤本なほ子×申知瑛)×松尾亜紀子
「わたしたちの中に息づく小山さん」
『小山さんノート』(エトセトラブックス)「生きる本大賞」受賞記念 - 07/01 Tue 吉見俊哉×若林幹夫
「建築と出来事」
『このとき、夜のはずれで、サイレンが鳴った』(岩波書店)
『ダイアローグ〈危機〉の時代の長谷川逸子・原広司・伊東豊雄』(millegraph)W刊行記念 - 07/02 Wed 豊﨑由美×木下眞穂
第93回「読んでいいとも! ガイブンの輪」 - 07/04 Fri 富川岳×ドミニク・チェン×桜井祐
「懐かしい異界へ。人ならざるものと共に生きる」
『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)刊行記念 - 07/05 Sat 岡本敬子×岡本仁
「ふたりへの質問エクストラ 」
『私のふたり暮らし』(光文社) - 07/05 Sat 武田砂鉄×石村博子×舛友雄大
「ノンフィクションの現在地」
Presented by 講談社本田靖春ノンフィクション賞 - 07/06 Sun あきやあさみ×竹村優子
「服と仕事と私~制服化スタイリストと編集者の場合」 - 07/10 Thu 星田英利×フルーツポンチ村上健志×日下怜奈×トット桑原雅人×あわよくばファビアン×ピストジャム
「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(BSよしもと)
第13回公開収録 - 07/12 Sat 西尾康之×斎藤環
「『不死』の時代とは?:アーティストと精神科医が語り尽くす」
『不死』(くま書店)刊行記念 - 07/13 Sun 柴田元幸×惠愛由
「あなたをみている」
『体の贈り物』(twilillight) 復刊記念 - 07/14 Mon 【全6回】連続講座 鈴木涼美「夜の読書室」Vol.3
- 07/15 Tue 松尾潔×丸屋九兵衛
「90年代R&Bとは何だったのか? 」
『松尾潔のメロウなライナーノーツ』(リットーミュージック)刊行記念 - 07/18 Fri 阿部恭子×インベカヲリ★
「家族という密室で何が起きているのか」
『近親性交―語られざる家族の闇』(小学館)刊行&重版記念 - 07/23 Wed 椎名基樹×せきしろ
「バカサイトークライブ」 - 07/24 Thu 米澤渉×ひろのぶと株式会社
「踊る阿呆たちの本づくり」
『踊る阿呆の世界戦略』(ひろのぶと株式会社)
刊行記念 - 07/26 Sat 水上文×清水晶子
「ここにも、そこにも、どこにでも:日本語圏と英語圏のクィアポリティクスを辿って」
『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)刊行記念 - 07/27 Sun 太田充胤×山本ジャスティン伊等×山本浩貴
「こんなにも踊りたい、私たちの魂について」
『踊るのは新しい体』(フィルムアート社)刊行記念 - 07/28 Mon 金原ひとみ×朝吹真理子×山中瑶子
「韓国と出会って考えたこと」
新文芸誌『GOAT meets』(小学館)刊行記念 - 07/29 Tue 枝優花×平井珠生
「ラジオでしゃべるって、こんなにむずかしくて、たのしい。」 - 07/30 Wed 梶原阿貴×高橋伴明
「家族とジェンダーと革命」
『爆弾犯の娘』(ブックマン社)
刊行記念 - 08/04 Mon 古賀及子×菊地朱雅子×北野太一×油利可奈
「生活を(書き)続けるために」
『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』(幻冬舎)
『おかわりは急に嫌 私と『富士日記』』(素粒社)
『よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集』(大和書房)刊行記念 - 08/13 Wed 小島雄一郎×吉田将英
「拗らせたおじさん二人が考える『選べない』時代の生き方」
『「選べない」はなぜ起こる?』(サンマーク出版)刊行記念 - 08/31 Sun 小川公代×中村隆之
「この世界を生きるための物語と音楽」
『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』
『ブラック・カルチャー』(岩波書店)刊行記念