先日、「#metoo の人も #metoo しない人も #metoo にちょっと疲れちゃった人も」というイベントを行いました。この日は、#metoo の当事者が出演し、たくさんの方が来場してくださいました。
今回は、#metoo で何か(誰か)を告発したわけではないけれど、日頃からジェンダーや性暴力の問題について考えている人に、「#metoo どう思ってる?」を聞いてみたいと思いました。
出演者は、漫画家の田房永子さん。
ベストセラー『母がしんどい』『ママだって、人間』などで毒親との関係や、自身の子育てで感じた疑問を描いています。また、LOVE PIECE CLUBの連載「女印良品」では、昨今の炎上CMや痴漢加害者の問題などに鋭く切り込んでいます。
■参考記事:
プロ女体と私の乳房(2017年7月24日)
痴漢目線の体験(2015年2月18日)
もう一人の出演者は、恋バナ収集ユニット桃山商事の清田隆之さん。
女性たちから恋のお悩み相談を受ける中で感じた恋愛とジェンダーに関する問題を考え続け、著書に『生き抜くための恋愛相談』など。女性の悩みを男性に分かりやすく、男性の実態を女性に分かりやすく解説しています。
■参考記事:
セクハラは男性の問題である。立場上の優位性ありきの関係を「プライベートの恋愛」と誤解する人たち(2017年12月29日)
「勃起と射精」に拘泥する男の“性欲”と、ニッポンの「性教育」(2016年7月20日)
聞き手は小川たまかさん。ライターとして性暴力の取材を行うかたわら、性犯罪刑法の更なる改正を求める性被害の当事者団体「Spring」メンバーとしても活動しています。
■参考記事:
「性犯罪者は“マジック”で自己正当化する」 加害者臨床から見た“男が痴漢になる理由”(2017年9月19日)
「痴漢は犯罪」ポスターが生まれるまで 大阪「性暴力を許さない女の会」の28年(2016年3月10日)
セクハラや痴漢なども含め、性的な被害に遭ったことのある人は、性別に関わらず、決して少なくないはずです。でも未だに、語ることがタブーな現状があります。日本で性被害や#metooに関する話題をタブーにしないために、オープンな場所で語るための一歩として、イベントを企画しました。
出演者と一緒に#metooを一緒に考えたい方のご参加をお待ちしています。
【出演者プロフィール】
田房永子(たぶさ・えいこ)
1978年東京生まれ。漫画家。子どもは6歳の女の子と1歳の男の子がいて、去年長男を出産してから、自分の中に強烈に存在する(簡単に四文字熟語で言うところの)“男性嫌悪”の感情を自認するようになった。中学高校の6年間、女子校に通い、ほぼ毎日のように見ず知らずの男たちからの痴漢や性的いやがらせの被害に遭い、防犯・自衛・防犯・自衛を頭に常に持つ生活を20年も続けてきたのだから、それは当然のことであるとも思う。そのように、振り返っても自分には非を感じられない感情でありながらも、これから男児を我が子として育てていく上で、明らかに長女に対してと違う「性差別」が自分の中にあることは、問題があると自覚しているため、現在、自分のその感情について向き合っている真っ最中である。
Twitter:@tabusa
清田隆之(きよた・たかゆき)
清田隆之(桃山商事) 1980年東京都生まれ。文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。早稲田大学第 一文学部卒業。これまで1000人以上の悩み相談に耳を傾け、それをコラムやラジオで 紹介している。恋愛とジェンダーの問題を中心に執筆活動を行い、雑誌『anan』『精 神看護』『文學界』、ウェブメディア「wezzy」「日経ウーマンオンライン」「朝日新 聞&」など幅広いメディアに寄稿。著書に『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書 房)、『生き抜くための恋愛相談』(イースト・プレス)、トミヤマユキコさんとの共著 に『大学1年生の歩き方』(左右社)がある。
Twitter:@momoyama_radio
小川たまか(おがわ・たまか)
ライター。2007年頃から主にウェブ上で取材・執筆を開始。2015年に自身の強制わいせつ被害をブログに綴ったことをきっかけに、性暴力に関する取材に重点を置くようになる。編集協力は『漂流女子―にんしんSOS東京の相談現場からー』(朝日新書)など。今年中に取材をまとめた本を出版する予定。※今回のイベントは、#metooについて考えたい小川が、お茶のみ友達である田房さん、清田さんに声をかけて実現しました。
ヤフーニュース個人:https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/
Twitter:@ogawatam
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2018/04/17 Tue -
田房永子×清田隆之×小川たまか
「#metoo どう思ってる? 田房さん、清田さんに聞いてみた」
- 10/01 Sun 青木由弥子×水島英己
「野のうへは なほ光ありしや―戦時下の“抒情”を考える」
『伊東静雄―戦時下の抒情』(土曜美術社出版販売)刊行記念対談 - 10/02 Mon 大島依提亜×木村和平
「『アンダーカレント』の世界観」
映画『アンダーカレント』公開記念 - 10/03 Tue 橋口幸生×田中泰延
「健康に良い言葉、悪い言葉とは?」
『言葉ダイエット』(宣伝会議)5刷記念 - 10/05 Thu 信田さよ子×武田砂鉄
「なかったことにするもんか会議」
『家族と厄災』(生きのびるブックス)
『なんかいやな感じ』(講談社)W刊行記念 - 10/06 Fri うえはらけいた×藤井亮
「“ゾワワ”の神様の正体を藤井さんと考える」
『ゾワワの神様』(祥伝社)刊行記念 - 10/07 Sat 今野晴貴×奥貫妃文×竹信三恵子
「コロナ禍は誰を直撃したのか?
