生前はわずか10篇の詩を発表しただけで無名のまま生涯を終え、没後に発見された1800篇近い作品によって、“アメリカ文学史上の奇跡”と讃えられるようになった女性詩人エミリ・ディキンスン(1830~1886)。この度、彼女のベールに包まれた半生を描いた映画『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』が7月29日(土)より公開されるのを記念して、B&Bでトークイベントを開催します。
清教徒主義の影響を受けるアメリカ東部の上流階級で生まれ育ったエミリは、やがて白いドレス姿で屋敷から出ることなく孤独な生活を送るようになり、数多くの詩を書き残しました。彼女の詩は、自然や信仰、愛や死をテーマに、繊細な感性と深い思索のなかで記された独特のスタイルをもっています。生前に評価されることはほとんどありませんでしたが、いまや詩や文芸の世界にとどまらず、時代を超えて世界中の芸術家たちに影響を与え、インスピレーションの源であり続けています。映画は、エミリが実際に暮らした屋敷でも撮影が行われ、約20篇の彼女の詩を織り込みながら、彼女の生の軌跡を敬愛を込めて描いています。大人気テレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダ役でも知られ、自身もエミリの愛読者であるというシンシア・ニクソンがエミリを演じているのも注目です。
トークのゲストには、先日開催された第39回モスクワ国際映画祭で、最新作『四月の永い夢』(2018年公開予定)が国際批評家連盟賞とロシア批評家連盟特別表彰のダブル受賞の快挙を果たした新世代の映画監督、中川龍太郎さんをお迎えします。中川さんは、文芸誌『すばる』の詩特集でも取り上げられた詩人でもあり、熱狂的なエミリ・ディキンスンのファンとしても知られます。トークでは、映画監督と詩人としての両方の視点から、エミリの詩の世界と映画『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』の魅力について存分に語っていただきます。また、エミリに捧げる中川さんのオリジナルの詩の朗読も予定しています。
※映画『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』オフィシャルサイト
http://dickinson-film.jp
【出演者プロフィール】
中川龍太郎(なかがわ・りゅうたろう)
1990年生まれ。映画監督。慶應義塾大学在学中に監督した『Calling』(2012)がボストン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞。『愛の小さな歴史』(2014)と『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(2015)で東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に最年少にして2 年連続の出品を果たし、ともに劇場公開される。来年公開予定の最新作『四月の永い夢』は、先日開催された第39回モスクワ国際映画祭で国際批評家連盟賞とロシア批評家連盟特別表彰を受賞。詩人としても活動し、やなせたかし主催『詩とファンタジー』年間優秀賞受賞(2010)。著書に『詩集 雪に至る都』(2007)がある。
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2017/07/29 Sat -
中川龍太郎
「21世紀によみがえるエミリ・ディキンスン」
映画『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』公開記念
- 05/01 Wed 太田省一×水道橋博士
「”いいとも!”とは何だったのか?」
『「笑っていいとも!」とその時代』(集英社)刊行記念 - 05/02 Thu 藤井青銅×石井玄
「”面白い企画”はどのように生まれるのか」
『トークの教室』4刷&「玄石」設立W記念 - 05/03 Fri なかしましほ × omo!
「辛くない韓国 私が大好きなお店と人たち」
『なかしましほ ソウルのおいしいごはんとおやつ』(KADOKAWA)刊行記念 - 05/08 Wed 飯田朔×小山美砂
「“自分軸の人生”から“おりない”ために」
『「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから』(集英社)刊行記念 - 05/09 Thu 黒木あるじ×天野純希
「ドロップキックと武士(もののふ)と」
『破壊屋 プロレス仕舞伝』『もろびとの空 三木城合戦記』(集英社)W刊行記念 - 05/10 Fri pato×田中泰延
「おっさんの私たちが書くことで得られるもの」
『文章で伝えるときいちばん大切なものは、 感情である。』(アスコム)刊行記念 - 05/11 Sat 塩谷舞×岡本真帆
「書いて生きていくための創作術」
『小さな声の向こうに』(文藝春秋)
『あかるい花束』(ナナロク社) W刊行記念 - 05/11 Sat 崔盛旭×岡本敦史
「見える歴史と、見えない歴史を繋ぐために」
『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史』(書肆侃侃房)刊行記念 - 05/12 Sun 小津夜景×山本貴光
「本という地図、読むことと書くこと」
『ロゴスと巻貝』(アノニマ・スタジオ)刊行記念 - 05/13 Mon 白根智彦×吉澤清太
「あなたが(意外と)知らないハンバーガーの世界」
『ハンバーガーとは何か?』(グラフィック社)刊行記念 - 05/16 Thu 千葉佳織×国山ハセン
「話して伝えるためにプロがやっていること」
『話し方の戦略』(プレジデント社)『アタマがよくなる「対話力」』(朝日新聞出版)W刊行記念 - 05/17 Fri 鈴木涼美×三宅香帆×原カントくん
「源氏フリークの文芸評論家・三宅香帆が読み解く『YUKARI』と、AV時代全く本を読めなくなったスズミが『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読み解く会」
『YUKARI』(徳間書店)『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社)W刊行記念 - 05/18 Sat 伊藤桃
「てっけん!1周年記念」 - 05/19 Sun Sundayカミデ×奇妙礼太郎
「QUESTIONS」
question3刊行記念トークショー - 05/20 Mon 岡室美奈子×柚木麻子
「私たちの体はテレビドラマでできている!」
『テレビドラマは時代を映す』(早川書房)刊行記念 - 05/21 Tue 牧村憲一×高野寛
「”Tonoban in wonderland” 不思議の国のトノバン」
『あの素晴しい日々 加藤和彦、「加藤和彦」を語る』(百年舎)刊行記念 - 05/22 Wed 丸山幸子×田代親世
「韓流取材歴25年の猛者たちが語る〜過去、今、未来」
『韓流前夜』(東京ニュース通信社)刊行記念 - 05/23 Thu 朝日順子×藤本国彦
「ビートルズの知られざる修行時代を追う」
『ビートルズ・イン・ハンブルク』(青土社)刊行記念 - 05/24 Fri TAJIRI×小林邦宏×原カントくん
「旅するカルチャートーク『たびかるジャンクション』公開収録」 - 05/27 Mon 麻田浩×松山猛
「麻田浩が松山猛にずっと聞きたかったこと~麻田浩の聞かずに死ねるか」
映画『トノバン 音楽家加藤和彦とその時代』公開記念 - 06/01 Sat 南信長×トミヤマユキコ
「あのキャラはなぜ〈メガネ/デブ/ブサイク〉なのか?」
『メガネとデブキャラの漫画史』(左右社)刊行記念 - 06/03 Mon 神原一光×ミト(クラムボン)
「小室哲哉を大いに語る!」
『WOWとYeah 小室哲哉』(小学館)刊行記念 - 06/07 Fri 柴崎友香×横道誠
「私は「この私」を通じてしか世界を経験できない」
『あらゆることは今起こる』(医学書院)刊行記念 - 06/08 Sat 稲垣健志×竹田恵子×山本浩貴×清水知子
「アートをゆさぶる:アート×カルチュラル・スタディーズ」
『ゆさぶるカルチュラル・スタディーズ』(北樹出版)刊行記念 - 06/12 Wed 吉村生×高山英男×xiangyu
「暗渠ってなんだ?〜「痕跡」への視線」
『暗渠マニアック!増補版』(筑摩書房)刊行記念 - 06/15 Sat 大野露井×佐藤亜紀×川本直
「小説と翻訳のあわい」
『塔のない街』(河出書房新社)
『教皇ハドリアヌス七世』(国書刊行会)W刊行記念 - 06/22 Sat ganshu×くどうれいん
「スナックレイン出張版 in 下北沢」
岩手県青年醸友会 〈ganshu〉 発売記念