──女性・ケアワーカー・非正規労働者」
『生きのびるための社会保障入門』(堀之内出版)
『女性不況サバイバル』(岩波書店)W刊行記念 - 10/08 Sun 大塚篤司×幡野広志
「医師と患者の新しい関係」
『皮膚科医の病気をめぐる冒険』(新興医学出版社)刊行記念 - 10/09 Mon 川上康則×風間暁
「「生きたい、行きたい」と思える学校にするために」
『不適切な関わりを予防する 教室「安全基地」化計画』
(東洋館出版社)刊行記念イベント - 10/11 Wed 柴崎祐二×伏見瞬×パンス
「新しいムーブメントは、リバイバルとともに生まれる」
『ポップミュージックはリバイバルをくりかえす』(イースト・プレス)刊行記念 - 10/12 Thu 川野芽生×高田怜央
「文学はつねにすでに翻訳である」
『奇病庭園』(文藝春秋)
『SAPERE ROMANTIKA』(paper company)W刊行記念 - 10/13 Fri 村井理子×酒井順子
「母には振り回されてきたけれど~娘から見た昭和を生きた母親たち」
『実母と義母』(集英社)刊行記念 - 10/14 Sat 岡本仁×オオヤミノル×堀部篤史
「コーヒーブレイクのディスクール」
『ぼくのコーヒー地図』(平凡社)刊行記念 - 10/14 Sat 御代田太一×村上靖彦
「救護施設からのぞく社会」
『よるべない100人のそばに居る。』(河出書房新社)刊行記念 - 10/15 Sun 博報堂生活総合研究所×谷川嘉浩×原カントくん
「“消齢化”社会ってなんだ!?年齢に関係なく価値観でつながる時代を生きる」
『消齢化社会 年齢による違いが消えていく! 生き方、社会、ビジネスの未来予測』(集英社インターナショナル)
刊行記念 - 10/17 Tue 村上由鶴×長島有里枝
「日常の違和感から始まる」
『アートとフェミニズムは誰のもの?』(光文社)刊行記念 - 10/18 Wed 鈴木俊貴×水野太貴
「動物言語学とは何か?」
『動物たちは何をしゃべっているのか?』(集英社)刊行記念 - 10/20 Fri 高木瑞穂×大泉りか
「異なる視点であぶりだす、“立ちんぼ”と“ホス狂い”の深い闇」
『ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春』(鉄人社)刊行記念 - 10/21 Sat 横道誠×頭木弘樹
「マコトクアドラプルの2DAYS〜旅・民話・地域編〜」
『グリム兄弟とその学問的後継者たち―神話に魂を奪われて』(ミネルヴァ書房)
『解離と嗜癖──孤独な文学研究者の日本紀行』(教育評論社)刊行記念 - 10/22 Sun 横道誠×小川公代
「マコトクアドラプルの2DAYS〜当事者・ケア・世界文学編〜」
『発達障害の子の勉強・学校・心のケア――当事者の私がいま伝えたいこと』(大和書房)
『村上春樹研究──サンプリング、翻訳、アダプテーション、批評、研究の世界文学』(文学通信)
『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版)刊行記念 - 10/26 Thu 渡名喜庸哲×西谷修
「フーコー、ドゥルーズ、デリダ以後を読む——変容する『いま』を哲学するということ」
『現代フランス哲学』(筑摩書房)刊行記念 - 10/28 Sat 和田靜香×小泉今日子
「これから、ひとりでどう暮らそう?」
『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』(左右社)刊行記念 - 10/31 Tue スケザネ×山下紘加
「本の扉をあけて 山下紘加と語る読書の喜び」
『煩悩』(河出書房新社)刊行記念 - 11/01 Wed 羽生有希×中村香住×深海菊絵×松浦優
「フツーの恋愛、性愛ってなに?」
『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』(左右社)刊行記念 - 11/19 Sun 伊藤桃×がみ
「てっけん!第4回」 - 11/29 Wed 加藤優一×御手洗龍×山道拓人×飯石藍
「銭湯と建築がひらく、都市の公共性」
『銭湯から広げるまちづくり
小杉湯に学ぶ場と人のつなぎ方』(学芸出版社)刊行記念